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キャスリンが騎士を連れて庭を歩いている。時々立ち止まり花に触れ、また歩き出す。庭師に会うと話しかけ、庭師も最近は怯まずに会話をするようになったようだ。自室の窓からキャスリンを眺める。今から行けば間に合うがいなくなっていたらと思うと動けない。
夜会翌日の夕食後に夜会の夜のことは話さずディーゼルやテレンスの話で終えた。いつも直ぐに自室に下がる父上がその日から共に紅茶を飲んでいるのが謎だ。ただ紅茶を飲むだけ、キャスリンは気にもせず僕と会話をしている。いつもの日常なのに何か違う。キャスリンに会いに行くか、そろそろ散歩が終わるだろう。赤毛の騎士を連れ邸へ向かっている。
「トニー休憩だ、キャスリンの部屋へ行く」
トニーは頷き答える。少し待ち部屋を出るとキャスリンが歩いてくる。僕に気づき微笑みながら近づいてくる。
「お仕事は終わったの?」
「休憩だよ、キャスリンの紅茶が飲みたくなってね」
いいわよ、と返事をして僕を部屋へと勧める。あの日と同じ、何も変わらない部屋。ソファに座ると思い出すが座らないわけにはいかない。僕が座るとキャスリンが紅茶を用意してくれる。廊下への扉は閉まっている、護衛騎士は外か。
「護衛騎士は部屋には入らないんだね」
気になって聞いてしまったが、キャスリンは表情を変えず答える。
「ええ、呼べば来るわよ。部屋の中に危険はないでしょう?向かいの部屋に待機してくれているの」
今まで気にもしていなかったが、向かいの部屋を待機部屋にしてたのか、近いな。
「テレンスから手紙がきてね、私に会いたいそうなの。ミカエラ様のことで相談があるのね」
知っている。キャスリンに届く手紙は僕を通すことになってる。封は開けないがディーターから届いていることは承知していた。送り主はテレンスだったか。この前の夜会の話だな。
「ああ、ゆっくりするといいよ。いつ来るんだい?」
キャスリンは微笑み答える。
「明日ですって。あの子は執着心の塊よ、ミカエラ様が心配だわ」
夜会ではゆっくり話もできなかったからな、楽しそうだ。
「今夜は高位貴族後継倶楽部があってね、夕食は共にできないんだよ」
「お兄様も来るかしら?」
「多分ね、何か伝えるかい?」
キャスリンは少し悩み首を横に振る。
「夜会で少ししか話せなかったの、何か用でもあったのかしら。用なら手紙が来るわよね」
僕のいない間にディーゼルがいたな。僕はキャスリンにまた来ると伝え、部屋から出る。てっきり騎士は部屋の中に控えてると思い込んでいた。駄目だな、おかしなことばかり考えてしまうな。
カイランがいない夕食はハンクと二人。あの日から食事の後も共に食堂に残っている。離れない約束を守ってくれてる。ハンクは話さないけど、いてくれるだけでいい。カイランがいない食後は秘密を知る者だけになる。ソーマの紅茶を飲む。
「変わりないか?」
「はい。どこも変わりませんわ」
来い、と言われたので椅子から降りハンクへ向かう。脇を掴み持ち上げ膝の上に置かれる。下腹に手を置き撫でているから、私は頭を預け目を瞑る。無事に生まれてくれたら跡継ぎになる。
「楽しみです」
ああ、と答えてくれる。二日後にはライアン様の診察がある。月の物はまだ来ない。
「閣下のおかげですわ」
顎を掴まれ上を向く。黒い瞳が私を映している。口を開けると舌を入れて絡めてくる。私はハンクの服を掴み、厚い舌を懸命に吸い込んで舐める。流れ込む唾液が口の端から溢れていくけどそのままにして口を合わせる。いつまでもしていたい。顔が離れ硬い指が口の周りを拭う。
「待ってろ」
来てくれる。微笑み頷く私を下ろして食堂を出ていく。私も自室へ戻り、湯を浴びる。温かい湯に浸かり、ジュノが桶で肩から湯をかけ、体が冷えないように気を遣ってくれる。
「明日、テレンスが来るわ。ジュノは久しぶりでしょ?」
ジュノは頷き答える。まだ子供のテレンスが婚約なんて思いきったことをするわ。周りからは家のためと思われても仕方ないわね。学園では何を言われているのかしら。
「お嬢様。逆上せますよ?」
考え込んでしまった。出るわ、とジュノに告げ布で体を拭いてもらう。アンナリアが髪を拭き水気を取っていく。最近はアンナリアかライナが風呂上がりを手伝ってくれる。そのおかげで髪が乾くのが早くなった。夜着を着込み寝室へ入るとハンクが寝台に座り待っていた。
「お待たせしました」
随分早いわ。湯上がりのようだし、急いで来てくれたのね。嬉しくなり駆け寄ると大きな体が受け止めてくれる。
「走るな、転ぶぞ」
ふふと笑い、はいと返事をする。厚い体に抱きつくと安心する。私が抱き付いている間にジュノとアンナリアは寝室から退室していた。ハンクは私を横抱きにし、寝台へ運んでいく。二人で掛け布に入り、向かい合って体をくっつける。まだ夜の始まりなのに来てくれた。
「変わりないか?」
はい、と頷く。太い腕が体に巻き付いて私を包む。頭の上から声が響く、低くて心地いい。
「家紋を刺しているのか?」
待っている間に私の刺しかけの刺繍を見たらしい。まだ上手くできないのに。
「まだ二枚目です。ゾルダークの家紋は慣れなくて」
返事が返ってこないが私の話は聞いているだろう。
「一枚目はソーマに押し付けたんです。上手くできなかったけど、折角刺繍したから。今刺繍してるのは、練習用のハンカチなのにカイランに見られてしまって、欲しいようなので渡します。もう少し練習して上質のハンカチに刺繍したいの。貰ってくださる?」
ああ、と答えてくれる。私の瞳の色のハンカチに刺繍して渡すつもりでいる。その時には上手くできているといいわ。その次はお腹の子のハンカチを刺繍すると決めている。でもハンクは私の髪をよく触るから薄茶のほうがいいかしら?
「空色と薄い茶ならどちらがお好き?」
黙ったままでいる。答えが返ってこない。寝たのかしら?手は私の頭を撫でているから寝てはいない、なら悩んでいる?上を見上げるとこちらを見ていた。いくら見つめても答えはない。もしかしたらハンカチを持たない人なのかしら。持たなそうに見えるわね。でも貰ってくれると言っていたし。決めかねているのかしら。
「両方に刺繍しますか?」
ああ、と返してくれる。
「上手くなくていい」
上手くできていなくても貰ってくれると言ってるのね。わかりましたと答え、ハンクの胸に額をつける。ハンカチを買いに行かなくては。
「ライアン様が外出の許可をくださったら街へ探しに行きます」
楽しみだわ。
「商人を呼ぶから外には行くな」
上を向くと黒い瞳が心配そうに見ている。そうよね、何かあったら大事よ。来てもらえば早く始められる。
「はい。行きませんわ」
満足したのか常に下がり気味の口角を上げ微笑んでいる。こんな顔をソーマでさえ見たことがないのではないかと嬉しくなり、満たされる。
「閣下の大きい体に包まれるのが好きです」
そうか、と言って背中を撫でる。上を見上げ口を開けるがなかなか舌をくれなかった。ただ私を見つめるだけ、してくれない。
「閣下?」
上へ動き開いてくれない口に舌を入れようとしても開けてくれない。
「我慢できなくなる」
したくないわけではなさそう。私を心配してくれてる。
「口にくださいな」
私は微笑み口を開ける。それでも頷いてくれない。ならばと太い首に吸い付き舐める。軽く吸っても痕は残らないのは知っている。夜着を捲り中に入り込み胸の辺りに強く吸い付く。ハンクは止めることをしないので続けていいだろう。よく私の頂を可愛がっているから、気になりハンクの頂に触れてみる。体が少し揺れたけど痛いわけではないらしい。摘める程大きくないので口に含み舐めてみる。体が少し強ばるがすぐにもとに戻る。私のように気持ちいいのかもしれない。ハンクのやるように舐めたり軽く歯をあてて挟んだり吸ったりして遊ぶ。見上げてみると襟を広げて私を覗いている。止められてはいないからまた舐めてみる。上から、くすぐったいと呟きが聞こえる。
「下手でした?」
「出てこい」
私はハンクの言うとおり夜着から出て元のところへ戻る。
「難しいですね」
今度はハンクが私の夜着の中に入り同じように頂を舐め吸っている。口の中に入れた頂を舌でつついて転がしている。気持ちよくて声が出てしまう。襟を広げると頂に吸い付くハンクが見える。私が見ていることに気付き、見上げてくる。夜着の上から頭を撫で、胸をつき出すとまた舐め始める。気持ちがいい。秘所が濡れている感じがする。
「中に欲しいです」
ハンクは下着の上から秘所に触れ、濡れていることを確認している。下着を取り払い、私をうつ伏せに転がすと腰を掴み上げて、取り出した陰茎を秘所に擦り付けている。
「手を寝台について腕を伸ばしてみろ」
言われたとおりにする。ハンクは私の足の間に陰茎を差し込み動き出した。ぬるつく陰茎の先が刺激の強い所へあたる度体が跳ねる。秘所から出る液と陰茎から出ている子種が混ざり、恥ずかしい音を上げている。秘所の入り口を陰茎が擦り気持ちがいい。中に欲しいのに。
「閣下、中にください。中はもっと気持ちいいの」
それでもハンクは中にくれない。私の体を掴み仰向けにして足を抱き纏め、刺激の強い所へあたるよう動かす。陰茎が足の間を行き来している様がよく見える。中にはくれないようだ。
「口にやるから待て」
動く陰茎がそこにあたると気持ちがいいのにもどかしい。ハンクの片手が頂に触れ指先で転がしている。私は声を上げてしまう。いきなり強く摘み体が強ばる。陰茎の先で刺激の強い所を責められると弾けてしまう。高い嬌声をあげ体が強ばる。ハンクは激しく腰を動かし陰茎を擦る。私の上に移動し顔の前に跨がり手で陰茎を握り擦っている。
「口を開けろ」
口を開けると陰茎の先を含ませ奥へ進む。舌で舐め吸って顔を動かしハンクを見上げる。頭を掴まれ腰を押し込み陰茎の先から子種が喉へ流れてくる。子種を出すハンクの顔を見る。出ている間も舐め啜る。何か耐えるような顔をして子種を注いでくれる。出なくなるまで吸い続け舐めていると口の中から出ていってしまった。口の中に残る子種も飲み込むが上手く飲み込めない。ハンクは水差しから果実水を含み私に流し込み、飲んでいくと子種もなくなった。ハンクはまだ私に跨がったまま上から見下ろす。陰茎に触れようとしたら逃げられてしまった。横から抱きつかれ腕の中に入る。
「痛みは?」
首を横に振り答える。口を開けてねだるとやっと舌を入れてくれた。舌を絡め合い互いの呼吸も呑み込む。
「許可が出たら中に入れてやる」
ライアン様から止められていたのね。子によくないのかしら。何度も中にねだってしまったわ。
「ごめんなさい」
「今は我慢だ」
ハンクは下腹を撫で温める。掛け布を二人にかけくるまっていると眠気がやってきた。
「眠れ」
大きい体に寄り添いハンクの腕を枕にして目を瞑る。