テラーノベル
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ちび「、、私は、天翔に死んでほしくないです!だから、私は街を消します!」
シア「はは、主人公はやはりその選択をするんだな。でも、いいのか?選択肢を出した私が言うべきではないが。それは君にとって大切な”家族”である天翔の記憶が全てなくなることであり、この先一生出会うことはない人生なんだ。忘れてもいいのか?天翔のこと。だったら、死んでちびちゃんだけでも記憶に残しておいた方が、天翔も救われるんじゃないかい?」
ちび「、、、。」
ちび(そっか。ここで街を消してしまったら、天翔のことを一生忘れて、一生会えない。天翔との思い出の品も、日常も、時間も、全てなくなっちゃうんだ。)
ちび「そんなの、嫌だよ・・・。」
ちび「皆んなが、、天翔が助かる道はないのですか!?こんな結末間違ってます!」
シア「片方を選択するしか皆んなが助かる道はない。覚悟を決めろ、主人公。君しか世界は救えないんだから。」
ちび「・・・天翔、ごめん。ごめんね。ポロポロ」
ちび「天翔と、一緒がいいけど、、天翔を、忘れたくないから。天翔と一生会えないなんて、そんなの嫌だから、、。」
シア「辛い選択をさせてしまって申し訳ないとは思っている。だが、君の判断は世界を救うものだ。どうか自分を責めないでおくれよ。」
そういうとシアベアは、台車へ向かい、寝ている天翔の心臓目掛けて、ナイフを
と刺した。天翔の服は赤黒く染まっていき、最初に着ていた服が何色か分からないほどに天翔の血液は広がっていた。シアベアは少し悲しそうな顔をしながら、天翔の顔へ白い布をかけた。
それから何日が経っただろう。貴方は今まで事例になかった下級身分から上級身分へと位が変わった。王からの命令らしい。貴方は知っていたが、驚いている表情を周りへ見せる。そして、王宮へと案内された。
シア「お久しぶりだね。ちびちゃん。元気かい?、、冗談だよ。あんな事があって、元気な訳ないよね。君には無理をさせたと分かっている。すまなかった。」
そういって、シアベアは頭を下げ、上げ直してからまた話し出した。
シア「こんなもので代わりとか、お礼が務まる訳ではないと分かっているが、今日から君がルールを決めて良いことになったんだよ。君の言ったことを街の人たちは聞き入れなくてはならない。勿論、上級身分も、私もだ。」
シア「ちびちゃん。ありがとう。」
シア「どうか、強く生きてほしい。君のおかげで、こんなに多くの人たちが救われたんだ。」
そう言い、シアベアは部屋を出た。貴方は立ち尽くすしかなかった。シアベアから見た貴方は【正義のヒーロー】だが、貴方からすれば自分は【家族を殺した】そう感じてしまう。貴方はこの選択が正しいのか正しくないのか、そんなことを考える日々となるだろう。
コメント
4件
投稿お疲れ様です😭 あはは…やっちまった… ごめんなさいシアベアさん… 私を殴ってくれ… 天翔様に土下座してもたりねぇよぉー!😭