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アリィ「とりあえず、適当に走ってきたけど…これ合流できるかな…。」
アリィは、ジークの頭を膝に乗せ、そう呟く。
ジーク「それなら心配ない。」
アリィ「喋って大丈夫なの?」
ジーク「病人じゃあるまいし、これくらいは耐えられるように、ルスベスタンに鍛えられてる。頭部は少し怖いが…櫻雨町で、診てもらえれば、大丈夫だろう。」
アリィ「私達はこのままま待ってれば大丈夫?」
ジーク「ああ。石を持ってるのはノアだろ?」
アリィ「うん。あの石急に光って、ノアが凄い勢いで引っ張られてビックリしたよ。まぁおかげでジークを見つけられたんだけど…。」
ジーク「説明できる状況じゃなかったしな…。アレはアマラに貰ったんだ。石とは言っているが、アレは実は生き物でな。短時間のうちならくっついて再生することが出来る。だから、さっきと同じように、必死にこっちに来る。」
アリィ「へぇ…。本当だ。」
ルスベスタン「お待たせいたしました。手当は…既に済んでいますね。」
ジーク「ご苦労さまで。」
ノア「ねぇこの石どうしたらいい?」
ジーク「ああ、それは俺に返してくれ。」
ノア「はい。」
ジークはノアから返された石を自身が持っていた石とくっつける。
ノア「おお〜…。」
ジーク「こいつに痛覚はないと分かっていても少し、罪悪感があるな…。」
アリィ「にしても遅かったね。そんなに強かったの?」
ルスベスタン「ええ…報告義務発生クラスです。さっさとこちらは引き上げたいんですが…」
ジーク「俺が報告するからいい。 」
ノア「ジークはまず、誰かに診てもらうべきじゃ…?」
ジーク「いいや、ハンター協会と大陸商会に報告が先だ。動かない証拠になるだろ?見た目ほど酷くは無いから安心してくれ。」
ルスベスタン「討伐証拠品はこちらです。爪をいただきました。」
ジーク「ありがとう。死体は?」
ノア「それは…」
ルスベスタン「弔いました。どれだけ残虐であろうとも、命に違いはありませんから。」
アリィ「食事してたんだ、それで遅かったんだね。」
ルスベスタン「…食事? 」
ノア「説明する説明する。ルスベスタンの弔いってのは、遺体を土に埋めて、簡易的だけどお墓を作って穏やかに眠れることを祈ること。」
ルスベスタン「はい、一応アレはトスク国の文化とはハピィおじさんに、教えられていますが…」
アリィ「あれ食べないの?」
ノア「アリィ達の所は、死んだ者は食べて他の命に繋げるのが弔い方法で…」
ルスベスタン「そうなんですか。長いこと生きてましたけど、そんな文化もあるんですね。…同族も食べるんですか?」
ルスベスタンは神妙な顔をし、そう問う。
ジーク「昔は食べてたらしい。でも倫理観的にどうなんだって話で…今どうしてるんだっけ?」
アリィ「燃やしてから埋めてる。じゃないとまた毒草が育つからね。おじいさんで見てなかった?」
ジーク「いや…じいちゃんの死体は見つかってない。だから経験は無いな。多分今頃どこかの悪魔の腹の中だ。」
アリィ「あれそうだっけ…ごめん。」
ジーク「いやいい。ノア、出発してもいいか?」
ノア「うん。大丈夫。」
ルスベスタン「ジークさん、行けますか?」
ジーク「あと少しなんだ。多少無茶してでも行きたい。ただ、今足を動かす度に痛くてな。多少遅いかもしれないが我慢してくれ。」
ノア「折れた?」
ジーク「折れてたら今頃気絶してるだろう。多分違うな。」
ルスベスタン「それなら自分におぶられてください。」
ジーク「えっ。」
アリィ「嫌?」
ジーク「いや、嫌とかじゃなくて…そうした方が早いのは俺も分かってるし…。でもあんまりルスベスタンの動きを制限するのは…かといってノアに頼めば、自然と荷物はアリィに行くだろ?」
アリィ「別にいいのに…」
ジークはアリィに耳打ちする。
ジーク「ルスベスタンは大丈夫だろうが…人に追跡されてるって前にルスベスタンは言ってたろ?あんまりお前が目立つようなことは避けたい。 」
アリィ「うーんまぁ一理あるんだけど…ノアってさっき、ルスベスタンと一緒に戦ったんだよね?どう思う?手が塞がってる状態でも戦えるかな?」
ノア「よっぽど大丈夫じゃないかな…ボク、これでも戦闘経験はかなりあるんだけど、格上だよ。合わせるのがかなり上手い。ボクの戦い方と、ジークの特訓で見てきたルスベスタンの戦い方は同じでね。1人で戦う前提の戦い方なんだ。でもすぐにボクに合わせる方向に変えたし…状況判断が上手いから大丈夫だと思うよ。」
ルスベスタン「是非とも掃除屋アグヌットをご贔屓に。」
アリィ「分かったってば。ジーク、ノアは大丈夫だと思うって。」
ジーク「じゃあ…それなら。」
ジークはそう言い、屈んでいるルスベスタンの背中に乗る。
ルスベスタン「よいしょ…と。」
ノア「それじゃあ出発〜!」
アリィ(よく考えたらあの荷物袋抱えて戦ってたノアも相当ヤバいんじゃ…?)
櫻雨町国門に佇む、ヒトにルスベスタンは話しかける。
ルスベスタン「メジェムおじさん。」
メジェム「…お前、馬鹿だろ。」
メジェムはルスベスタンの方に顔を向け、一言そう放った。
アリィ「ねぇこれどっち…?どっち…?」
ノア「ルスベスタンの記憶覗いてもこのヒト、分かりづらかったから、ちょっとどっちか…」
アリィとノアは2人でヒソヒソと話す。
ルスベスタン「何食ったら開口一番に罵倒しようと思うんですか??」
メジェム「お前は今、ルスベスタンでいる訳だ。お前偽名使うとすぐ、本名忘れるから俺達は反対したがな。」
ルスベスタン「歳ですから。だって逃げるんですもん。」
メジェム「違う、お前のは歳じゃなくて病気だ。煽りか?」
ルスベスタン「やだなぁもう違いますよ。」
ジーク「アリィ、これいつ頃終わると思う?」
アリィ「あれ、降りちゃったの?どうかな…」
ノア「まぁあの空気の中にいたくは無いよね…。」
メジェム「ハピィはいい、ハピィは。アイツにはハートル商会会長の立場がある。だが、他の奴らには掃除屋アグヌットとしての立場しかない。俺をおじさんだなんて、呼ぶのは1人しか居ないだろ。」
メジェムはそこまで、言い切るとルスベスタンの回答を待つ。
ルスベスタン「…あ。」
ルスベスタンは口に手を当て、目を見開く。
メジェム「どうせやらかすと思って、ここの奴らは買収しておいて正解だった。ついでにこれを機に、おじさんと呼ぶのをやめるんだな。」
ルスベスタン「300歳も違うのに…」
メジェム「300歳”しか”違わないだ。」
メジェムはルスベスタンの頬を伸ばし、そう睨む。
ルスベスタン「いひゃいれふ。」
メジェム「平然としていやがる…。コイツは強いが、頭の回転が早い訳じゃないからな。大方その怪我も、コイツがヘマしたんだろ。悪いな。」
ジーク「あ、いやこれは…」
メジェム「立っているのもやっとだろうに…可哀想に…」
メジェムがそう言った直後、ノアとアリィに同時にジークは睨まれる。
ジーク「これは見た目が酷いだけで…」
メジェム「こんな若いのに…」
アリィ「ジーク…」
ジーク「あのホント両隣の目が痛いので…からかうのはやめて欲しいんですが…」
ルスベスタン「メジェムお…んん゛…メジェムさん、あまりこの3人をからかって、引き止めるのはやめてください。」
メジェム「悪かったよ。見た目ほど酷くないこともわかる。ルスベスタンが焦ってないからな。ただな、そういう怪我は後回しにすると、治療を忘れて後遺症が残るんだ。大方、悪魔にやられて、先に報告しに行くんだろ?仲間に睨まれといた方がいいだろ。その方が忘れん。」
ルスベスタン「他人の心配をするなんて珍しい…。」
メジェム「アグヌットの名に傷がつくのが嫌なだけだ。」
ノア「…すごい遠回しなだけで、結構仲は良いみたいで安心したよ。」
アリィ「そうだね。」
メジェム「仲良しじゃない。」
ルスベスタン「はいはい。さぁこれ着てください。貴方無駄に背が高いんですから。 」
メジェム「こんなんで誤魔化せるのか?」
ルスベスタン「…ここの人達は買収したと言ってましたよね。1回先に打ち合わせしましょう。」
メジェム「賛成だ。」
ルスベスタン「というわけで皆さんとは、ここでお別れです。どうかお気をつけて。」
そう言い、ルスベスタンはアリィ達に手を振る。
アリィ「ここまでありがとう。ちょっと気になったんだけど、掃除屋アグヌットに依頼するのってどれくらいかかるの?」
メジェム「金貨に、さん…」
アリィ「あもう大丈夫です。」
ジーク「たっか…。」
ノア「またね〜。」
アリィ「またがあったらダメなんだけどね…。アマラがいっぱいお金をくれたけど…」
ジーク「節約するに越したことない。」
ノア「残念。」
そう雑談しながらアリィ達はルスベスタン達と別れる。
ハンター協会入口前
ノア「あれ?アリィは行かないの?」
アリィ「…ハンターなんている所行ったら、普通私達は会って早々に首チョンパだよ?」
ノア「…ちょんぱしちゃうのか…」
アリィ「だからここで待機。」
ノア「そんなリスクが高いなら黙ってても良かったんじゃ…。」
アリィ「治療費に補助金が出るんだよ。あと討伐費用も貰える。」
ノア「そんなにいっぱい貰えるの!?」
アリィ「そう。だからルスベスタンが簡単に譲ったのはすごいびっくりしたけどね。多分お金に執着がないんだね。」
ノア「ところでさ…ボクらこれずっと被り物してなきゃダメ?」
そう言い、ノアは帽子の付いた羽織を指す。
アリィ「ダメ。我慢して。」
ノア「窮屈だよ〜。」
アリィ「…遅いね。」
ノア「悪いようにはされてないと思うんだけど…あ、そうだ!ねぇ、アリィって字書ける?」
アリィ「…字?読めはするけど…あんまり書くのは得意じゃないかな。」
そう言い、アリィは辺りに落ちていた枝で、何かを書く。
ノア「…ボクの故郷さ、君達と違う言語なんだよ。だからその地方の文字の読み書きが出来る人とかの記憶を覗いて、他の言語も通じるようにしてたんだけど… 」
アリィ「そんな凄いことしてたんだ。」
ノア「…ごめん、これは読めない。」
アリィ「…うん。知ってた…。そうなんだよね。凄く文字が汚くて書けないの。」
ノア「でも読めはするの?」
アリィ「うん。本が好きだったから。両親が文字を読めたおかげだね。…普通庶民は、金貨を何十枚、何百枚も積まなきゃ入れない学校に入れない限り、文字の読み書きが出来ない。だからそう…私の文字が汚いの正常…正常…正常… 」
アリィは己の字の汚さは正常であると、自身に言い聞かせる。
ノア「な、なんかごめん…。でもボクが見た限りだと、学校には行ってなかったみたいだけど…」
アリィ「そうだね、ジークは行ってない。あの髪見て今まで気付かなかったの? 」
ノア「髪?…テオスと随分違う髪色だなぁとしか…」
アリィ「テオス大好きだね。」
ノア「違う。」
アリィ「はいはい。珍しい髪の人って、何故か貴族なことが多いんだよ。ジークのお母さんもそう。だから教えて貰えたみたい。」
ノア「…え…まさか…」
ノアはアリィの耳元でヒソヒソと話す。
ノア「…駆け落ち?」
アリィ「ピンポーン。 」
ノア「ロマンチック!」
アリィ「…ノアって…噂話とか好きでしょ。」
ノア「大好き。恋バナはもっと。ボクには出来ない経験だからね。」
アリィ「懐かしいな。私の両親も私なんかよりも、ジークの話に夢中になってたっけ。」
ノア「それはアリィが興味無いだけでしょ。」
アリィ「そんなこと…いやあるな…。」
ノア「ねね、名前は?」
アリィ「知らないって。教えてくれなかったらしいから。」
ノア「えー!?」
ジーク「ヒトの噂で盛り上がるのは楽しいか?」
アリィ「あ、ジークって…ジークだよね?」
ノア「包帯人間だ。」
ジーク「包帯人間じゃない、ジークだ。報告自体はすぐ終わったんだが…見ての通りぐるぐる巻きにされてな。…見た目かなりヤバかったからな…。」
ノア「それじゃあ医療所で診てもらうのは…」
ジーク「いやどの道診てもらう。あくまでこれは応急だからな。…というか行けって泣きつかれた。」
アリィ「とりあえず何事もなくて安心だけど…ジークってヒトに好意を持たれる才能あるよね…。」
ジーク「たまたまだ。医療所はこのまま真っ直ぐ行けば着くらしい。俺は医療所に行くけど、お前達は宿を探しててくれないか?」
アリィ「…1人にするのはちょっと…」
ジーク「…そうだな…じゃあアリィが一緒に来てくれ。」
アリィ「分かった。ノア、お願い。」
ノア「はーい。お金これ以上渡さなくて大丈夫? 」
ジーク「大丈夫だ。予算は銀貨大体9、10枚だな。」
ノア「任された!」
アリィ「それじゃあ私達も行こう。」
ジーク「ああ。」
アリィ「本当に大丈夫なの?」
ジーク「本当に大丈夫。集中力は頭が痛いせいで、すぐ切れて無くなるが…それぐらいだな。 」
アリィ「じゃあ暫くは弓を使えないね。」
ジーク「そうだな。使い方は知ってるだろ?」
アリィ「うん。狩りは私がやるよ。…長居は出来ないし。」
ジーク「あぁ、頼んだ。アリィ。」
アリィ「うん?」
ジーク「…もし俺が死んだらどうする?勿論、俺は死にたくない。だからそうならないよう全力を尽くす。」
(アリィになら殺されても構わない。でも、他の理由で死にたくは無い。…わがままだな。俺って奴は。ノアやアリィのこと本当に考えたら、死ぬべきだろうに。)
アリィ「…分からない、かな。」
ジーク「分からない?」
アリィ「うん。だってジークが死ぬのが想像できなくって。」
ジーク「…お前は本当に…」
そう言い、ジークはアリィの頭をわしゃわしゃと撫でくりまわす。
アリィ「わーっ!なになに!?照れ隠し!?」
ジーク「こいつめ。」
アリィ「うわー!激しくなった!」
ノア「あ、いたいた。」
ジーク「おー。」
アリィ「毎回思うんだけどさ…ノアってすぐ私達のこと見つけるけど、よく見つけられるよね。」
ノア「それはね、あるもののおかげなんだ。」
ジーク「道具かなんかか?」
ノア「愛♡」
ジーク「お、おおそうか…。」
アリィ「ノアって冗談とかいうんだ。」
ノア「冗談じゃないよ。愛みたいなもの。行動パターンだよ。ジークやアリィは怪我した時に、武器の調達とかはしないで、大人しく寝てて、部屋にもう1人もいる傾向にある。でも、今回はすぐハンター協会のあたりに戻ってこないから、お腹が減ってるんだと思って。何かあったなら、無事な方がボクを呼ぶだろうし、まず共倒れに絶対ならないようにするだろうからね。」
アリィ「すっご…全部正解だよ…。」
ノア「ジークには負けるよー。他者を模倣するなんて無理。」
ジーク「お前時の国の一連の俺の記憶いつ覗いたんだ。」
ノア「秘密ー。」
アリィ「ノアもお腹減ってるでしょ?」
ノア「ボクちょいちょいつまんでるから大丈夫だよ。でもちょっと心許なくなってきてて…」
アリィ「分かった。それじゃあノアの分のご飯も買うね。宿は取れた?」
ノア「ばっちり!本当に1部屋で良かった?」
ジーク「大丈夫だ。あんまり散らばってもリスクが高いしな。じゃあ俺は宿で休んでるからノアに買い物を頼んでもいいか?」
ノア「うん。これ鍵。」
ジーク「ありがと。じゃあまずノアが持ってる大容量圧縮装置付バッグの、装置のメンテと、それに入ってる永続冷凍袋のメンテと、あと万が一のために、干し肉と塩と、野菜は…腐るからダメだな。それと矢を大体にじゅう…大丈夫か?」
ノア「え、ええと干し肉のメンテと…?」
アリィ「ノア、落ち着いて。干し肉はメンテしないよ!」
ノア「覚えられない訳じゃないんだよ…ただどっと来たから情報の整理が…」
ジーク「悪い、一気に言いすぎたな。紙とペンがあれば、リストにまとめてやれるんだが…」
アリィ「それはやめて。やんごとなきヒトだと思われそうだからリスクが高いと思うよ。」
ジーク「確かにな。じゃあ最初からゆっくり言うからな。」
ノア「お願い。」
ジーク「これくらいか。後は…」
ノア「うん覚えたよ。他にも何かあるの?」
ジーク「…いや、やっぱりいい。 」
アリィ「言うだけ言っときなよ。」
ジーク「…いやぁ…別に特段必要なわけじゃないし、なくても困らないから。」
アリィ「言いたくないならいいんだけど…」
ジーク「俺は宿屋に居るけど…アリィはノアについててくれないか?買い物させるの不安で…」
ノア「えっ。」
アリィ「あんまり1人にしたくはないんだけど…分かった。何かあったら叫んで…あ、あの石があるし、それ使おう。 」
ジーク「それなんだが…アリィのポケットにも同じものが入ってると思う。」
アリィ「え、ほんと?」
そう言いながら、アリィは躊躇なくポケットに手を突っ込む。
アリィ「ほんとだ!同じものがある!」
ジーク「それ貸してくれ。」
アリィ「いいけど…なにするの?」
ジーク「見てればわかる。」
そう言い、ジークは自身の石とアリィの石をピッタリくっつける。
ノア「ずっとこのまま?」
ジーク「静かに。」
3人はじっと石を覗き込む。
ノア「!」
アリィ「なんかくっつき始めた…!」
ジーク「来たな。これを無理矢理引き剥がす。」
ノア「急に乱暴!」
ジーク「これで大丈夫だろ、石は返す。」
アリィ「ありがとう。今の交尾?」
ジーク「みたいなものだ。無性だから正確には合体。大きくなった1つの生物として纏まろうとしてたんだ。その最中に引き剥がすと、両者の既に合体できていた部分が、相手に残る。それが砕かれれば、最低でも2つの石が反応するわけだ。 」
ノア「つまり悪魔に襲撃された時に、今回は咄嗟にジークが砕いて投げ渡したからいいものの、そうできない時に役立つってことだね。」
ジーク「そう。…アマラに渡された時は、アマラが1連のことをしてくれたんだが…」
(アマラはコレを生物だと言っていた。)
ジーク「夢を見たんだろう。こいつも。」
アリィ「ちなみにやり方もアマラに?」
ジーク「ああ、知っておけば、役立つかもしれないからって教えてくれて。」
ノア「へえ〜。」
ジーク「何かあればこいつが反応する。それじゃあ後で。」
アリィ「うん、後でね。」