テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
※キャラ崩壊あります
※ケンカあるので苦手な方はご注意下さい
💙side
最近個々の仕事やユニットの仕事が多くなった,もちろんグループ全体での仕事はあるが,個々の仕事に比べたら少なくなっていた。だから久しく涼太とも会っていない。
俺はスマホと睨めっこしていた
『最近ゆり組補給ないの悲しい😭』
『またゆり組の絡みが見たい!』
snsで俺たちの絡みを待っている人がいる,でも,最近涼太とは気まずくて話していない,なんとなく遠慮がちになっていた,
💙「俺たち…前みたいに話せなくなるのかな…」
独り言を呟いた,わかってる,俺が話しかければいい話,でも,一歩が出ない。
撮影の時間だとスタッフさんに言われ,俺は楽屋を後にした。
久しぶりにメンバーと一緒の仕事になった,もちろん涼太と,メンバーとは夜の音楽番組で一緒に共演するのでそれまで個々の仕事に行き,俺と涼太は2人だけになった,せっかくだし,涼太と話がしたくて,涼太の近くに寄った,でも涼太は俺に気づいていないのかずっとスマホを見ていた
💙(なんか怒ってるのかな…)
俺は心の中でそう呟いた,でも,今しかない,今チャンスを逃したら,もう話せないかもしれない,俺は勇気を振り絞って話しかけることにした
💙「よっ…なんか,最近,話してなかったな」
俺にしてはいい話の切り出しができた気がする,涼太もスマホを見るのをやめて顔を上げた,俺は“そうだな”的な回答が来ると思ってた,でも涼太は俺が思ってた言葉より長い文を言い放った。
❤️「…別に,話さなきゃいけないってこと,ないだろ」
……は?
その言葉を聞いた瞬間,俺の何かがプチッと切れた。
💙「……は?なんだよその言い方」
❤️「翔太だって,最近ずっとよそよそしかったじゃん。今更なに。」
💙「それは…涼太が,避けてくるように見えたからだろ!」
❤️「俺のせい?またそうやって全部,人のせいにするんだな」
💙「してねえよ!ただ…前みたいに戻りたかっただけだよ!それだけなのに,なんでこんな風になってんだよ…! 」
❤️「…俺だって,同じ気持ちだったよ。でも翔太がなにも言ってこないから…もう俺たち,終わったのかと思った。」
💙「そんな訳,ないだろ…」
しばらく沈黙が続いた,涼太はうまく伝えるのは苦手だ,そんなの昔からわかってる,でもこの時の俺は考えられなかった,涼太の言葉を“悪いように”受け取ってしまった。
気まずい空気が数秒流れた後,涼太が立ち上がり口を開いた。
❤️「もういいよ」
たったの5文字,たったの5文字だった。でも俺はその5文字が“重い石のようだった”
その言葉を放った涼太は楽屋を出てしまった,俺はその背中を見守るしかできなかった。
扉が閉まり,楽屋には俺しかいなくなった,俺は涼太と言い合いになった。そんなことを考えていたら,目から水が出て来た。
💙「ううッ…ああああッ…!」
久しぶりに声を上げて泣いた気がする,苦しかった,怖かった,俺は涼太がいないとこんなにもなにもできなくなってしまうのか。そう現実を突きつけられた気分になった。
数分くらい声を上げて泣いているとメンバーが個々の仕事を終え帰って来た。
💛「翔太?どうした,なにがあった?」
帰って来たメンバーは照,ふっか,ラウール,めめの4人,あべちゃんと佐久間,康二はまだ個々の仕事が終わってないみたいだ。
4人が帰ってくるなり,照は俺に声をかけた,残りの3人も心配してるみたいだった。そりゃそうか,メンバーが泣いてるんだもんな。
💙「俺ッ…おれッ…りょうたとッ…喧嘩したッ…ううッ… 」
泣きながらもいっぱいいっぱいになりながらも説明した。
💜「そっか…館さんは?今どこにいるの?」
詳しくは聞いてこなかった,これが一番いい,これが一番安心する。
💙「わかんないッ…俺と言い合いになった後ッ…どっかいちゃったッ…」
🖤「俺,館さんのところ行ってくる。」
🤍「じゃあ僕もッ!」
ラウールとめめが動いてくれた,きっと涼太も俺と同じく泣いてるはずだ,俺の勘だけど。
💛「目黒,ラウール,頼んだ。ふっか,水買って来て。」
💜「了解!」🖤「わかった,ラウール,行くぞ」🤍「うん!」
照の指示で4人が一斉に動く,悪いな。みんな。
❤️side
最近翔太から話しかけることが減った。俺から話しかければいい話だった,でも自分から行くのはちょっと意地があった。目も合わせてくれない,俺は避けられる気がして
“俺…なんかしたかな…”って思うほどだった.でも,“昔みたいに話せない”のが怖くて,表に出せなかった。『もうお互い個々の仕事に集中してるから…』と何度も自分に言い聞かせて来た,でも心は納得してくれなかった。その時だろう,翔太が俺に取って“一緒にいて当たり前”な存在だったと気づいたのは。
翔太と楽屋でぶつかった,意見の食い違いが原因だった。あの沈黙の空気が耐えられなくて,俺は思わず楽屋を飛び出してしまった。飛び出したはいいものの,行く宛がなかった,適当に非常階段に腰を下ろした。静かだからか,さっきの出来事が思い出される。
❤️「俺,言いすぎたな…」
翔太だからわかってくれる,そう思い発した言葉が逆に翔太の癪に触ってしまった。とてつもない後悔が押し上がる。
“俺たちってこんなことでギクシャクするような関係だったか?”
“言わなくてもわかってくれるって,思いすぎてたのかもしれない。”
“翔太,最近プレッシャーとかもあったのかもな,もっとちゃんと見てやればよかった。”
そんな後悔が沸々と湧いて来た。そしたら気づいたら目には水が垂れた。
❤️「なんで俺が泣くんだよッ…」
ああ,翔太も泣いてるのかな。翔太のことだか声を上げて泣いてるんだろうな。
しばらく無心で泣いていると人がこっちに走って来た。
🤍「館さん!いた!」
息を切らしながら走ってきたのでは目黒とラウールだった。
🖤「しょっぴーと…なにがあったの?」
❤️「意見が食い違ってッ…ぶつかったッ…俺が悪いってッ…わかってるッ…」
2人は俺の話を聞きながら静かに俺の左右に座った。
🤍「僕は…どっちも悪くないと思うけどなあ…」
❤️「………ッえ?」
予想外の回答に驚きが隠せない。
🤍「だって,館さんもさ,しょっぴーもさ“2人を思って”ぶつかった訳でしょ?」
🤍「どっちが悪い,こっちが悪い,とかないんじゃない?」
水を渡しながら目黒が口を開いた
🖤「ラウールの言うとおりだと思うよ,10年以上の付き合いだからこそ,こうやってぶつかっちゃうんだよ。もう一度,話し合ってもいいんじゃない?」
確かに目黒とラウールの言う通りだ,俺たちは相手のことを思って遠慮がちになっていた,でもそれがマイナスになってしまい,事件が起きた。
2人とも,相手想いなだけだったのかもな…
❤️「ありがとう。俺,もう一度翔太と話してみるよッ…!」
涙を拭いながら,俺は2人に宣言した.
🤍「よし!その息だ!」
🖤「とりあえず,音楽番組の出演があるから,その時は俺らが配慮するからね。」
❤️「ありがとう,2人とも。」
俺は2人に深々とお礼をした。
※長くなりそうなのでふたつに分けます
コメント
9件
ゆり組大好きです❤️
2人とも、相手を大切に想っているはずなんだけど・・気持ちを素直に伝えられなくて、もどかしいですね😭😭😭 早く仲直りして欲しい😭