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ワタシは1ヶ月ほど前に高校を卒業した。 本当に一瞬だった、。みんなで一緒にお花見をしたり、勉強を教えあったり、
CarolとWhitty、RuvとSarvとトリプルデートもたのしかった、そして一瞬だった。
keithのカノジョでいられるのもわずかだった。
でも、楽しかったんだ。
今、keithはPicoと楽しく過ごしてると思う。いや、そう願う。
と思うのだが
やはり心の奥底で、
不幸になってしまえばいいと願ってしまう。
好きだった人が、他人と幸せになるのを見ていくのは辛い。
夜中に泣きながら満足するまでカミソリで切り刻んだ腕や脚がベッドのシーツに擦れ疼く。瘡蓋がはずれやがて血がシーツに滲む。
もう家に引きこもって何日経つのだろうか。keithが好きだと言ってくれた自慢だったサラサラ茶髪を眺める。 暑さのせいか、頭が痛く、朦朧としてハッキリしない。喉の奥で何かを吐き出そうとしているのが感じとれる。
汗のせいで前髪が顔にこびりついてとれない。情けないな、と思い涙が出てくる。
もう、誰にも会いたくない。
そう思った時だった。
ドアのベルが部屋中に鳴り響いた。
頭に響きジリジリする。
ゆっくりと重い身体を起こし、脚を地につけ、重力に逆らえず、小さく孤独でか弱い ワタシは情けないなと何度も思いながら、 ドアをゆっくり開ける。
そこに居たのは、
Skyだった。
彼女はあの時の変わらず、透明感のある肌に愛おしい大きな目、少し巻かれた髪に完璧な砂時計のような体型だった。あの時よりは多少大人っぽくなったようだ。
みんなこんな綺麗になっているのにワタシは何をしているんだろう。失望と憎しみと嫉妬の気持ちを抑え込み、重い口を開き、掠れた声でワタシは
「Keithならもう居ないわよ、。」
という。
かつてワタシと彼女はライバルだった。彼女も彼が好きだった。でも仲良くはしていた。大切な友達だった。卒業式以来会っていない。こんな時に何をしに来たのだろう。
そう考え込んでいると彼女はピンクのリップグロスが塗ってあるのだろうか、綺麗な血色の唇を動かし、
『知ってる!!
あとあたしBfを探しに来たんじゃないわ!!』
という。
別れたことをバカにしに来たのか?でも結局は別れたのも完璧じゃないワタシのせい。全部ワタシのせいなんだ。
彼を探しに来たことではないということはもう彼女にはお付き合いしている相手がいるということ。
彼女はワタシとは正反対。真っ直ぐ一直線に進み、皆を信じて頑張っている努力家だ。それに可愛いから、相手もすぐできるだろう。そう思うだけで劣等感が増す。お腹の上が重くなる。吐き気が襲う。頭がフラフラし倒れそうになったところをSkyが片手で受け止めてくれた。
彼女がワタシの名前を繰り返す。
…そこからは覚えていない。
重い瞼を開けてみると目の前にはSkyがいた。
白っぽいカーテンや床のタイル、薬物の香り、鉄と鉄がぶつかり合い小さく耳障りな音を立てる。腕には点滴が刺さっており、少しびっくりした。
仰向け状態の体制が辛かったので横を向こうとした時の振動で起きたのか、Skyがワタシに向かって叫ぶ。
『アンタ栄養失調なんだって??!!
しかもなんか精神的にヤバいって!!!』
『なんでアタシに言わなかったの!!
アタシそんなに頼りない!!??!』
彼女は目に涙を浮かべてワタシに抱きつく。泣いたら彼女の綺麗な顔が醜くなってしまうとおもいきや、逆に泣き顔も綺麗なのかもしれない。抱きついてきた彼女の綺麗な青髪を撫でる。
「ありがとう、。」
そして彼女は続ける。
『あとアタシBfには別に
興味なんてないんだから!!!!
いちばん興味があったのはアンタよ!!』
『だからさ、
….アタシと付き合ってよ』
彼女は顔を赤らめワタシの頬にキスを 落とした。
それがどこから見ても綺麗だった。
Yesと言う選択肢しかないと遠回しに言われているようで、
ワタシは嫉妬ではなく
恋心を抱いていたのかもしれない。
今度は軽々しく口を開き、
「、、、いいよ」
そういい今度はワタシが彼女の綺麗な唇に キスを落とした。
gf x sky