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「結構来たな。」

「もうそろそろだよ。」

「!ねぇ、あれ!」

勘右衛門が指差す方向を見ると、真っ赤な炎が燃え上がっていた。

「あそこは!夕立城があるところじゃ!」

「クソッ!急ぐぞ!」

私達は森の中をこれまでにないくらいに飛ばして走っていく。

途中、沢山の兵士や忍の死体が転がっていた。

「!ついた!‥‥‥え?」

やっとついた城の門を開け中に入ると、そこは地獄だった。真っ赤な血と炎に包まれた広場には沢山の死体がころがっており、折れた刀やちぎれた腕があった。

「‥‥酷い。」

「何をどうやったらこんな事になるんだ。」

あまりの酷さに声が出なかった。

「八左ヱ門は?!」

死体をどかしながら探すが八左ヱ門の姿はなかった。

「良かった。ここにハチはいないみたい。」

「とゆうことはこの先に、」

兵助が目線を向けた先には夕立城がこちらを見下ろすようにしてたっていた。

「早く行こう!」

お互いに目線を交わして走り出したその時、

ドカーン!

見ると城の最上階が爆発していた。

そして空いた大穴から見たことのある姿が出てきた。

「八左ヱ門!?」

大穴から出てきたのは、八左ヱ門だった。

八左ヱ門はあとから追ってきた忍と屋根の上で戦っていた。

「八左ヱ門、おされてる。」

遠目から見ても酷い怪我と分かるくらいに八左ヱ門の装束は真っ赤だった。

「あ!」

八左ヱ門の苦無がはじかれた。がら空きになった懐に敵の苦無が吸い込まれるように入っていった。

「っ!」

私は地面を蹴った。

「三郎!」

後ろから雷蔵の呼ぶ声が聞こえたが私は振り向くことなく八左ヱ門のもとへと走った。私の中は八左ヱ門の事でいっぱいいっぱいだった。

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