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「はぁやっと終わった。もう8時か、はやくクララを迎えに行かないと。」

俺とクララはいつも一緒に帰る。夜道にまだ小さい女の子1人では危険だ。俺が守らないといけない。クララの職場に着いた。

「あ!お兄ちゃん!こっちー!」

クララの声がし、振り返るとそこに2人の影が見えた。

「クララお疲れ様。隣の方はお友達かい?」

隣に目線を向けて尋ねた。顔立ちがはっきりとした、なんとなく男性のようなキリッとした目元の女性だった。

「うん!ひとつ上の先輩だけど今日お友達になったんだ!」

女性はぺコっと会釈をし俺を見つめて言った。

「私はミルテです。クララちゃんのお兄さんですか?クララちゃんとは仲良くさせてもらってます。」

低く落ち着いた声だ。

「ミルテさん私たちと家の方向同じなんだってー。今日から一緒に帰らない?」

「そうだな、1人では危ないし一緒に帰ろう。俺はロベルトだ。よろしく。」


そうして俺たち3人は仲良くなっていった。

「今日も仕事終わった。」

クララが伸びをしながら言った。

「朝から晩まで働かされて大変だよー。」

ミルテが気だるそうに肩を回しながら吐き捨てた。

「そうだな。西側との情勢が悪化してまた戦争をしようとしているからその皺寄せだよ。」

最近戦争で勝てるようになったと思っていたがなんだが調子が悪い。兵士の数も武器も足りていないし、誰もが疲弊している。勝てないのも当然だ。

「また戦争かぁ、嫌だな。」

クララは平和で穏やかな生活を望んでいる。はやくこんな生活が終わればいいが、、、

「休みもなく働いて働いて。この国のトップたちは俺たち下級階層の暮らしなんてきにしち ゃいないんだ。」

「私たちはいつ報われるんだろう。」

クララは顔をしかめながら言った。ただただ辛かった。


「じゃあ私はここで。」

「じゃあねミルテ!」

音のない街で僕らは

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