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それは昼になった頃だ。


「え、こ、これ食べれるの?」


蒼空が驚いたように柚杏の持っているマンジョーカを指さしてそう言った。


「何いってんの?食べれるに決まってるじゃん」


逆に柚杏も不思議そうにそう答えた。


「だ、だってこれ、毒が有るんだよ」


驚きの余り震えを指でマンジョーカを指しながら、蒼空はそう言った。


「そりゃ、このままで食べれば毒で死ぬでしょ」


「しっかりと毒抜きして食べるんですー」


又もや蒼空は開いた口が閉じないらしい。柚杏は笑わないように必死に目を逸らしていた。


同時刻、先住民族のココとククが言い争っていた。


「トウモロコシは焼いたほうが美味い!」


「焼かなくても美味い!」


何というくだらない争いだろうか。


「「海晴様はどっちが良いと思います?!」」


そしてそれに巻き込まれる海晴が余りにも哀れだ。


「僕はどっちも好きだけどなぁ〜」


「「どっちもは駄目!」」


先程からこんな調子だ。この二人の争いの終結策は柚杏しか知らない。それ故、海晴は困り果てていた。


「何してんの?」


ちょうどその時に、柚杏と蒼空が来たのだ。海晴は地獄にも仏とはこの事なんだと言わんばかりの眼差しを柚杏に向けていた。


「あー、ね。二人共、これでも食べときなさい!」


海晴の視線で柚杏は事を理解したらしく、ククとココの口の中に焼いたプランテンを突っ込んだ。


「二人は何が好き?」


「「焼いたプランテンが好き!」」


「よろしい」


まぁ、この謎のくだりで事は収まった。蒼空は勿論、海晴も何故これで収まるのかは分からない。


柚杏曰く、「二人はお馬鹿さんだから、別のことしたら忘れるんだよ」との事。


何処から、男性が柚杏と海晴を呼ぶ声が聞こえる気がする。

アマゾンの絆 〜ドールと迷子の二日間〜

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