【ut side】
静かに静まり返った書記室。
…いや、静かに、ではないな。
トントンの書類をさばく音だけが部屋の中で響く。
rbr「…最初、言った通り」
ロボロが静かに話し始めた。
rbr「別に許してもらわんくてもええ。大先生の気が済むまで俺を殴ってもらってもいい」
「ほら…」
ロボロはそう言うと、僕の手を丸めて拳にして、自身の頬にまでもっていった。
もちろん、そんな事しない…したくない…
僕は手を引っ込めた。
ロボロは微動だにせず、ずっと下を向いている。
sho「え、トントンは…?」
シャオちゃんがトントンに向かって、聞く。
トントンは顔をあげて、僕らを見る。
その顔は、どこか後悔している顔だった。
tn「…大先生と話す権利なんて僕にはあらへんよ」
トントンはそう言うと、また書類をやり始めた。
ut「…じゃあ、僕がしゃべってって言ったらしゃべってくれるん、?」
tn「…」
トントンは黙る。
また先ほどのような沈黙が流れる。
ut「ロボロと同じような気持ちなら、しゃべってや…」
すると、トントンは口を開いた。
tn「…ロボロとほぼ内容は一緒や、」
sho「ほぼ、?」
トントンは静かにしゃべる。
tn「ロボロと違うんは、一個だけ覚えとる事があるだけや」
sho「な、何覚えとん!?」
tn「…一般兵の報告時、その場にいた僕らは全員、飲みものを飲んでた事だけや」
…?それが何か関係するのだろうか。
sho「それだけぇ?」
rbr「でもおかしいな、俺ら報告どころか会議の時でさえ、飲み物なんて飲まんのに…」
tn「やろ?…それを覚えとるだけや」
トントンは立ち上がり、僕に頭を下げる。
tn「すまんかった、別にこの軍から抜け出してもええ、違う軍に行ってもええ」
ut「そんな事、せーへんよ…」
「…すまんなぁ…僕がこんな無能なばかりに…」
rbr「そんな事ない!!」
「俺らが悪いねんから…大先生は謝らんといてや…」
ロボロが僕に言う。
rbr「そ、それにな…俺、見つけてもてん」
sho「何を、?」
rbr「…大先生が一般兵にいじめられてるの…」
どうやら防犯カメラに僕が一般兵に暴力を振られているのを見つけたらしい。
rbr「それも原因で、俺、おかしいって思って…」ポロ
ついにロボロが泣きだしてしまった。
…ごめん、僕のせいで。
僕のせいで、こんな事になってしまって…
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明日から三学期…
嫌だぁぁぁぁ
コメント
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/1話から読んで来ました!フォロ失です!続き待ってます!