テラーノベル
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「お前今日暇?」
「うん、何もないで。どうしたん?」
「家行ってもええ?」
仕事終わり、カイリュウに遊びに行っていいかと聞かれ、また〜?と笑いながらもいいよと返事をした。
「お前ん家サブスク見放題やからな〜」
「人の家なんや思てるねん(笑)」
突っ込むと、わははっ、とカイリュウが笑う。
話題になっている恋愛リアリティーショーが見たいらしく、それなら朝まで通しで見ようぜと意気込みながら家に向かった。
***
「ただいま〜」
「おかえり〜」
ただいま、と言ってみると、カイリュウがおかえりと返してくれて2人で笑う。
買い込んだお酒を冷蔵庫に入れていると、カイリュウがテレビをつけて早速見たいものを検索し始める。
「いやどんだけ早く見たいねん(笑)」
「今日で見終わりたいねん!」
見終わるか〜?と話しながら、宴の準備を始めていく。
大急ぎでお酒の用意をして、ソファーに座って乾杯した。
***
「…おーこれ、なんか生々しない?(笑)」
中盤まで見終わったところで、カイリュウが少し気まずそうに話しかけてきた。
「せやな…(笑)」
「ここまで追っかけるんや、そっとしといたれよー(笑)」
今話題の恋愛リアリティーショーは結構リアルで、好き同士のスキンシップまでリアルに映像で捉えていた。メンバーと一緒に見るには少し刺激のある内容かもしれない。
「…セイト」
「ん?」
「……あのさぁ」
「…え、なに?」
「…………着替え借りていい?」
「お前意味ありげにためるなよ(笑)」
「え、そういう流れやったやろ?今(笑)」
「ちゃうやろ(笑)」
好き同士が少し揉める深刻な場面で、その雰囲気のノリを持ち込むカイリュウにウケながら着替えを持ってくる。
「はい」
「ありがと、…え、出てってくれへん?」
「お前もうええって(笑)」
「”あの時出てってくれなくて〜、え?ここで着替えるん?って思いましたね〜”」
「恋リアの途中のインタビューええねん(笑)揉めさすなよ(笑)」
少し刺激が強かったのを茶化そうとしているのか、カイリュウが笑わせようと恋リア風の声真似をして場が和んだ。
「見るなよ」
「なんやねんもう、はよ着替えて?(笑)」
「でっか…お前どんだけデカイねん」
「ちっちゃ…」
「誰がチビやねん、チビちゃうわ」
俺のスウェットを着たカイリュウは思っていたよりも華奢で、普段は見れない萌え袖になっている姿は少し可愛いと思ってしまった。
「可愛いやん」
「やかましいわ」
「なんかナオちゃんみたいやな」
萌え袖で華奢な姿を見て、なぜかナオが浮かんでそのまま言葉を放った。そういえば、ナオが来た時もこのスウェットを貸した気がする。可愛かったな。そんときも。
「一緒にすなよ」
「いやナオにもそれ貸してん、可愛かったなって」
「…てかお前ガチなんか?」
「え?何が?」
「いや、…ナオヤの事ほんまに好きやったりするんかなって」
「え、」
「いや、、それなら、俺は応援するし、別に言いたくないなら言わんでええけどな」
言葉に、詰まった。
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