この作品はいかがでしたか?
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💚ふんふふーんっ🎶
🤍兄さんが鼻歌なんて珍しいですね
🤍良いことでもあったのですか?
💚あっ…///まあそんな感じかな…?
🤍(兄さんが上機嫌なんて珍しいな…)
💚side
大介に想いを告げてから数日
💚帰りたくないなぁ…
🩷また明日会えるでしょー!笑
💚そうだねっ!
大介と過ごす時間はどれも楽しくて、輝いていて、俺にとって大切なものになっていた
🩷またね!亮平!
💚うん!また明日!!
お互い好きあってる者同士、一緒にいるだけでそれはそれは充分すぎるほど幸せだった
しかしある日事件は起きた
いつも通り勉強を終えて外に出ようとした時だった
💚最近は夜も冷えるようになったな…
💚(大介に早く会いたいな…)
そんなことを考えながら邸宅の裏門から出ようとした時だった
🤍兄さん、何をしているのですか?
💚…!?
突然後ろから声をかけられたので振り返ると寝巻きを着たラウールが立っていて、不思議そうにこちらを見ていた
🤍まさか…外に出るおつもりですか?
💚いや…
💚(どうしよう…なんて答えれば…)
俺たちは昼間出歩くとなれば必ず使用人が付く
それが夜間に1人で出歩くなど父さんにバレれば叱られるに決まっていた
だからラウールは止めてくれたんだろう
💚えっ…と、少し夜風でも浴びに行こうかと…
🤍こんな時間に外に出てはなりませんよ
🤍父さんに叱られてしまいますっ
🤍部屋に戻りましょう
💚……でも
🤍夜は冷えますから
🤍早くっ早くっ
💚ちょ!ラウール!?
俺はラウールに手を引かれ家に連れ戻された
💚(早く行かないと大介に会えない…)
💚お願いだラウール行かせてくれ
💚俺には会いたい人が…
父)お前たち、夜遅くに何をしているんだ?
🤍あ!父さん!
🤍兄さんが夜風を浴びに行こうとしていたみたいなんですけど…
父)そうなのか亮平?
💚あ…まあ…
父)こんな時間に外に出るな
父)夜は危ないし冷える
父)早く部屋に戻りなさい
🤍はい父さん
🤍兄さんっ早く寝よう?
💚いや…俺は…
俺は慌てて時計を確認した
いつも会う時間はとうに過ぎており今から行っても間に合うはずがなかった
💚(今日くらいなら…行かなくても大介は許してくれるだろう。)
今考えればこの時父さんとラウールを差し置いてでも大介に会いに行けばよかったと
オレは後悔することになる
その頃…
🩷亮平…まだ来ないのかな
🩷どこかで怪我でもしたのかな?
🩷早く…早く来て欲しい…
ブルッ
🩷夜は冷えるな…
🩷寒い…
🩷亮平…早く会いたい…
次の日の夜
💚(昨日行けなかったこと、大介に謝らなくちゃ)
俺はいつも通りの時間に外へ出ようと裏門に続く扉に手をかけた
ガチャ…
💚ん?
ガチャガチャガチャ!🚪
裏門へ続くドアに鍵がかかっており出れなくなってしまった
💚(なんで…?なんで開かないの?)
💚いつもは開いてるのに…
父)その扉の鍵は私が持っているよ
💚あ…父さん…
扉の前で戸惑っているともう寝たはずの父さんが現れた
父)最近夜出歩いていたらしいな
父)たまたま起きていた使用人がお前が外へ出ていくのを見ていたらしい
父)お前が夜遊びするやつだなんて思っていなかったよ
ああ…面倒なことになったな
💚っ…
💚遊びに出ていたんじゃありません…
父)はぁ…
父)亮平どうした?
父)お前は小さい頃から大人しくて決まりを破るような子じゃなかっただろう?
父)一体夜に外をふらつき歩いて何を…
💚父さんには関係ありませんっ…!!
💚大人しい大人しいって…
💚俺の性格を勝手に決めつけないでください!!
💚それから俺は遊ぶために外に出ていたんじゃありません!
💚人に会っていただけです!!
気づけば俺は叫んでいた
生まれて初めて父さんに反抗したと思う
🤍父さんと兄さん…?
🤍どうされたのですか?
俺が大きい声を出してしまったからか、ラウールが様子を見るために降りてきてしまった
💚っ…!もういいです…
俺は結局部屋へ戻り布団にくるまって泣いた
💚(明日こそは…明日こそは大介に会い行かなくちゃ…)
しかし次の日も鍵はかかっており俺は完全に夜に外へ出ることが出来なくなってしまった
完全に大介に会うための手段が閉ざされてしまったのだ
こんな家柄じゃなければ…と俺は生まれて初めてそう思った
コメント
3件
さっくんこのままだと凍え死んじゃう…!阿部ちゃんピーンチ!
あべちゃんこのままさっくんに会えないのかなぁ💦さっくん寒がってたけど風邪引いてないかなぁ‥😢
良すぎる!阿部ちゃんどうするんだろう、、、 さっくんも。続き楽しみにしてます😊