《牛沢視点》
最近、レトルトの態度があからさまになってきた気がする。
前も要所要所で見受けるというかされてきたが、よくくっついてくるようになった。
こんなのバレる行為だからやめてほしい。
勿論、どこかのイベント時やリモートの会議みたいな時はあまりしてこないが、最近その時すら危ぶまれるような事が増えてきた。
無論、好きな人に求められるのは嬉しけど時と場合があるもので、どうすればレトルトを傷つけずに改善できるか悩んでいる。
別に普段の生活も前と変わらない気がするんだけどなぁ…
なんでこう変わっちゃったのかなぁ…
ky「ねぇうっしーレトさんどうにかしてよ!最近実況の時もうっしーにばっか話すじゃん」
us「ごめん…俺もやめるように言ってんだけど…」
gc「レトさん!うっしーから離れて!こっちのチームでしょ!」
us「ガッチさんごめん…ほら、早く行けよ敵はこっちに来るな!」
ky・gc「「うっしー!」」
あ”ぁ”…!もうどうすれってんだよ!
何したらこんなに見境なくなんの?
レトルトは注意した時は聞いてくれるけどその後はまた戻ってるから意味がない
大人なんだからちゃんとTPOはしっかりしろよ!
はぁ…こういう時他の人はどうしてるのかな
もう改善策は浮かばないし苦情元に相談するしかねぇか
アイツらの力を借りるなんて少し癪だけど今回は仕方ない。
俺は出掛ける準備をしてアイツらの家へ向かった。
《レトルト視点》
最近うっしーが冷たい。
家にいる時は大抵半端な返事だし
まともな返事は仕事の時ばかり。
顔だって最近逸らされるし
夜だってだいぶしてないんだよ。
俺からは愛を伝えるけどうっしーは前みたいに愛を伝えてくれることは完全になくなった。
もう冷めちゃったのかな…
俺、男だし元々女の人好きなうっしーは俺とのことなんて一時の迷いみたいなもんだよな…
そう考えて最近ではうっしーが寝た後涙が止まらない。
それでもうっしーにはちゃんと愛は伝えていたいからずっと言い続けている。
寂しいな…もっと俺を見て欲しい。
俺の心って繊細なんだよ?もう忘れてるのかもしれないけど
俺だってうっしーからの愛が欲しい。
少しでもいいから前みたいにこっちに視線を向けてよ
ガチャ…
玄関から音がした。
あぁ…遂に俺を置いて出掛けるのか
前までは俺が心配にならないようちゃんと何をするかの報告もくれたのに…
俺は1人自分の部屋で明かりもつけずにベッドの上に縮こまって座った。
今日帰ってきたら別れ話でもされるのかもな
浮気してるとかそんな気配はないけどきっと何処かへ遊びに行ったに違いない。
暗い部屋に同化する気持ちで写真を眺めた。
そんなこと聞きたくないけどそろそろ潮時だよな…心構えしとかないと……。
俺はベッドに横になり体重を預けると明かりを浴びながら眠りに誘われていった。
ピコンっ!という携帯の音が鳴り、俺は目を覚ます。
連絡元は牛沢で、今夜とある飲食店に来て欲しいということだった。
俺の心臓がドクンッと大きく音を鳴らす。
嫌な予感でもう既に涙が溜まりそうになった。
相手も来てるのかな…
待ち合わせ時刻が思ったより早かったので慌てて準備する。
「ん…もう大丈夫だよな…、」
俺は家内を見渡して確認し、玄関を出ていった。
~居酒屋~
先に着いていた牛沢が席で手を振った。
俺が近付いていくとそこにいたのは牛沢ただ1人で、誰の鞄も靴もなかった。
俺は後から来るのかと予想を立てながら牛沢の向かいに座る。
us「あ、今日はそこなんだ…?」
俺はその言葉に反応する。
何かしてしまったのか?
彼の言葉の意味を頭の中で理解しようとするが思い当たる点はなかった。
rt「ここ座っちゃ駄目だった?」
us「ん…あ、いや…問題はないけど…」
牛沢は俺の質問に言葉を詰まらせた。
なんだ…俺は何をしているんだ!?
俺は拭いきれぬ疑問を抱えたままメニューを渡される。
気にするなってことか?
店員さんに2人分の注文を済ませ、注文が届く。
2人の間に沈黙が生まれた。
俺は自分から内容を聞き出したくなくて口を閉じていた。
うっしーはその空気に気づいてもなお黙々と食事を続ける。
俺が聞いてこいってことなの?
嫌だよ。うっしーと別れたくないからできれば食事をするだけで、無かったことにならないかななんて思ってるんだから。
いい感じに酔って忘れてくれないかな…
そんな淡い期待を抱くも、すぐに打ち砕かれる。
うっしーが食事を一通り終えて口を開いてしまった。
us「あのさ…レトルト」
《牛沢視点》
居酒屋に入って来たrtに手を振る。
久しぶりに2人だけで飲めるからきっとrtは喜んでいるだろう。そう思った。
けれど、今の表情はその真逆で思い詰めたような顔をしている。
これからする話について検討がついているのだろうか。
rtは俺らの席に来ると俺の向かいに座った。
それは予想外だった。
いつもは「うっしーの隣がいい」とか言って横に座る。
だからつい思わず言ってしまった。
「今日はそこなんだ…?」
本人は分かっていない表情でやらかしたのかと焦っている。
違うやらかしてないよ。
そうだよな普段近くに座るだけで席なんて自分の好きなように選んでいいよな
俺は隣の空間が空いていることに違和感を感じながら注文の到着を待った。
少し寂しさを感じる。
注文が届くと、俺は黙々と食べ進める。
今日はrtも黙々と食べた。
そのせいで普段より静かな食事をとる。
なんで話さないんだよ…いつもはもっと話してるだろ。
まぁ俺も話す数はないけどさ
rtと気まずい空気になる。
ずっと話を身構えているのだろうか
それならもう話してしまって普段通りになってもらいたい。
俺は食事を大方終えると口を開いた。
us「あのさ…レトルト」
「実況中の時もなんだけど俺だけについてくるのやめてくれよ」
「前からちょくちょく言ってたけどさ最近はアイツらも撮影しにくいってずっとクレーム来てるし、俺の動画もレトルト率高くて平等に映せないんだよ」
「家ではいいけど外でやられると恥ずかしいし、他の人に迷惑かかってっからさぁ」
その後も何故やめて欲しいのかいっぱい話した。
迷惑していると伝わるように以前より言葉を乱暴にするよう意識する。
これでも納得してくれなかったらどうしようかな…
仕事にならないし、嫌だけど接触禁止令出そうかな。命令を聞かなかったらずっと無視することにして一切会話しないでやる。
これはgcさん達と話し合って出てきた案だ。それも視野に話し合おう。そう決めてrtの返事を待つ。
rtを見ると彼は呆気にとられた顔をしていた。
動きも全て固まっている。
なんだ?これを予想して来たんじゃねぇのか?
それを見て俺も困惑する。
us「レトルト?」
レトルトの顔を下から覗いた。
rt「へ?あ…ごめんね今度から気を付ける」「できるだけ距離とるようにする」
どこか上の空と感じられる返事をされる。
何か文句でもあるのか?
俺はそれをrtに聞いた。
彼は別に…と言って気を付けると答えるだけだった。
心なしか喜んでいるようにも見える。
俺は不信な目を向けた。
彼はその視線に気づくと苦笑いで取り繕おうとする。
なんで笑ってんだよ。俺は怒ってたのに。
俺は不信で言及せずに居られなくなる。
彼はおどおどして観念したかのように口を開いた。
rt「うっしーに飽きられた訳じゃなくて良かったって思って…」
そう話す表情は穏やかで、本当に安堵した表情だった。
俺は彼の発言に意表を突かれる。
何故彼の頭にそんなことが出るんだ?
別に今までと何ら変わりなく過ごせてただろう。
us「何でそんなこと思うんだよ、何も前と変わんないだろ?」
俺は理解できなくて、聞いてしまう。
rtは今度はビックリした表情を見せた。
変わったでしょ。と彼は言う。
俺がどういったところなのか聞いてみると彼はスラスラと話した。
結論、俺が最近冷たいということだった。
どこがだよ、俺はちゃんと気持ち伝えてるし、行動だって変えていないはず…。
そう思ったが、俺は薄々感じていた違和感を思い出す。
確かに、前はこんな時こう伝えられてたなとか、こうできてた。みたいなことが一切できなくなってると感じることがあった。
例えば前まで食事中の会話も俺からが多かったのに口数減らすようになったりとか、夜の誘い、自分からできてたのにできなくなったりとか自分で抑え込むことが多くなった気がする。
rtの発言を理解していくごとに何故できないのかの理由もはっきりとみえてくる。
俺は気持ちを紛らわせるために手元のビールをグイッと飲み進めた。
レトルトは静かにこちらを見つめてきていた。
その視線に目を逸らせ、俺は口を開く。
us「それは、ごめん俺が悪かった。」
気を付けると約束して謝りをいれる。
理由については口を滑らせないようにと思う。
しかし、彼は何故かを問うてきてしまった。
俺はそれに答えなければならない。
us「…その…レトルト最近美容も気遣い始めたじゃんだから、もっとカッコよくなったというか…// 顔合わせたら恥ずかしいんだもん…//」
こんなことを伝えなければならないのはとても羞恥な行為で、この場から逃げだしなくなる。
us「でも、やっぱ会話をおざなりにしたりしたらダメだよなごめん」
「取り繕おうとしたら冷たくしちゃってたすまん」
次は深々とrtに向かって頭を下げた
rtは少し困った顔で、でも嬉しそうな表情をみせる。
rt「俺も、寂しいからって仕事に影響させちゃダメだよね。これからは仕事以外で、もっとするから」
そう言うとrtは俺のいる席へ移動してくる。
俺は奥へ詰め寄った。
彼が俺の耳元に手と口を近づけてくる。
rt「うっしーが俺を好きなままで良かった」 「…家に帰ったらいっぱいしようね」
その意味がわかって体が熱くなる。
俺は胸をバクバクさせながらコクりと頷いた。
rtはご機嫌になると早く帰ろうと催促してくる。
rtが会計をすると店員を呼び、済ませて
俺は久しぶりの行為に恥ずかしさが思い出されながらrtの隣を歩いた。
おまけ
rt「っ…うっしー好きだよ…ッ♡ 大好き!♡」
us「んはッ…お、おれも大好きッ…♡」
お互いに呼吸を荒くして求め合う。
俺はrtの肩に手を回して抱きついた。
rt「ッ…ぁ…うっしッ…もッ出る…ッ//」
us「ぅぁッ…//んぁ…ん♡出してッいいよ//」
rt「あ”ァッ出るッ…うっしーッ…ん~~ッッ♡」
中がだんだん熱くなる。
その熱もあって俺も前から熱を出す。
お互いにぐったりして余韻に浸った。
顔を見合わせると自然と笑顔が溢れる。
rt「うっしー…愛してる 」
頬にキスされた。
「俺も」と言って俺は口にキスを返す。
彼はびっくりして顔を見てくるが、その隙に俺は舌をいれた。
rt「んンッ//…ん~~ッ//…ッぷはぁっ!///」
「うっしーっ!//急に舌いれるのやめてよ!//」
恥ずかしそうな顔をする。顔が赤くなっていた。
us「ははっ…wいいじゃんいつもの仕返しw 」
rt「っ…もう!///」
そんな彼を愛おしいと思いながら再度口にキスをする。
us「もっとしようぜ?//まだ終わりたくない//」
rt「いいよ//俺もまだうっしーが足りない」
まだまだ彼らの夜は続く
コメント
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私 読む前\( ᐙ )/(わぁぁ投稿されてるー) 読んだ後´ཫ`(なにこれ尊いの化身達?) この差が酷い