ついにみゆが楽しみにしていた、蓮との食事デートの日を迎えた。
「んー…やっぱりもつ鍋美味しいね」
「はい。こんな良いお店を知っているなんて、藤堂さんさすがです!」
みゆが蓮を連れてきたのは、個室があるもつ鍋の店だった。
(やっぱり距離を縮めるなら、密室じゃないとね)
「蓮くん、飲み物追加で頼む?」
「えっ」
「あ、ごめん。つい名前で“蓮くん”って呼んじゃった…。嫌だったよね?」
「まさか!藤堂さんにそう呼んで貰えるなんて光栄です」
そう答える蓮の顔は薄っすら赤くなっていた。
これはお酒のせいだけではないだろう。
「ねえ、せっかくだし私のことも名前で呼んでよ」
「いや、そんな…」
「私だけ名前で呼ぶのも変だし。いいでしょ?」
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