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転校してきた殺し屋君第6章:闘志の運動会(アスリート)
第27話:百メートル走の刺客
「位置について、よーい……」 スターターピストルの音が響く。浩一は周囲の期待を背負い、クラス対抗100m走のスタートラインに立っていました。
隣のレーンには、最近転校してきたばかりの爽やかな青年・斎藤。そして女子100m走で圧倒的な記録を出し、今は給水所で涼しげに座っている転校生・座頭(ざとう)。
「パンッ!」
浩一は爆発的な蹴り出しを見せますが、驚いたことに斎藤がピタリと横に並びました。斎藤の走法は、無駄な上下運動が一切ない。それは、暗殺者が標的に肉薄する際の「縮地」そのものでした。
「いい加速だね、凪くん。小曽根(佐藤)のステップをここまで自分のものにしているとは」 斎藤が、風を切る音に紛れて雅樹に囁きました。 「……斎藤。お前、何者だ」 「斎藤というのは偽名さ。組織の『清算課』から来た。マザーを殺した君が、どんな顔で青春を謳歌しているか見に来たのさ」
ゴールラインを越えた瞬間、二人は火花を散らす視線を交わしました。
第2話:借物競走と死の連係
競技は進み、次は「借物競走」。 浩一が引いた紙には「大切な人」と書かれていました。浩一が迷わず玲亜の手を取って走り出そうとしたその時、座頭が音もなく二人の前に立ち塞がりました。
「……私の借りる物は、『凪浩一の心臓』。これ、お題にピッタリよね?」
座頭が手に持っていたバトンは、鋭利な仕込み杖へと変貌していました。彼女は盲目であるかのように目を閉じていますが、その聴覚と気配察知能力は竹内(安藤)を凌駕しています。
「やめろ、ここは学校だ! 生徒たちがいる!」 「関係ないわ。私たちは、この平和な運動会を『葬儀』に変えに来たのだから」
斎藤が背後からナイフを手に迫り、座頭が正面から仕込み杖を突き出す。 「黒蜜! 藤堂! 玲亜を頼む!」 雅樹は玲亜を黒蜜たちに託し、クラスTシャツの袖を捲り上げました。 「せっかくの体育祭を邪魔する奴は……たとえ組織の清算課でも容赦しない」
綱引きのロープ、玉入れの玉、障害物競走のネット――。 運動会の道具すべてが、浩一の手にかかれば致命的な武器へと変わる。 秋晴れの校庭で、全校生徒の声援を BGM にした、前代未聞の「障害物・暗殺合戦」が始まりました。
(つづく)
コメント
1件
わあっ、運動会が一瞬で死合の舞台に切り替わった…! 浩一の「せっかくの体育祭を邪魔する奴は容赦しない」って台詞、カッコよすぎて震えたよ👏 日常の道具を武器にする発想も好きだし、斎藤と座頭の正体が一気に明かされた感じがゾクゾクする。100m走の並走シーン、めちゃくちゃ絵になる…! 続きが気になる〜🤍
五木友人
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井野匠
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麗太
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