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今日はみんなで海に遊びに行く日だ。今日のために入念に準備をした。それでも不安になるのは準備した水着や今日のファッションを誰からも評価されていないからだろう。そんな不安を取り除くために駅へと急ぎ足で行く。
心「亜美菜おはよー!」
亜美菜「おはよう」
心「今日暑くない?汗やばいんだけど」
亜美菜「…今日は一段と服にこだわってるな」
心「!気づいちゃったかー。流石、亜美菜だね」
心「どう?可愛いでしょ」
亜美菜「うーん、言うならその服を見た男は多分一目惚れするよ」
心「しかも見て!今日!ポニテじゃないの!」
亜美菜「大丈夫、気付いてたから」
心「どんな反応してくれるかなー」
亜美菜「…可愛いって思われたいの?」
心「そりゃあ、うん」
亜美菜「なんで?」
心「なんで?……なんでだろう?」
亜美菜「へ〜?まだ分かんないんだ?」
心「何その含みのあるニヤニヤは」
亜美菜「いつか分かるよ」
心「変なやつー」
心「あ、この駅…」
心「亜美菜、もっと奥の方に行かない?」
亜美菜「誰かいるのか?」
心「うん!」
♢
和馬「やっと来た」
和馬(混んでませんよーに)
電車に入り真っ先に目に入った、いや、目に入るしかなかったと言った方が正しい。
俺が入るドアが分かってたかのように目の前に佇んでいたからだ。そして、そんな事がわかる人は多分1人だ。
心「おはよ!」
和馬「……おはよう」
和馬「元気そうだな」
心「んふふ、なんでだと思う?」
和馬(異様に頭を振ってるけど、気づいて欲しいのか?それとも話題に触れて欲しいのか?)
和馬(ポニテじゃないのは気づいてるけど)
心「…気付いてるなら触れてよ」
和馬「読まれた」
心「ポニテとハーフツイン、どっちがいいかな?」
和馬「……あ、ええと、どちらでも似合ってる、と思います」
心「ほんとは決めて欲しかったけど、でも嬉しい。ありがとう」
和馬「でも、俺はポニテの方が……」
心「…!!ポニテの方が…?」
和馬「やっぱ、なんでもない…です」
心「えー?言ってよー」
和馬「……隠キャを殺すつもりか!」
心「冗談だってwありがとう、言ってくれただけでも嬉しいから」
亜美菜(頼むから電車の中でしないでくれ…)
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