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おおわらい
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#戦争
ピース
31
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あの約束から数ヶ月、
私が女王になって9日後。
捕えられて3ヶ月。
従姉妹のメアリー…..
いいえ、
メアリ一世が私に情けをかけに来ました。
「可哀想なジェーン。
わたしは本当は、あなたを助けたかったのよ。
だから、貴方が嘘でもいいからカトリックになったと言ってくれれば。
許してあげましょう。」
「…..ぜったいにお断りよ。」
「あら、どうして?」
「私好きな人がいるもの。」
「…….そう、それはいい事ね。
でも叶わない夢だわ。
なっていれば明日は空が見えたのよ。」
彼女が去って、とても退屈だった。
夜の帳が降りると、牢の外から足音がした。
鉄格子越しに見えたのは、見間違えるはずもないあの姿。
「……エレノオール?」
彼女は蝋燭を掲げ、そっと鍵を開けた。
灯りが揺れて、二人の影が壁に重なる。
「本当は、来てはいけないと分かっていました。
でも……貴方に伝えたかったのです」
「伝えたいこと?」
「貴方は生きるべき人だと。
どんな罪であれ、貴方は国を、そして信仰を愛していた。
だから、死んではいけません
あなたは…..この国の真の女王で、
生きるべき人なのです。」
彼女はそう言って、自らの外套を脱いだ。
その下には、私と同じような質素な白い服。
「……どういうつもり?」
「服を、交換しましょう。
わたしは貴方に似ている。
髪も、背丈も。
貴方は外へ出て、生きて。
__これは、わたしの頼みです」
私は息を呑んだ。
その言葉があまりにも真剣で、涙を堪えるのに必死だった。
「駄目です……!それではあなたが__」
「それがなんだと言うのです!
そうしなきゃ、私は何のために貴方様に仕えてきましたか?」
「エレノオール…..」
「お願いです。
わたしの命で、貴方が生きられるなら……この身は惜しくありません」
__遠くで鐘が鳴る。
エレノオールは微笑み、私の頬を撫でた。
「貴方が生きて、どこかの空の下で笑ってくれるなら、それだけでいい」
__それが、彼女の最初で最後の“わがまま”だった。
そして私は、その願いだけは拒めなかった。
なぜ、最後まで拒否しなかったんだろう。
「……分かりました。
あなたの頼み、わたくしが必ず果たします」
服を交換し、髪を隠し、最後に指先を握った。
その手は、あの春の日と同じように、少し冷たくて優しかった。
「ありがとう、ジェーン。
生きて帰ってきてね。
あんまり早すぎると私が可哀想だわ。」
「ありがとう、エレノオール。
死なないで__」
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