ベイキナの最後の砦の聖教会ここが俺たちの拠点となる。
俺は最初はデルラが行けば勝てると思っていた、しかしデルラはいろいろ用事で無理らしい。
そして今はこうしてベイキナの国民たちの希望を背負っている。
スコンフィットの野望をぶっ壊して平和なベイキナ、新生ベイキナ帝国を作り上げみんなに認めてもらう。
これが俺の目標だ。
「今日はこれくらいにしとこうかな」
ルートもだんだん馴染むようになってきた。
「レヴィ、俺だよ俺。ハカラだよ。良い情報があるんだ!」
笑顔でこちら側に走ってきた。
「お前今ウェンディはどこにいるんだい?」
「あぁ、ウェンディなら俺のルートの中に、、、」
ウェンディはどうやらマナに変質することができるらしく目立つため普段はこのようにしてルートの中に入れていた。
しかし今はウェンディが必要らしいので俺は手を前に突き出しウェンデイを召喚した。
「おぉ〜!お前も魔術師みたいになってきたなぁ!」
「それで、なんだ情報というのは。」
「あ!そうだそうだ、ウェンディはどうやらお互い黒龍白龍共に通信ができるらしいんだ。つまり君の白龍を介してギルベルトのもう片方のウェンディ、黒龍から情報がえれるんじゃないかと思ったんだ!」
なるほど、そうすれば今の状況や敵の詳細がわかる。もしかしたら本当に勝てるかもしれない。
「おいウェンディ、黒龍側と会話はできそうか?」
「できなくもないけど応答してくれるかなぁ」
そういうとウェンディは目を瞑って黙り始めた。
「なぜかわからないけど彼のマナが今活発になったり反応しなくなったりを繰り返していてうまくできないな、彼の身に一体何が起きているんだろう、、、」
「マナはどういう時に活発になったりするんだ?」
「マナは生命の源だ。マナは上下に激しくぶれるということは彼の身に何かが起きているのかもしれない。」
何かわからないがとてもやな予感がするのは確かだ。
スコンフィットの襲来
無属性のギルベルト
ハース一族の謎
リベルタアイ
これらが深くそして複雑に絡み合っているようだった
次回「無慈悲」