TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

東京、新宿。

疲労に疲労が重なって、足を引きずりながら歩く姿は実に滑稽だろう。深夜だから良かったものの真昼間だったら笑いものもいいとこだ。

俺は『天野宮 郁人』サラリーマンだ。

大企業【メオン】という会社に属したのはいいが、ブラックにも近くはなく、ホワイトには絶対見えない微妙な苦しみを毎日味わっていた。

「くっそ疲れた…隕石落ちてきてくれ、どっか異世界に行きたい…チート人間になりたい……!」

などと、有り得ないことばかり口に並べて帰り道を歩いていた。

空を見上げても、ビルや高層マンションに覆われた都会では地元のような星空が見えることもなかった。

「はぁ…帰ろう……」

そうして足を1歩前に、引きずり出す。


だが、周りは悲鳴をあげていた。

周囲を見渡すと空を仰いで悲鳴を出していた。

(なんなんだ?)

俺も空を仰ぐ。そして瞬間、目の前に馬鹿でかい岩がそこにあった。


グシャッ!


その音は鈍く重かった…それにドロドロした液体が流れる音もした……

だがしかし、そんな重く酷い音が鳴っていても……



痛みは無かった。


しかし、死ぬということは理解した。

もしかしたら騒ぎにもう少し早く気づくことで回避出来たかもしれない。もう少し遅く帰ればそんな悲劇は起きなかったかもしれない……


時すでに遅し。

何を考えたところで遅い。死んだのに変わりは無い。生まれ変われるなら今度は平和で疲労がない世界に生まれたい。



そうして、暫く待っているが、何かがおかしい。

意識は残ってるし、頭の回転もできる。

俺は目をゆっくりと開けてみた……



「ナニコレ……」




広がる景色は360度見渡しても地平線の向こうの果てまで広がっていた……




大草原だった

この作品はいかがでしたか?

20

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚