テラーノベル
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「死にたい」が消えて怖かった。最後の感情が消えてしまったから。
「死にたい」が消えて途方に暮れた。最後の希望が消えてしまったから。
「死にたい」が消えて不安だった。最後の救いが消えてしまったから。
「死にたい」が消えて快適だった。心の中がすっきりさっぱりして。
「死にたい」が消えてもやっぱり死にたかった。心にまとわりついていた。
だけど今は憑き物が落ちたように心が軽い。
ちょっとだけ「いい子」にしてればいいんだって気づいたから。
ちょっとだけ「いい子」にしてれば、ちょっと悪いことしたっていいじゃない。
悪いことして受け入れてもらえなかったら、その時死ねばいい。
ちょっとだけ「いい子」も疲れちゃったら、その時死ねばいい。
今はただちょっとだけ「悪い子」になるために考えよう。
悪いことって結構楽しいことだからら少しくらい悪いことしてもいいよね?
コメント
1件
第14話、読み終わりました。感情という名の錨を全て失った後の、奇妙な浮遊感──「死にたい」が消えた空虚と、それでも残る死への引力が、本当に生々しかったです。特に「ちょっとだけいい子」という自己条件付けで心のバランスを取ろうとする姿勢が、逆に人間らしくて苦しい。そして最後の「悪いことって結構楽しい」の一文、歪な希望の始まりとしてすごく印象に残りました。この先、どう転ぶのか気になります。