テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
腐と感じられる方もいるかもです
ご了承の上お読みください
血表現 微グロ シリアスではないです
脅威贔屓メイン
“それでも良い方のみ読むのを推奨します
ゾム視点
朝起きて、蹴伸びをする、今日は朝と夜の任務がある。
いつものフードに腕を通し総統室へと足を運ぶ、今日はどんな任務なのか、前日に知らされていないということはそれほど重要なものでも無いだろう、そんな事を考えながらとぼとぼ歩く、重く大きな扉の前に来て、ノックをする
コンコン
zm「ゾムやで、任務内容聞きに来た 」
gr「入ってこい」
聞き慣れた声で部屋に入る
何か違和感がある、というよりツンとする匂いがする…何だ?
gr「どうした?」
zm「いや何でもない…」
gr「そうか…今日の任務だが近頃怪しい商売をしているものが居てな、その調査をしてもらう、危険性は少ないと思うが気を付けてな」
zm「おう、ありがと気を付けて行ってくるわ」
まだ確証もない為考えるのをやめて目の前の任務から片付けることにした
……
基地から出て指定された場所まで向かうそこは人気の少ない路地裏で、午前だと言うのに日の差しておらず暗い。そして 鼻につくような匂いと…顔を羽織りで隠した人…
グルッペンが言っていたのはこいつか?
こいつも俺に気付いたようで俯いていた顔を上げ、醜く笑っている。こいつ女か、まぁどうでもええか、まずは情報
女「貴方は…」
zm「お嬢さん、こんなところで危ないですよ」
害のないように少し微笑みながら近づく
女「…知っていますよ、貴方のこと、この国の幹部で確か名前は…」
zm「知ってたんですか…じゃあ分かりますよね”俺が聞きたいこと”」
女「この薬のことでしょう?」
そう言うと女は薬を取り出し蓋を開ける…その匂いを嗅いだ瞬間、俺は頭に血が昇った、その匂いは俺が総統室で嗅いだ匂いと同じだったのだ、これが何の意味を表すのか、つまり我が総統グルッペンに毒を盛られた可能性がある。それもかなり高い可能性だ。拳が出そうになるのを抑えてその女に質問をする。
zm「それを使ったことは」
女「気付いているでしょう?貴方の総統に使いましたよ」
確証を得た言葉がその女から出されたとき俺は絶望した、俺が最後にグルッペンに会ってからまだそんなに時間は経っていないつまり、 まだ助かる…
zm「…解毒薬は」
女「勿論持っています!怖いですから」
ペラペラと余裕そうにこちらが欲している情報を言う
zm「そうか」
それが聞ければもういい、俺は女にさらに近づき、薬を持っている手を力強く掴む骨が折れても気にしない
女「ッ」
zm「解毒薬は何処や」
自分が思っていた以上に地を張るような低い声が出たが仕方ない事だ
女「これですよ」
案外早く音を上げたそいつから解毒薬をひったくるように取り、その女をナイフで刺す
zm「お前は絶対許せへんわ」
銃で更に追い打ちをかけ、息が完全に止まり脈が止まったのを確認し、急いでグルッペンの元へ向かう、自分が出来る最大限に脚を動かし周りの目なんて気にしない、風を切るようにただ一直線に走る。ここからはそんなに遠くない軍基地が今はとても遠く感じる、1秒だって無駄に出来ない入口
の門を通り、通常ルートではなくダクトでの最短ルートで向かう
zm「グルッペンッッ!! 」
総統室に降りると中身が溢れたカップに椅子から崩れ落ち、横たわっているグルッペンが居た、俺は焦ったが、グルッペンの脈を確認する
大丈夫まだ動いてる…
生きていることに少し安心しながら、グルッペンの頭を起こす、一応、本当に解毒薬なのか確認するため先に俺が口に含む
俺は再び絶望した他人よりも敏感な五感が口に含んだ時に舌先にビリビリとした感触が伝った、”毒だ”
zm「ケホッガッオエッ」
吐こうと思うがもう遅く口に馴染み飲み込んでしまった…やばいと感じつつもまだ幸い症状が出ていないため解毒薬もなくなった今グルッペンを救えるのは医療技術しかない、そのためグルッペンを医務室に運ぶ
zm「ペ神ッ!!」
sn「ゾム…分かった任せて」
俺が抱えているグルッペンを見るなり、状況を理解したようでグルッペンをベットに寝かすよう指示されたのでそっと優しく運ぶ
今はペ神がグルッペンを診察しており、俺は結果を聞くためそとの椅子に座って待っていた
zm「ふぅッ」
息が少し荒い、飲んだ毒のせいか、手足も震えていて痺れてきた、だが今日はまだ夜の任務がある、ここでダウンする訳には行かない、口を手で抑えて何とか咳を抑える
sn「ゾム、診察終わったよ!」
zm「そうか……どうやった」
何とか違和感のないように言葉を紡ぐ
sn「ただの睡眠薬だったよ安心して、もう少ししたら起きるけどゾムはどうする 」
zm「一応任務終わりやし…報告書だけ、出したら様子見に来るわ」
sn「分かった、ありがとうな気付いてくれて」
zm「…」
俺も安心して自室に戻る
……
自室にて
さっき我慢していた咳が一気に俺に襲ってきた
zm「ゲホッッケホッ……ヒューッ」
息が続かず暫く浅い呼吸を繰り返した俺は報告書の前に自室にある救急箱から薬を取り出して飲む、少しましになったが全回復とまでは流石に行かないか、俺は机に向かい、報告書を早々に書き終え総統室に置くその後は医務室へグルッペンの様子を見に行く、通りざまに他の幹部と出来るだけ会わないように気配を消して向かう
医務室
zm「ペ神きたで」
sn「ゾムやね、入って」
扉を開けて、ベットに繋がるカーテンを引くと紅い瞳と目が合ったトントンとはまた違う深い紅…兎に角元気そうにしているのでホッと胸を撫でおろす
gr「ゾムか」
sn「具合はどうや」
gr「大丈夫だ、問題ない、それにありがとうなゾム」
zm「全然いいで、グルッペンが無事で良かったわ」
俺はグルッペンに大事がない事を確認して肩の荷が下りる。
sn「睡眠薬と言っても暫くは安静にね明日からは総統室に戻っても良いよ」
gr「そうか、すまないな」
zm「他の幹部にはどう説明するん 」
sn「グルッペンの現状については俺から伝えておくけど…」
gr「後始末については会議を開かなければならない」
zm「了解、会議はいつや」
gr「そうだな、毒ではなく睡眠薬だからな危険性は少ないな」
確かにそうだ、グルッペンが盛られたのは本当に睡眠薬だ、だが解毒薬だと言って俺が飲んだのは毒…もし俺がこの任務を受けると分かっていたのなら本命は俺なのかもしれない、それなら話は早い、狙いが俺じゃ無くても、俺が一人で元を潰せばいい話だ。この後始末は俺が引き受けることにしよう。
gr「ゾム?」
zm「いや、何でも無いで…じゃあ俺は此処らへんで、まだ任務も残ってるからな」
gr「気を付けるんだぞ」
sn「怪我したら早く来るんだよ」
zm「分かってる、じゃあな」
ひらひらと手を振り、医務室の扉を閉めるそうやな次の任務もあるし、ちょっと休んどくか俺は自室に戻り、重い体をベットに預けて瞼を閉じ、意識を手放す
……
どれくらい寝ただろうか、窓から見るに薄暗く、部屋の光が目立つ時間だ。俺は食堂に向かい、腹を満たすことにした
冷蔵庫を見て、適当に食べられるものを取り出し、胃に入れる。
任務に行くため、軍基地を出るとすでに見慣れた後ろ姿が見えた
syp「ゾムさん、今日はよろしくお願いします」
zm「おう、じゃあ行くか」
今日はこの辺で大きくなりすぎた、この軍を潰そうとする過激派の基地を破壊する為俺たちが繰り出された訳だ、その基地に着くと、ショッピはハッキングで警備を緩くし、俺はその時間稼ぎ、ショッピを管理室まで向かったのを確認して俺も動き出す俺の役割はショッピの反対側に位置する所で問題を起こして目立つこと
syp[管理室、到着しました]
zm[こちらも目的地到着…作戦開始に移る]
そう言い、俺は通気口から出てわざと監視カメラに映り壊す、すると見事にけたたましい音のサイレンがなると同時に多くの足音が聞こえる。俺はその敵に向かって行く敵がこちらに気付き銃を構えるより先に銃を蹴り上げガラ空きの腹に一発入れて怯んだところをナイフで刺す、落ちてきた銃を持ちまだまだいる敵にぶっ放す、自分に向かってくる数多の銃弾を軽々と避けながら次々と倒していく。
……
敵を一層した後俺はある問題に直面していた…
zm「ケホッゴホッ」
咳が止まらない、それはそうだ薬を飲んだだけで治る毒なら苦労はしないだろう…
zm「オエッ」
やべ、吐いた…まぁ敵基地やしいいか。そのときに気づいた、もっと早くに気づいとけば良かった、俺はインカムを点けたままにしていた…さてどう誤魔化そう
syp[ゾムさん?…何かありましたか]
zm[…大丈夫やで、ちょっと血を飲んでしまっただけやから]
苦しい言い訳やけど潔癖症の俺にはありえない話ではない
syp[……後で聞きますからね]
zm[……ハッキングは?]
syp[終わりました]
zm[なら脱出するぞ]
正直、かなり感覚が鈍っている、手足も痺れて呼吸も荒い、早く解毒薬を見つけないと…爆弾のスイッチを起動して、出口に着く。ショッピ君はもう着いていたようで煙草に火をつけていた。
syp「ゾムさん…どういうことですか」
zm「…」
syp「隠さないでください、最初に比べて体調凄く悪そうですよ…」
ショッピ君は表情こそ変えないが逃がすまいとこちらを真っ直ぐ見ている
zm「…俺ちょっと用事あるからッ」
syp「あッちょっと」
ショッピ君よりも脚力はあるため追いかけてこれない、用事があるのは本当であの時は時間が惜しくて死体を調べることが出来なかったが今は調べることが出来る重たい体を無理やり動かして死体がある場所に向かう、すると何やら人影が見えた。どうやら死体の処理をしているようだ、これはいい…情報を聞き出せる。俺はその一人に飛びかかり、死なない程度に痛めつける、
男「お前は?!」
zm「まだ喋れるんか」
歯をいくつか抜き取り、いたぶる
zm「解毒薬は何処にある 」
男「知るかよ!」
髪を掴みながら問い詰めるが言うつもりはないらしい。俺は男の持ち物を探ることにしたするとGPSがあったので男を殺してその元を伝って本拠地を辿ることにした
……
zm「え〜…ということで本拠地で毒も無事回復しそこを潰して、一件落着ということやねんけど…」
幹部全員で会議が開かれ、ショッピ君が既に広めていたようで、説明をそのまましたんやけど、暫く静まってしまった
ut「なんというか叱るに叱れないんやけど…」
kn「ほんまに解決してるやん! 」
rb「いや良いことやねんけど」
tn「何処からツッコめばええんや」
gr「まぁお手柄というわけで」
syp「でも本気で心配しましたよ」
sha「そんなんでいいんか」
トントンとかは頭を抱えている。呆れを通り越して笑っている奴もいる、
zm「良かったな 」
ht「良いけど良くない」
gr「まぁ…結論だな」
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凄いわゾムさん✨ 続き楽しみ✨️(´。✪ω✪。 ` )