200年ぶりに新しい吸血鬼の王が誕生した。
このニュースが世界に大きな衝撃を与えた。
最強で恐ろしい吸血鬼の一族の王が200年、座っていた王の座を降りたのだ。
5000万年以上の歴史を持つ、由緒正しき一族。
人々は、
「新しい王がどのような素晴らしい人なのかを一目でもいいから見たい」
「自分の娘の旦那にしたい」、「結婚して地位を上げたい」
そんな欲にまみれた目で見る者ばかりだった。
そして、新しき王の任命式。
任命式には、新しき王を見ようと多くの人が集まっていた。
大金持ちの王、美しい姫、有名な魔女や妖精などなど。
午後7時、任命式の始まりの鐘が鳴った。
「我が一族の新しき王の登場です!!」
人々は、王が現れる扉に視線を集中させる。
扉がゆっくりと音をたてて開く。
その、新しき王は、、、、、、
『ふふっ。やはり、王になって正解でした。この腐った世界をひっくり返すことができるのだから』
女だった。
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神作な予感