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【第一話:吾輩は猫になれない】
『吾輩は、猫である』 かの有名な文豪、
夏目漱石が書いた1つのフレーズである。
これを使用している昨今の日本人は、
皆無に近いのではなかろうか。
猫目線になりたい、
いや、斜め45度からの猫目線になれた僕は、
中央病院の藪医者として働いている。
テレビに映る大谷翔平と広末涼子を横目に 、
今日と昨日の間を、往復している。
カーテンの隙間からは、狩野川が見える。
夜景の星から、新しい日の光へ変わる。
出勤時には天気予報を確認。
ピット28へ車で向かう。
青空とハムスター1匹にエールを送る毎日。
自宅から勤務地までは車で約20分。
生活を送っていたはずなのに、
目が覚めたら僕は、
病院の中で、
双極性感情障害になっていた。
看護師が言った。
『先生、 ブルーバードに、ブルーハーツ、
ブルーロック 青いばかりの世界で飽きないのてすか?』
僕と彼女の互いの心が、
丸めた新聞紙のようで、ガザガサで。
心に病みを抱えているようだった。
ケアワーカーと話をし、
薬剤師とも話をした。
『先生、沢山頑張って来られたのですね。
辛かったでしょう。大変でしたね。頓服薬を飲んでまずはゆっくりお休みになって下さい。』
⭐︎PM11時の出来事だった⭐︎