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みえりな@多忙の為あまり居ない
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フォロワー200人ありがとうございます!
妄想のネタが尽きなくて次から次へと新しいシリーズ投稿してます!今回は激重になる予定ですので苦手な方ご注意ください。センシティブになる予定はないです!
今回はいつもと書き方変えてみました!コメントで感想貰えると嬉しいです!
ではsnjnの世界に行ってらっしゃい。
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ピピピピッピピピピッ
「うーん、んー……」
今にも雪が降ってきそうなくらい寒い朝、吉田は目覚ましにより起床した。寒さに身震いしながら何とかベッドから這い出るとふわふわのスリッパを履いて足早にリビングに向かった。カーテンを開けると、空は満遍なく分厚い灰色の雲に覆われていた。ソファにかかっている大きめのブランケットを身体に巻き付けてキッチンへ向かう。
キッチンの戸棚から食パンの入った袋を取り出し、バッグクロージャーを外すと、一人暮らしには賞味期限までに食べ切るのが難しいであろう8枚切りになった中身を2枚出し、そのままトースターに入れ、タイマーをセットする。
ジジジジとトースターが動き出し、中のヒーターが赤くなったのを確認すると吉田は食パンの袋に目を向ける。賞味期限はあと1日なのに中身はまだ半分残ってるのを見て小さくため息を着く。欠伸をしながらアルミホイルを取り出すと食パンを2枚丁寧に包み、冷凍庫に入れる。残り2枚は袋に入れたまま封をし、元の場所に戻す。
チンッとトースターが焼き上がりを知らせると、冷蔵庫からマーガリンとイチゴジャムを取り出す。
食パンを乗せるための皿を棚から取り出しているとガチャ、と扉の開く音が聞こえた。
「おはよ勇斗」
「んんーーー、」
「はいはい起きて。」
佐野はゆっくりと吉田に近付き後ろから抱きつく。寒さですっかり冷えた体が無意識に暖かいものを求めるように全身をピッタリとくっつけた。
吉田と佐野は付き合って3年になる。同棲を始めたのはここ1年くらいだが、その前からお互いの家にはよく行き来していたため、2人の間にはもう熟年の夫婦のようなオーラが放たれていた。
手際よくマーガリン、ジャムの順番にトーストに塗ると、佐野はそのいい匂いを嗅ぎとったのかスンスンと鼻を動かす。
「……腹減った。」
「今やってるからもうちょっとまってて。」
「……んー。」
冷蔵庫からコーンスープの紙パックを取り出し、お揃いのマグカップに入れると電子レンジに入れ温める。佐野を背中に引っ付けたままトーストの乗った食パンをリビングのローテーブルに置きに行くと、吉田は佐野をソファに投げ出した。
「うぇっ、もー酷いよじんちゃん優しくして〜」
「さっさと起きろよ。頭も寝癖でぐちゃぐちゃだしとりあえず顔洗って、その脳みそ覚醒させてこい。」
「んもぅツンデレさんなんだから」
佐野はぶつくさ小さく文句を言いながらそれでも素直に洗面台に向かう。パタパタとこれまた吉田とお揃いのスリッパでわざとらしく足音を立てながら。
この家は元々吉田1人の家だったが、佐野がよく泊まりに来るようになり、グループとしての仕事が多い以上、出るのも帰るのも同じになることが意外とあるということで一緒に住むことになったのだ。ほとんど佐野が同棲したいと成人してる男とは思えないほどの駄々をこね、吉田が半分呆れる形で了承したのは置いといて。
電子レンジが完了を知らせると、吉田は扉をあけた。コーンスープの甘いいい香りが吉田の鼻をかすめる。中のマグカップを取り出し、それをローテーブルに置くと同時に佐野が洗面台から戻ってきた。ちゃんと脳を覚醒させたのだろうかという吉田の心配はいらないくらい目をぱっちりと開け、「いい匂い!」と朝から元気に言う。
寒さ故に、お互いの肩を寄せ合い並んでソファに座り、食事の挨拶をする。ローテーブルに置かれたマグカップからは湯気が2本ゆらゆらと立ち上る。佐野はテレビをつけ、朝のニュース番組を見始めた。画面の中から女性アナウンサーが今日の天気予報を明るく教えてくれている。
───東京は今日の夕方頃から雪が降るでしょう。傘をお忘れなく!
雪か。嫌だな。
吉田は思った。インドアの吉田にとって、暑いのも寒いのも天敵だったが、隣でトーストをむしゃむしゃ頬張る佐野は目をキラキラ輝かせていた。
佐野と吉田は趣味も好みも性格も真反対の人間だ。吉田はなぜ佐野は俺と付き合っていられるのかとよく考えるが、佐野に聞いたところで有力な返答は帰ってこないだろうと踏んでいるため聞いたことは無い。
今日は佐野が朝からドラマの撮影があるため、吉田よりも先に家を出ることになっている。
食べ終わった食器を吉田が洗っている間に、佐野は仕事に向かう準備を終わらせた。吉田が洗い終わるのとほぼ同時に佐野のスマホにマネージャーから到着の連絡が届いた。それを見るだけ見るとすぐにスマホを閉じ、カバンを持ち上げる。
「じゃ、仁人先行ってんね。また後でな」
「ん、行ってらっしゃい」
ブランケットを羽織ったまま玄関まで見送る。家の中だと言ってもやっぱり廊下は凍えるくらいに寒い。冷気が入ってこないように吉田はブランケットの端を持って前でさらにぎゅっと閉める。両手がブランケットによって塞がれてるのを確認した佐野は玄関を半分ほど開けたところで吉田の腰を引き寄せ、驚いて顔を上げた吉田にキスをした。
「っ、!バカ!玄関開いてる!!」
「だいじょーぶだって、ここ最上階だし、見えないから!」
「そういう問題じゃない!!最近はどこで誰が見てるかわかんないんだから。」
「ふはっ、それはそう。怖い怖い世の中だねぇ。じゃ、ほんとに行ってくるわ。」
「はいはい。行ってらっしゃい」
今度こそ佐野は玄関から仕事へとこの寒い中出ていった。ほんの数秒しか玄関は開いていなかったはずなのに玄関はもう冷えきった空気に包まれていた。ブルブルっと寒さに勝手に体が震えた吉田は早足でリビングに向かい、昨晩作ったコーヒーを温め直す。
待ってる間に今日の予定を確認する。
Youtubeの撮影からの雑誌の撮影、インタビュー、バラエティ撮影、新曲のレコーディングと予定が詰まりに詰まりまくっている。
今日は何時に帰ってこれるかな、と考えながら温まったコーヒーを飲みながらまた小さくため息をついた。
────ため息つくと幸せ逃げるんやで!!
どこからか舜太の声が聞こえた気がした。いつの日かあまりの忙しさに疲れきって楽屋でついため息をついた時に舜太に言われたセリフだ。
『幸せが逃げる』ねぇ。
吉田はあまりピンと来なかった。佐野と暮らしながら、仕事で忙しくさせてもらってる今は幸せ以外の何物でもなく、これが無くなるなど微塵も思っていないからだった。佐野も自分を好きだと言ってくれているし自分も佐野を愛している。
これ以上ない幸せが当たり前の今、幸せが逃げるなんてそんなことないと思っていた。
コメント
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のりもちさん、読んだよ〜!😭💕 第1話からもうエモすぎる…!同棲3年目のカップルの朝の風景、細かい仕草とかお揃いのスリッパとか、じわじわ染みる幸せが詰まってた…! 「玄関開いてる!!」ってツッコミながらもキスされちゃう吉田の照れ顔が浮かぶようだったよ…! あと最後の「幸せが逃げる」の思い出し方、この後なんかあるのかな…ってドキドキした…! 続きが気になる…!また読みに来るね🌸