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エレンに失恋したが立ち上がったルアーナはいつもどおりに高飛車な態度でカメラマンと打ち合わせしていた。
「あえて流行が過ぎたマーメイドスカートを使うべきよ。」
「マーメイドスカートは古いよルアーナちゃん。」カメラマンは首を横に振った。
「此分かりずや!」ルアーナはカメラマンに水をかけた。其れが良くなったのか翌日週刊誌にネタにされた。
「何よこれ……。」
「ルアーナちゃんのせいだよ!」周りのスタッフも反感の目を向けた。
「私が悪いって言うの?」
「前から思ってたんだけど其の態度改めた方が良いですよ。」ルアーナのアカウントも炎上していた。
「マジで阿婆擦れだよな。」など書き込まれていた。
「君とはさよならだ。」と事務所の社長が契約を解除した。
「私……バカだ。」ルアーナの目が潤んでいた。
「ルアーナ最近どう?」母親からメールがきた。
「私解雇された。」と返信して携帯を閉じた。冷蔵庫からビールを出して飲み干した。
「モデル辞めようかな……。」弱音を吐いて眠りについた。
インターホンが鳴ったので目を開けて出るとエレンが立っていた。
「よう店に顔出してないしさ週刊誌の件で泣いてないかなと思って。」
「帰って私もう駄目かも。」エレンは抱きしめながら「諦めるなよルアーナ。」と甘い声で言った。
「やめてあんたの顔なんて見たくない!」と突き飛ばしドアを閉めた。エレンは唖然としていた。
「今更甘い言葉なんて要らないわよ……。」と泣き崩れた。