テラーノベル
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――夜。マンション。
蓮が来ている。
蓮「愛空、元気?」(優しく覗き込む)
愛空「元気だよ」(笑う)
蓮「ほんとに?」
愛空「ほんとほんと」
蓮「無理してない?」
愛空「してない」
蓮「そっか」(安心したように笑う)
――嘘。
全部、嘘。
でも。
愛空「ねえ蓮くん」
蓮「ん?」
愛空「恋ってさ」
蓮「うん」
愛空「めんどくさいね」
蓮「……そうかな」(少し苦笑)
愛空「なんでみんなするの」
蓮「分かんないけど」
蓮「気づいたらしてるもんじゃない?」(優しい声)
愛空「最悪じゃん」
蓮「はは、言い方が」
――その時。
キッチンにいる高良が視界に入る。
いつも通り、静かで、ちゃんとしてて。
愛空「……」(じっと見る)
高良「……?」
愛空「…」(すぐ逸らす)
(好き)
その一言が、頭に浮かぶ。
(無理)
同時に、打ち消す。
愛空「……」
蓮「愛空?」
愛空「なに」
蓮「ぼーっとしてる」
愛空「してない」
蓮「してるよ」(優しく笑う)
愛空「してないってば」(少し強く)
蓮「……ごめんね」
愛空「……あ」(ハッとする)
愛空「違う、そういう意味じゃなくて」
蓮「うん、大丈夫」
蓮「疲れてるだけでしょ」
愛空「……」
否定できない。
――普通にしてればいい。
今まで通り、笑ってればいい。
それだけなのに。
(なんでこんな難しいの)
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