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エビフライポテト
38
ある日のこと。
エビフライポテトと 黒猿龍 は森の近くを歩いていた。
すると見たことのない自動販売機を発見した。
「こんなところに自販機なんてあったか?」
不思議に思いながら近づくと、張り紙が貼ってある。
『何が出るかは押してからのお楽しみ』
「怪しすぎるだろ。」
エビフライポテトが言う。
しかし黒猿龍はもうボタンを押していた。
ガコン!
出てきたのは――
巨大な靴下。
「なんで!?」
次はエビフライポテトが押す。
ガコン!
今度は金ピカのスプーン。
「もっと実用的なもの出ろよ!」
二人は次々とボタンを押した。
巨大な帽子。
謎の石。
しゃべるバナナ。
やたら速く転がるジャガイモ。
どれも意味不明だった。
すると最後に、赤いボタンを発見する。
そこには小さくこう書かれていた。
『絶対に押さないでください』
二人は顔を見合わせた。
「押すなって言われると……」
「押したくなるな。」
ポチッ。
次の瞬間。
ドォォォン!!
自販機の中から煙が噴き出した。
そして現れたのは――
自販機の精バンバン。
「よくぞ赤いボタンを押した!」
「誰だ!?」
精は胸を張る。
「私は自販機の精バンバン! 100年ぶりの来客だ!」
どうやら退屈していたらしい。
バンバンは大喜びで二人に景品を渡した。
エビフライポテトには「一生サクサクのエビフライ」。
黒猿龍には「食べても減らないポテト袋」。
「当たりじゃん!」
二人は大喜び。
しかし帰ろうとすると、バンバンが寂しそうに言った。
「また遊びに来てくれるか?」
エビフライポテトは笑った。
「もちろん!」
黒猿龍もうなずく。
「今度はポテト持ってくる。」
「いや、景品あるからポテトは足りてるんだが……。」
こうして自販機の精は久しぶりに友達ができた。
それ以来、森の自動販売機は時々変な物を出しながらも、みんなに親しまれるようになったという。
コメント
1件
あーこれ面白かった!w 自販機の精バンバン、めっちゃ可愛いやつやん。「絶対に押すな」って書いてあるボタンを押す流れ、あるあるすぎて笑った。しゃべるバナナとかやたら速く転がるジャガイモとか、意味不明なラインナップが逆にツボ。でも最後に「また遊びに来てくれるか?」って寂しそうに言うところでじわっと来たわ。エビフライポテトも黒猿龍もええやつだから、友達になってあげるのが自然でほっこりした。こういうゆるい回、めっちゃ好き🔥 次はどんな変なアイテムが出てくるんやろな〜!