テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
#み!
コロッケ🤍
19,255
#M!LK
はる☻
36,213
文章や口調等、拙い部分が多数見られると思いますが、ご了承くださいませ🙇🏻♀️
pino さんからリクエストしていただいた作品です✨️
⚠️
おとぎ話(人魚姫)パロです。いろいろ捏造しています。
モブ沢山出てきます。ストーリー上、🩷さんが女性と婚約を結ぶ描写があります。
またまた長くなりそうです、、、気長にお楽しみいただけたら嬉しいです!
地雷の方は自重お願いいたします!
さのじん『その声に魅せられて』
?side
とある王国の海の底。
人が決して立ち入れないそこには、人魚たちが陸に負けぬ王国を築いていました。
中央に聳え立つ宮殿には国王とその家族が住んでいました。
第一王子である仁人は国で一番歌が上手で、沢山の姉たちにそれはそれは可愛がられていました。
人魚の世界では、成人したら海の上に出ることを許されます。
そして今日はついに仁人の成人の誕生日。
家族と国民に盛大に祝われたあと、仁人は姉の案内で上へ上へと泳いで行きました。
「じゃあ、私たちはここまで。帰りは真っ直ぐ引き返して来たらいいわ」
「うん、ありがとう姉さんたち」
「不安になったらすぐに呼んでちょうだいね。可愛い仁人」
「もう成人したんだから、可愛いはやめて、、」
恥ずかしがり屋の仁人の頬に姉たちは笑ってキスを落とし、海の底へ向かって行ってしまいました。
💛side
ゆらゆらと揺れる海から、恐る恐る顔を出す。
「わぁっ……!」
目の前に広がる光景に何度も瞬きをする。
すごい、すごい!!
あれが月?その周りが星かな?
陸だ!城がある!!
目に映る全てが本でしか見たことがない新鮮なもので、顔を掠める潮風が心地いい。
上がってきた辺りを一通りぐるっと泳いで、海の中へ戻る。
人魚は決して人に見られてはいけない。
なぜなら、〝人魚の肉を食べると不老不死になれる〟という噂が広まって、命を落とす人魚が沢山いたからだ。
姉に言われた通り、真っ直ぐ引き返す。
宮殿に辿り着いた途端、見たもの感じたものを話す。みんなうんうんと嬉しそうに聞いてくれた。
それから、外の世界に興味が湧いた俺は、暇ができる度に海の上に顔を出し、地上の様子を楽しんでいた。
それと同時に、自分もそこに行ってみたい、という願望が湧き始めていた。
そんなある日の夜。
いつものように夜空を眺めていると、賑やかな音楽が聞こえてきた。
なんだ?今まで一度も聞こえたことないのに。
キョロキョロと見渡すと、大きな船が海に浮かんでいた。
装飾やら燈やらでキラキラ光るその船から、愉快な音楽が鳴っているようだ。
きっと人間が乗っている、そうわかってはいるものの、好奇心には抗えない。
ちゃぷんっと一度海に潜り、近くまで泳いで岩陰になっているところで顔を出す。
「すっご、、、」
人間が一人一人見える。
みんな豪華な服?を身にまとって、音楽に合わせて踊っている。
その中でも、特別な輝きというか、オーラを放つ男性に目を惹かれる。
“王子!私と踊っていただけませんこと?”
“勇斗王子、ご成人おめでとうございます”
“この国の将来は安泰ですな”
なるほど。あの人はこの国の王子なのか。
勇斗と呼ばれたその王子は、誘ってきた女性の手を取って踊りだした。
それからすぐに曲が変わる。
歌うことが大好きな俺は、その美しい音色に耐えきれず、歌い始めてしまった。
🩷side
年の離れた従姉妹の手を取り踊っていると、この船の上からではない、とても美しい歌声が聞こえてきた。
思わず足を止めて、その歌声を発している元を探すように耳を澄ませる。
「王子?どうされたのですか?」
「とても美しい歌声が聴こえた気がして……ほら、!いま!」
「…まぁ、ほんと!初めて聴く歌声ですわ」
「誰が歌ってるんだろう」
従姉妹の手を離し、船べりから身を乗り出して海を見渡す。
「……あ、」
近くの岩陰に人影を見つけた。
でもなんであんなところに人が?
ぼんやりとしか見えないが、その人をじっと見つめているとゆらりと肩が揺れて、こちらを振り向く。
バチッと目が合った気がする。
「っあ、!!」
その途端、勢いよくその人が海に潜ってしまった。
海は危険が多いと言われているため、助けなければと、身を翻そうとしたその時。
黄金色に輝く魚の鰭のようなものが見えた。
その瞬間、幼い頃に聞かされた〝人魚〟の話を思い出す。
もしかして、今の人魚……?!
いやでも、伝説の生き物だって教わったし、、。
確かめたくて目を凝らすが、もうどこにも気配はなかった。
何となく浮ついた心持ちになっていると、船の警鐘が鳴り響く。
船底が岩にぶつかり、浸水しているようだ。損傷が酷いらしい。俺は為す術なく、海に飲まれてしまった。
💛side
やばい!!見られた!絶対目合った!!
どうしよう、お父様に怒られる、!!
岩陰に隠れているつもりで、船の方を向いたら、確実にコチラを見ている誰かと目が合った。
急いで潜ったから誰かは分からないが、そんなの関係ない。
パニックでぐるぐる泳いで回っていると、けたたましい音が聞こえてきた。
そっと顔を出すと、先程まで爛々と光り輝いていた船が傾き、沈んでいる。
なぜか鰭が勝手に動き、沈んでいる船へと泳ぎ始める。
「あっ、、!」
あの王子が沈んでる。
どうしよう、助けるべきか?
いや、これ以上人間に見られる可能性がある。
……でも、少し様子を見るくらいなら大丈夫か?
海中を漂っている王子の側へ泳ぐ。
当たり前だが、気を失ってしまっていて、見られる心配は無さそう。
それにしても……
「かっこいい……、」
所謂一目惚れだった。
男同士なんて考えは一切浮かばなかった。
気づけば王子を抱えて、浅瀬まで来ていた。
これは王子を生かすため、そう言い聞かせて唇を重ねる。
記憶を頼りに息を送っていると、王子は自分で呼吸をし始めてくれた。
「よし、……!」
安心して、王子の頭や体ををそっと撫でると、濡れていた髪や服がみるみる乾いていく。
これで風邪をひいてしまう心配もないだろう。
少しずつ空が明るみ始める。
名残惜しくも、人の気配がしたため、急いで海へ戻った。
🩷side
なんだ、、?なぜかとっても暖かい…。
誰かに頭を撫でられている?俺は海に沈んだはず…、一体誰が?もしかして、もうここはこの世じゃない……?
混濁する意識は「勇斗王子!」という声で覚醒する。
「ん、、?」
目を開けると、俺の顔を心配そうに覗き込んでいる女性がいた。
「あぁ、良かった。気づかれたのですね、!」
重い体を起こして辺りを見渡すと、城の近くの浜辺のようだ。
「もしかして、貴女が助けてくださったのですか?」
「えっ、あ、……はい、?」
「もう死ぬ覚悟をしていました。助かりました。ありがとう」
「い、いいえっ…!」
優しく微笑むと、女性は少し頬を赤らめた。
俺は女性の力を借りて、城へ戻った。
父上も母上も無事で、俺の安否だけが分からなかったらしく、城に着いた途端とても喜ばれた。
この国一番の歌姫らしい一緒にいた女性を、俺の命の恩人だと父上がたいそう気に入り、今月末、祝言をあげることになった。
彼女の両親も大喜びで、もちろん恩を感じていた俺も承諾した。
ただ一つ、心残りがあった。
あの日、聴いた歌声は誰のものだったのか。歌姫と謳われる彼女に歌を歌わせてみても、あの歌声には敵わない。
本当に俺を助けたのは彼女なのか。そう考えてしまうほど、俺はあの歌声に完全に恋をしてしまっていた。
to be continued…
お読み頂きありがとうございます。
展開や視点がコロコロ変わって無理矢理感があったら申し訳ないです😭
コメント
2件

私妄想だけはしていたんです、人魚姫パロ! 天日干し様が書いて下さるお話を読めるなんて感無量です😭 ありがとうございます✨続きを楽しみにしております!
ああああ読んだ読んだ!!😭💕💕 人魚姫パロ×BLって神すぎん??? 仁人くんの純粋でキラキラした好奇心と、勇斗様との“目が合ったあの瞬間”がもうエモすぎて胸がギュッてなったよ…!🫠✨ しかも、助けたのに勘違いで他の女性と婚約しちゃうとか、王道だけどズルすぎるでしょこの展開…!次が気になりすぎて今夜眠れないかも🌙💦 天日干しさんの優しい文体がおとぎ話の雰囲気にぴったりで、すごく自然に世界に入り込めました!続きめっちゃ楽しみにしてますね📖💕