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⚠︎iris
※🩵×❤️
※妊娠パロ
※nmmn
※なんでもありな方だけどうぞ
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赤ちゃん→〇〇
自分で好きな名前入れてください。
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「ただいま~~~~っ!!!」
玄関のドアがバン!と元気に開いて、秒で背中からふわっと抱きしめられる。
「わ、ちょ、いむ…!何回言えばわかるの!?急に抱きつくなって!」
「えへへ、でもさ、だってさ、我慢できないんだもん〜。今日もお仕事おつかれさま、僕の奥さん♡」
「…ばか。」
ため息をつきながらも、いむの腕を振りほどけない自分が悔しい。あったかくて、安心して、心の中にじわっと“嬉しい”が広がってしまう。
「どうだった?おなかの赤ちゃん、今日は元気だった?」
「…うん、ちょっと動いた。さっきお腹の中で“ぐるん”って…」
「え!ほんとに!?僕も触ってみていい!?ねっ、お願いっ!」
「勝手に触らないでって、毎回言ってるけどね。」
「りうちゃん、つんつんしてるけど、本当は優しいもんね〜」
またしてもぴったりくっついてくるいむに、無意識に笑いがこぼれた。ほんとに…毎日毎日うるさい。だけど…
「いむ。」
「ん?」
「…いつもありがとう。」
「ふぇっ!?え、なに急に!?ありがとうって…ぼ、僕、今日の夕飯も作ってないし、お風呂も洗ってないし、洗濯物も干しっぱなしだけど…!?」
「うるさい。うっかりしてるとこは100個ぐらいあるけど……りうらが今、ちゃんと笑ってられるの、いむがそばにいてくれるからだよ。」
「りうちゃん……!!」
いむの目が一瞬でうるうるになる。
「な、泣かないでよ、こんなことで…」
「だって…だってさ……うれしいじゃん……僕……りうちゃんの役に立ててるって思うと……!!」
「ほんと泣き虫w」
りうらはその涙を、そっと指で拭った。
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「うっ……ん……っ」
夜中の3時。身体を横にしても、仰向けにしても、どこかが重くて痛くて苦しい。妊娠8ヶ月。お腹が大きくなるにつれて、寝返りもひと苦労になった。
ベッドでうずくまっていると、気配に気づいたのか、いむがもぞもぞと起き上がった。
「りうちゃん……?大丈夫……?」
「……なんでもない。寝てて。」
「ううん、寝ない。りうちゃんが寝れないなら、僕も起きてる。」
優しい声とともに、布団の中にいむのあたたかい手が入ってくる。そっとお腹に触れて、ぽんぽんと優しく撫でてくれる。
「赤ちゃんも、狭くてしんどいのかな」
「…そうかも。」
「じゃあ、僕がなでなでしてあげよっ」
静かに、ゆっくり、いむの手が赤ちゃんを撫でる。その手は少し震えていて、それがなんだか嬉しかった。
「いむ。」
「ん?」
「生まれたら……もっとちゃんとりうら、強くなるね。」
「僕は、りうちゃんは今のままでいいと思うよ。 」
りうらは目を閉じて、いむの手に指を絡めた。
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「いむっ……っ、来て……!!」
陣痛が始まったのは、早朝だった。
すぐに病院へ向かい、痛みと戦い続けること、数時間。
「っ……はぁっ、ううっ……!!」
「りうちゃん、手、ぎゅってしてていいよ!僕、ずっとそばにいるからね!」
汗だくで、力を振り絞って叫ぶりうらの手を、いむはしっかり握っていた。震えてるのは、きっとりうらだけじゃなかった。
「いむ……こわい……」
「僕も……でも、大丈夫だよ。だって、りうちゃん、がんばってるもん。」
その言葉に、りうらはもう一度だけ、力を込めた。
──そして。
大きな産声が、部屋に響いた。
「赤ちゃん……!生まれた……りうちゃん……!」
涙ぐむいむの横顔を見た瞬間、りうらはすべてが報われたような気がした。
「いむ……見て……りうらたちの……赤ちゃん、だよ……」
「うん……りうちゃん、本当に、ほんとうに、ありがとう……」
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それからの生活は、大変だった。
夜泣き、おむつ、寝不足。
だけど。
「りうちゃん、〇〇寝たよ……!今のうちに、ぎゅ〜〜〜っ♡」
「いむ、ちょっとは落ち着いて…!」
「やだ!3人でハグするのが、僕の夢だったんだもん!」
「……ほんと、ばか。」
でも、その“ばか”が、世界でいちばんやさしい人だって、りうらは知ってる。
だから、今日も。
「いむ、大好き。」
「僕もだよ。りうちゃんっ!ず〜っと、ハグしてたい。」
家族が増えた分だけ、ぬくもりも、笑顔も増えていく。
幸せは、ちゃんとこの腕の中にある。
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