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「……殺生禁止、か。面白い。なら、魚に頼らずに『脳がとろけるような旨味』を叩き出してやるよ!」
俺は魔理沙を振り返った。高校生になってさらに悪ガキ感が増した魔理沙は、待ってましたと言わんばかりに、自分の汚い……いや、年季の入った魔法の袋をガサゴソとかき回す。
「ひっひっひ、料理人。いいもんがあるぜ。魔法の森の奥深くにしか生えない、**『万能旨味茸(マジック・グルタミン)』**だ! こいつを煮出すと、どんな野菜も霜降り肉の味に変わるって代物だぜ」
魔理沙が取り出したのは、毒々しいほどに鮮やかな紫色で、さらに表面が怪しく明滅しているキノコだった。
「待ちなさい魔理沙! そんな怪しいもの、尼さんに食べさせたら毒殺で捕まるわよ!」 霊夢が叫ぶが、俺の料理人としての直感は、そのキノコから放たれる「暴力的なまでの香り」に反応していた。
「……いや、いける。このキノコの強烈なアミノ酸を、船の倉庫にあった最高級昆布の『グルタミン酸』、そして干し椎茸の『グアニル酸』とぶつければ……相乗効果で宇宙が見えるはずだ!」
俺は船の調理場にある大釜を借り、白蓮が見守る中で「魔法の精進出汁」の抽出を開始した。