テラーノベル
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──────いえもん視点──────
めめさんは、俺たちの決意を確認した後なにかの呪文を唱える。俺たちの言語では無いので、おそらく神が使う言語なのだろう。
一通り呪文を唱ええ終わると、大量の霧のようなものが辺り一帯を包む。しばらくするとその霧がはれ、目の前に大きな門のようなものが現れる。目の前にあるだけで威圧を感じるその門。しかし同時に美しさもあり、神の手によって創られたのだと脳が理解する。
───脳内で、舌打ちが聞こえた。
ノイズがしたのだろう。明らかに不機嫌な様子だった。…なにか思うことがあるのだろう。だが、そんなことを聞いていふ余裕を俺は持っていなかった。
「では…お二人とも。行きますよ!」
そうめめさんが言うと、目の前の門が俺たちを迎え入れるかのように開く。───扉の向こうは真っ黒で、何一つ見えない闇が広がっていた。
めめさんは少し躊躇ったあと、1歩、1歩と扉に向かって歩き、そして吸い込まれるように入っていく。俺も、ルカさんもつられるようにその扉の向こう側へ行く。
「──────。」
扉に入ったあと、なにかの声が聞こえた。何か話しているのはわかるのだが、何を言っているか理解できないものをそいつは話す。
しかし、そんな理解不明な言葉は俺を素通りしていく。その姿を、俺は見てしまったのだから。声が出ない。
「───→↑↑↘↖→↑↗↖↘←↑¿!!आपसे मिलकर अच्छा लगा?❏◧❏◛◧❏◛◨❐❏◈◩◨?이거야?МЛЙРИО…?fobs…。ぁ、あー。お前たちの言語はこれか。」
何種類かの言語を話した後、そいつ───【最高神】は俺たちが理解できる言語を話しだす。
その見た目は───めめさんそっくりだった。正確にはところどころ違う。服装も違う。目つきはやや鋭く、伏し目がちだ。だが、髪色は同じだし、その美しい瞳も同じだった。ほとんどがおなじで、瓜二つと言っても過言ではなかった。
【最高神】は俺たちを何度も見たあと、笑いだし、そしてそれは大笑いへと変わる。
「…ふふっ。ふははっwあはハハ八八ノヽノヽノヽw」
わけも分からず笑われる。理解できない。なぜ、こいつが笑っているのか。めめさんはそいつをきっ、と睨みつける。
「何が、何がそんなにおかしいんですか!!」
「はははw。あ゛ー、ごめんねぇ。いや、ちょっとね。ふふっw人数減りすぎじゃないか?って思ってね。」
最高神はそう言いながら俺らを嘲るように笑う。
「いやー初代がなんか私を殺そうとしてるって情報は知ってたんだけど…w16人って聞いてたのに今じゃ3人?笑っちゃうよw」
「───ッ!!やっぱり見てたんですね!」
「そりゃ、ね?お前が逃げた日から、ずっと、ずっとだ。」
最高神が笑いながら今度は俺たちに向き直る。
「あぁ、状況についていけてないみたいだね。…まあ、時間は無限にあるし説明してあげる。私は優しいからね。」
そう言って、最高神は改めて、と前置きをしつつ話し始める。
「私は最高神のひとり。【ロスト】。神話とかおとぎ話で出てくる最高神だ。で、今はいなくなっちゃってるのが私同様の最高神【オブテイン】。いなくなった理由は後で言う。まあ、我々が神の始祖であり、元だ。神は、我々から派生したに過ぎない。」
───聞いたことのある話だ。昔、れいまりさんが話してくれたおとぎ話。俺は信じない、なんて言ったが目の前に神がいるならば信じぜざるを得ないだろう。───いや、前から戦っているのだから、頭ではとうにわかっていたことだろう。
「───あぁ、我々が始祖と言ったが、少し語弊がある言い方だった。我々は【16代目最高神】。つまり、まあ。始祖というより、それを継承して言った結果始祖になった、というわけだ。少し難しいかな?」
俺たちの知能をバカにするようにそう話す。叡智を持っているならば分かりやすく簡潔に説明すればいいのに。なんて思いつつも俺はその話を聞く。不意打ちをしようと準備していたがノイズがバレると警告したので諦める。
「今度はお前たちについて説明しよう。…大方、死神の口車に乗せられて来たのだろう?そんな適当な理由で神界に来るなんて普通はありえないことだからな。」
今度は憐れむような瞳を俺たち2人にむける。ルカさんは何かを言い返そうとしていたが、声が出る前に喉を押える。
「…話を最後まで聞いてもらう。今は話したい気分なんだ。邪魔をするな。」
おそらく、声を発せられないようにしているのか。俺も声を出してみようと思ったが、空気が震えることすらなく、空虚さを感じるだけだった。
「あぁ、話を戻そう。君たちの自称する【めめ村】というものは【初代最高神】に選ばれた、いわば【神の使い】だ。最高神が、私を止めるために神の力を与えられ、対抗する手段を与えられたもの達。…まあ、代償に人生は歪められている訳だが。」
最高神は話を続ける。段々と壮大になる話に俺はついていけなくなっていく。頭がパンクしそうだった。
「初代がなぜ、私を止めようとしているのか。それは、私が【完璧】になるのを防ぐためだ。」
そいつは薄ら笑いを浮かべる。
「滑稽だろう?神は完璧だという概念を壊すがごとく。最も完璧に近い初代が、未来の最高神が完璧になるのを防ぐ。皮肉だとは思わないか?」
その時、めめさんが反論をする。───なぜ、話せているのか。
「あなたは完璧になって世界を破壊しようとしているからでしょう?永遠に近い年数を重ねたこの世界を。壊そうとしているんですから当たり前ですよ。」
「違う。破壊するだけではただの【ロスト】だ。あぁ、破壊するのは正しい。だが、それは神が完璧では無いと言う事実だ。最高神が完璧でなければ他に誰が完璧となり、この世界を導くのだ?不完全なやつがやるというのは世界を滅ぼすことと同義。ならば、完璧な私が完璧な世界を作り上げてやる、と言っているのだ。」
「その独裁を防ぐために初代は二人いて、それがずっと続いてきたんですよ!」
「彼らは恐れたのだよ。自身が完璧になるのを。馬鹿みたいだ。元々完璧だったくせに、わざわざ2人に別れて。責任を分かち合うためとしか思えない。そのせいで寿命という神の弱点というものが出来てしまった。繰り返そう。馬鹿だ。」
2人の意見がぶつかり合い、見えない刃が火花を散らす。
「あぁ、言い忘れてたな。オブテインが居ないのは私が既に取り込んだからだ。私は今、【神】という存在に歴史上最も近しい。あとは、神の使いである【死神】を含めた神々を取り込めば完璧に戻れる…!!くっふふっ。それに、滑稽だよ死神。」
そう言って、めめさんの方に目をやる。その目は嘲りを持つと同時に冷ややかな目だった。
「お前を狙ってる、と言えばお前を守るようにみんなが死んで言ってくれた。実際に必要なのは神々と、お前を含めた神の使い16名。つまり、めめ村全員が必要だったんだよ。」
「───ッ!?」
「そうだよな〜知らないもんな?これを知っているのはオブテインのみだからな。私たちロストは知らないんだよ。まあ、私は取り込んだおかげで、自身が追い詰められていることを知ったんだけどな。」
【最高神】ば嗤う。
ここで切ります!昨日投稿できなくて申し訳ない…!!家族の誕生日でして、書く時間がなく…。その代わりに約3000文字をプレゼント(?)お楽しみくださーい。うーんやっぱりヤバいやつを書くのは難しいですね。皆さんを納得させられる理由を考えるのが大変だった記憶。それと、今回はミスリードの訂正ですね。狙っていたのはめめさんだけではなかった。という部分を改めさせられて良かったです。それと、めめ村の異常な強さの理由もかけて良かったですー。まあ、初代最高神の力を未来に託されたんでしょうねー。
小ネタ〜。神は時間を移動してはならないー。同一人物が同じ空間にいると世界がいわゆるエラーを起こすんですね。なので、それを司る神々は全ての時空にいるので禁じられたわけです。メテヲさん?あの人は正確には神じゃないですよ。神に与えられた力を行使するやつを皆さんは神って呼ぶんですか?どちらかと言うとそれは依代みたいではないでしょうか?まあ、それとメテヲさんと同一人物は過去にはもういないですし、未来にもいないのでね。使いたい放題ではありますね。(自分が産まれる前と死んだ後に限る)
250話達成イラスト〜。はいドーン!
生存者たちのイラストです!真ん中のは魂のランタンですね!ちな加工Ver.ですね。なしはしたです⤵︎ ︎
少し幼くなってしまいましたが…まあ、いいじゃないですか!剣が曲がっている…?まあ、いいじゃないですか!翼がおかしい…?まあいいじゃないですか!3人はカロリー高すぎるんだよ…!!急いで書いて5時間かかってるんだこっちは!(下書き以外で)まあ、3人の肌の色の違いにも拘ったんで、ぜひ見て見てください。
それでは!おつはる!
コメント
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時差すまそ🙏 絵が…絵がうめえ…!! 三人で5時間!?私一人で10時間とかかかるぞ…速筆すぎないか…?すっご どんどんそうだいになっていっておらわくわくすっぞ
いえもんさんめめさん八幡さんが残ると思ってたけどルカさんが残るとは・・・イラストかっこいいな・・・そして最高神お前は本当に神か?あっ一週間かけて一気読みしてきました(初コメ)
なんかね、気づいたんですけど…シショウノシコウダトゼツメツエンドフツウニアリエルワ…