⚡️side
「チェンソー様!チェンソー様ァァァ!」
「うっせー!なんだ!」
「近くに悪魔の匂い!悪魔います!」
コイツとバディになって2日目。
いつもより何倍も後ろがうるせぇ。
パワ子もうるさかったが、コイツは特にうるせぇ。
チェンソー様、チェンソー様、と俺を呼ぶ声は街中の目を集中させる。
てかなんだその呼び方。
見られるなら美女に見つめられてェよ〜…
欲望を心の中で吐き出し、それを溜め息として外に出す。
そして後ろへ居るうるさい声の主の方へ振り向く。
「あっちに悪魔な!わかった!でも少し声がデケェ!静かにしとけ!」
「ハイ!チェンソー様!オレ、声小さくする!静かにする!」
ビーム手で口を覆う。
声を注意すると、今度はサメ頭が目につく。
「後頭まで地面に沈んでろ!」
「ハイ!チェンソー様!」
サメの魔人。
建物や地面をすり抜ける様に泳げる。
そして短い時間ならばサメの姿にもなれるそうだ。
それがビームの能力だと、マキマさんに教えて貰った。
ビームは地面にサメのヒレだけ出して、俺の後ろを着いてくる。
「おう!それでいい!」
俺の後ろを泳ぐヒレ頭に向かって言葉を吐く。
聞き分けがいいな、と思いながらビームが言う場所へ向かう。
声デケェし、聞き分けはいいし、コイツなんか、犬みたいだ。
悪魔は鼻が利くらしく、尚更犬みたいだ。
そういやマキマさん、初めて会った時“返事はハイかワンだけ”とか言ってたな…
魔人って犬みたいに育てられてんのかな?
でもそしたらパワーも犬みたいになってるか…
いやあいつも犬だよな…野菜投げるし。凶暴だし。
そんな事考えてたらいつの間にか目的地に着いていた。
そこに居たのはピーマンの悪魔。
トマトの悪魔はいたけどピーマンもいんのか…野菜は全部いんのかな。
「まぁいいや!お前なんか木っ端微塵に切り裂いてやるぜェェェ!」
胸にあるスターターを引く。
すると、両手からチェンソーの刃。
頭にはチェンソーが生え、チェンソーのバケモノとなった。
変身した後、直ぐに切りかかると、悪魔は悲鳴を上げながら攻撃してくる。
相当効いてるな。痛そうだけど悪魔だしこういう運命だ。
適当にチェンソーをぶん回してたらあっという間に倒せた。
「チェンソー様カッコイイ!最強!」
「おーおー!もっと言ってくれてもいいぜ!」
悪魔を倒すとコイツはベタ褒め。俺テンション爆上がり。
コイツも悪くねぇかも…と思いながら、やっぱり女が良かったかも、と心の中で思うのだった。
コメント
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大好きです。 主様最高主様天才主様神様仏様 まぢ愛してま((殴
ちょっと…ネタバレになっちゃうんですけど… アキくんが死んじゃうの、めっちゃ悲しい…
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