テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
tkst
tk side
「大輝くぅーん」
眉毛を下げて、今にも泣きそうな瞳をして、近寄ってくる俺の恋人こと、想太。
「ん~」
「いやいや、そうやなくて」
近寄ってきたから抱き締めて、撫でて、吸ったのに軽く拒否されてなんとも理不尽。俺が可哀想。
「毎日毎日、疲れたからな?マッサージしてや!肩揉みとかでええから!」
「お願~いっ」なんてかわいらしい声で鳴きながら準備が早いこと、俺に背を向けてらっしゃる。
「仕方ねぇな」
どの辺なのか指示を貰いながら、軽く揉んでいく。
「もっと強くできへん!?」
やってもらってる分際で、と少し苛立ちながらぐっと押し込む。
「う゛~ッ…きもちぃ゛っ…」
この声、なんか…
「あ゛ッ…ぃ~ッ」
いけないコトしてる気分になる…。
「んふっ…大輝くんありがと!」
くるっと振り替えって、笑顔でそう言うと立ち上がって、「きもちかったわ~」なんてこぼす。
想太が制作部屋に行ったあと、暫く動けず虚無感に陥った。
「おれ、なにしてた…??」
一人でもやもやさせられた…
「後で解消してもらお…」
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!