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へるぷ。中々案が思いつかないんジャー。わーむです。
今回はベラ日です。ちなみにツンデレ(?)verです。
自分的にはベラルーシはお嬢様口調なので、そうなってます。
ちなみに題名の【はる】は張るでも春でも晴でもどう解釈しても良いです。
そしてロシアくん3度目の登場です。恐らく次回はでない…はず……多分。知らんけど(計画性皆無)
ここではベラルーシ、日本の意見否定したいけどロシアの言いなりにはなるタイプです。
⚠️政治的意図などは一切ありません。
あくまで現実の話とは一切関係ありません。
ロシアの広大な執務室は、相も変わらず静謐な冷気と、窓から差し込む冬の光に満ちている。
ベラルーシは厚地のカシミアコートを纏っているのに、どうにも心がざわついて落ち着かない。
その原因は、ロシアの隣で楽しげにお茶を飲んでいる、あの小さな島国にある。
「ロシアさん、この蜂蜜入りの紅茶、格別ですね。私も、いつか自分で試してみたいです。」
日本は優雅な所作でカップを傾ける。
ロシアはそれを見て、普段の無愛想さが嘘のような、柔らかい表情を浮かべた。
「そうか、気に入ったか、日本。お前にそう言ってもらえると、俺も嬉しい。」
「……ふん。紅茶に蜂蜜など、お子ちゃまのお前にしか通用しない幼稚な嗜好ですわね。わたくしは、そのような甘ったるいものは結構ですわ。」
ベラルーシは憮然とし、プイと顔を背ける。
ロシアはベラルーシに溜息を吐くだけで、特に何も言ってこない。
いつもなら「ベラルーシ、お前は少し意地が悪すぎる」と窘めるのに。日本がいるからだろうか。
「ふふ、そうでございますか。ですが、ベラルーシさんの紅茶も、さぞかし美味しいのでしょうね。いつか、貴方のお国のお茶もいただいてみたいです。」
日本はにこやかで穏やか、まるで波一つ立てない湖面のような態度でベラルーシに話しかけてくる。
その態度が、またベラルーシの神経を逆撫でするのだ。
いつもあんたはそうやって、穏やかに、優しく接してくる。
それが兄様を惹きつけている要因に違いない。
ベラルーシは心の中でそう思った。
「どうしてわたくしなどと。あんたは兄様とご一緒の方が楽しいに決まっておりますわ。」
「………というか、お前のような者をわたくしの家にお招きする義理はございませんわ!」
声が少し大きくなってしまった。ロシアが、やっとベラルーシの方を向く。
「ベラルーシ。いい加減にしろ。日本に失礼だぞ。」
「……申し訳ございません、兄様。でも……!」
「でも」の後に続く言葉が見つからない。
「でも、悪いのは近寄ってくるこいつが悪い」なんて、ベラルーシのプライドが許さない。
ロシアの言う通りにしようと思うが、それはこの日本というこの島国に間接的に降伏するものであった。
「ロシアさん。お気になさらないでください。私は、ベラルーシさんのご心中、お察しいたしますから。」
日本は、ベラルーシの張り詰めた空気を和ませるように、静かに言った。
「ベラルーシさんの、ロシアさんへの想いが強いからこそ、私のような者が側に居ますと、面白くないのは当然のことでしょう。」
その言葉に、ベラルーシは息を飲んだ。
まさか、お前が、私の兄様への感情を、このように冷静に言い当ててくるなんて…!
「な、何を勝手に……! わたくしは、別に兄様のことが大好きな訳じゃ……!」
慌てて日本の意見を否定しようとするが、言葉は途中で詰まり、心臓が五月蠅いほど高鳴る。
「ベラルーシさん。」
ベラルーシがはっとして顔をあげると、
日本は、いつもの笑顔ではなく、真剣な瞳でベラルーシを見つめた。
その視線に、ベラルーシは少し動揺してしまう。
「私は、ロシアさんの妹様として、貴方にも敬意を持って接しております。貴方は、ロシアさんにとって大切な存在でいらっしゃるのですから。」
その言葉が、ベラルーシの胸にチクリと刺さる。
「、うるさいですわ! お前になど、わたくしの気持ちが分かってたまるものですかっ!」
ベラルーシは声を少し荒げると、2人の方へ振り返らずに、ドアの方へ向ってしまう。
「 …」
ベラルーシは、乱暴に開けた扉を閉めるのも忘れ、勢いよく部屋を飛び出した。
「全く、手のかかる奴だ」と、兄様の呆れたような声が聞こえた気がした。
兄様が大好きなのに。兄様の傍にはわたくしだけで充分なのに。
廊下を早足で歩きながら、ベラルーシは唇をきつく噛んだ。
その時、背後から、誰かが小走りで追いかけてくる気配がした。
「ベラルーシさん、お待ちください!」
「なんですのお前! まだわたくしに何かご用がありますの!」
後ろからさっきの日本から声をかけられ、苛立ちを隠さずに振り向くと、日本は息を弾ませていた。
「……これ、貴方のハンカチではございませんか? 先ほど、お席を立たれた際に、コートのポケットから落ちておりましたよ。」
日本は息を整えると、ベラルーシの国旗と同じ、白と赤の刺繍が入ったハンカチを差し出してきた。
ベラルーシの為に、わざわざ暖かい部屋から飛び出してきたというのだろうか。
「……っ、結構ですわ! 汚らわしいものですから、すぐに捨てなさい!」
ベラルーシは乱暴にそう言ったが、日本は怯むことはなかった。
「そういう訳にはいきません。大切なものでございましょうから。」
そう言って、日本はベラルーシの手に、そっとそのハンカチを握らせた。
手が触れた一瞬、日本の体温が、ベラルーシの冷え切った手に伝わる。
それは、ロシアの力強い温かさとは違う。けれど、どこかホッとするような、優しさに満ちた温度だった。
「外は雪が深くなってまいりました。お気をつけて、お帰りになってくださいませ、ベラルーシさん。」
日本は、そう言って、優しく微笑んだ。
ベラルーシは、何も言い返すことが出来なかった。ただ、握りしめたハンカチの温かさと、貴方の笑顔の残像だけが、ベラルーシの心を占めていた。
「……っ、……馬鹿。」
小さな、ベラルーシにしか聞こえない声で、そっと呟いた。
「別に、お前のことなど……好きではございませんわ、…馬鹿。」
ベラルーシはこのハンカチの温もりを忘れることができなかった。
ちなみに今回の被害者ロシアです。
遠回しにベラルーシに絶妙にdisられてない?ロシア…
「……ふん。紅茶に蜂蜜など、お子ちゃまのお前にしか通用しない幼稚な嗜好ですわね。わたくしは、そのような甘ったるいものは結構ですわ。」
↓
ロシアの紅茶を批判してる?
「もうお暇します! 寒いところに長居は毒でしょう!!」
↓
ロシアの執務室が寒い言うとんけ?
…まぁ書いたの私なんですけど…(1人で何やりたかったんや?)