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新ストーリー(「私の大好きな時間」)
1000文字以下で読みやすいように頑張りました!
「いただきます。」
私の1番大好きな時間はご飯の時間。
朝ごはんはいつも食パンとウインナー、目玉焼き
朝ごはんはいつもコレ。
朝ごはんを作るついでに、いつも
お昼に食べるお弁当も作る
毎日ご飯を作って食べるこの時間が大好き
毎日朝昼晩ぜーんぶ大好き
でも最近は大好きなはずの食事の時間も
楽しく思えない。
だって私は味覚が無くなっちゃったから。
数日前
今日はお休みの日だから
頑張ってシチューを作ってみた
あれ?味が薄いような…?
なんだろう…
味が薄かったかな
もうちょっと味濃くしてみようかな
やっぱり薄い…?
はぁ、また後で食べようかな
この時は
風邪でもひいたかななんて
適当なことを考えていた。
次の日の朝には昨日よりも味がしなかった
そこから私の味覚は無くなった。
私は無味の物をただただ食べることに耐えられなくなった
死のうとも考えた、
私の生きる理由のようなものだった
病院に急いで向かい
急いで検査をしてもらった。
私の食事の楽しみを奪った病気は
ガンだった。もちろんまだ初期段階
治療だってできる。
お金さえあれば、
私は毎日美味しいものを食べるために
頑張ってバイトをしてきた
私にはお金を代わりに払ってくれるような
人は居ない。
私にはどうにも出来ない。
せめて味覚が残っていれば
私はきっと、きっと。。
今は学校にもバイトにも行けなくてずっと引きこもっている
そろそろお腹が空いた
フラフラとしながら
家から出た
私の辛い思いとは裏腹に
天気はピカピカの快晴だった。。
コンビニに入り
飲むタイプのゼリーを買う
食べながら歩いても
味はしない。
味のしないプルプルとしたものが喉を通る
そんな感覚が
とても
気持ち悪い。
いつも食べる前には
「いただきます」と「ごちそうさま」を
忘れずに言っている
でもそんな言葉も忘れていた
最後にゼリーを食べ終わり
私は一言零す
「ご馳走様でした。」
終わり