AM2:38
🌸「…」
おっっっそい、、
なんか前もこんなことあったよな、、
でも今回はちょっと訳が違う
連絡があってのこれだ
『今から帰る』
同期と一緒に帰ってるならどっかで盛り上がってるのかな~なんて思ったけど、これは度が過ぎている
位置情報見るも電源が切られているので機能してくれない…
、、、
過保護すぎるって?
何も知らない奴はきっとそう思うんだろう
もう大人なんだから大丈夫だと
無責任にそういうだろう
違う
違うんだ
あいつは違う
何かあってからは遅い
今度は守るって決めたんだ
もう二度と、”あんなことが”起きないようにしないといけないんだ
🍍過去___
ドタバタドタバタ
🌸「🍍!ほら遅刻するって!!」
🍍「分かってる!!分かってるってば!!」
🍍「あ”あぁ!もう!🌸なんで起こしてくんないんだよッッ!!!」
🌸「起こしたわッッ!ぜんっっりょくで起こしたわ!!!」
もー高校遅刻する、、!!!!!
🍍「よしっ!行ってきまーす!」
🌸「はいはい行ってらっしゃい〜!」
いつもの毎日
🌸は口うるさいけど、別に嫌いじゃない
📢「🍍、おはよ」
🍍「📢!!おはよ!!」
家から少し歩くと、いつもの場所に彼がいる
📢「ずいぶんと慌ただしいなw」
🍍「🌸が起こしてくれなかったんです〜」
あー、危ない危ない..
📢「ほら、はやく行こ?」
🍍「っっ、//」
「う、うん、//」
📢「なに、手繋ぐだけでも照れてんの?(笑)」
そうやって優しく笑う📢
ずるい男
だって、、
🍍「だって、📢だし…」
📢「、、、//」
「ぁ~、、ほら、行くぞ!」
🍍「あー!照れ隠ししたぁ!」
📢「してねぇ!」
高校2年生
俺は”3年生の📢と交際していた”
そりゃあ毎日ちゃんと楽しかった
📢がいたから毎日楽しかった
俺の希望の光
いつだって幸せに導いてくれた
📢は俺をすごく大切にしてくれた
大人の階段を登るのは、
「高校卒業したらな〜」って頭をポンポンされたことがある
それがとてつもなく嬉しかったのは
俺だけの話
ちょっと俺からしたら”都合も良かった”
でも、いつもより顔あつかった気がする
📢「じゃ、また昼休みな」
🍍「、、ぅん!またね!」
3年生と2年生の校舎は違うから、朝ここでお別れする
📢「授業サボんなよ〜?(笑)」
🍍「わ、わかってますー!」
📢「ははっ(笑)」
あーぁ、、📢行っちゃった…
教室、行きたくないな、、
🍍「、、、」
ガラッ
モブA「あ、こいつまた来たんですけど〜w」
この声を聞くだけで嫌になる
俺の耳が聞こえなければ、、
こんな声、聞こえなかったのに
モブB「まじ来るなよな、、」
「てか好き好んで来るとかドMじゃーんw」
好き好んできてねぇし
📢がいるからきてるだけだし
モブC「なぁなぁ、俺ちょっと朝からセンコウに説教くらってイライラしてんだわ」
「放課後こいよ」
🍍「、、、」
「ほ、放課後は予定が」
モブB「え、なに逆らうんですかーw」
、、、最悪だ
モブA「お”らよッッ(ドカッ」
🍍「い”ッッ、、た、、、」
モブB「ははっ、今から逆らえないようにしてやろうか?」
今日は朝から運が悪い
ガラッ
先生「ほらさっさと席つけー」
「「はーい」」
🍍「っ、、、」
先生でさえ敵だった
高校1年からどんどんエスカレートしていくいじめ
もう取り返しがつかないくらいになってきていた
📢にも
🌸にも
誰にも相談できないままここまできてしまった
きっとこの2人は俺の味方になってくれるだろう
それがどーしよもなく申し訳なくて
だって、俺が我慢すれば
それで終わる
それで終わるんだから、
昼休み__
🍍「ごめん📢!俺放課後委員会で残らないといけなくなっちゃった(笑)」
📢「あーまじ?俺待っとくけど」
こーゆー彼の優しさは
心を痛めつける
俺の耳が聞こえなければあいつらの声は聞こえなくて
俺の耳が聞こえていたから、大切なあなたの声が聞こえる
🍍「あ~、、いや、結構かかりそうだから大丈夫(笑)」
📢「そ?、分かった頑張れよ」
🍍「ん!ありがと〜」
ま、大丈夫だろ
どーせいつもと同じように
ちょっと痛いことされるだけ
そーいえば🌸今日大学休みっていってたな
早く帰って今日は一緒にゲームしたいな〜
PM5:57
🌸「、、、、は?」
その日は大学が休みで、家でゆっくりとしている時だった
先生『ですからッッ!暇已曲くんが大怪我をして、今病院にいるんです!!!!!』
そんな俺のゆっくりとした時間を壊したのは
🍍の高校の保険の先生からの電話だった
ガラッ
🌸「🍍ッッ!!!!!」
痛々しい姿で病院のベッドに座って戸惑っている🍍
よかった、、もう意識は取り留めたようだ
それと、、
唖然とした表情をした青年がが立っていた
その時の俺にはもう🍍しか見えてなくて
その青年に声をかけてあげられなかった
🌸「🍍ッ、何があったの、!?なんでこんn」
🍍「🌸、、兄、?」
🌸「、、へ?」
唐突な🍍への違和感
中学3年生まで🌸兄と呼んでいた🍍
高校1年からは🌸って呼ばれるようになって、、
🍍「おれ、、なんでここにいるん?」
🌸「、、、、」
言葉が詰まって何も出てこなかった
医者「申し訳ございません、暇已曲様の保護者様でしょうか?」
🌸「ぁ、、はい、そうです…」
医者「少しお話ししたいことがありますので、どうぞこちらに」
そこで告げられた
🍍がおそらく高校1年からいじめを受けたきたこと
性的暴力や、カッターで手足を切り刻まれるなど
今日の夕方、限度を超えた暴力を受けたこと
その時の衝撃で一部の記憶を無くしてしまったこと
医者曰く、いじめられていた期間のことを何も覚えていないということ
つまり、🍍は今中3までの記憶しかない
違和感の理由が明確になる
理解したくないのに
今の🍍の状態から現実を突きつけられてしまう
そこまで🍍の話を聞いて
病室に戻った
ふと青年に目をやる
俯いていて、よく顔が見えない
🍍と同じくらいか、、それか🍍より1つ上の学年だろうか
同じ制服を着ている
苦しそうな表情をした青年に、俺は行き場のない怒りが湧いてしまった
🌸「、、ごめん、君…ちょっときてくれない?」
📢「、ぁ、、はぃ、」
放心状態の青年を病室の外に連れ出した
🌸「ごめん、、🍍の友達、かな?」
📢「、、、ぃえ、彼氏..です」
彼氏、、ね、
🌸「そっか…ごめん、”もう🍍には関わらないでほしい”」
📢「は、、、」
🌸「思い出させたくない、そんないじめの記憶なんて」
「君のことをもし思い出しちゃったら、自然といじめのことも思い出しちゃう」
『だからもう、近づかないで』
📢「そんなッ、そんなのおかs」
🌸「そもそもッッ!」
「彼氏なら、なんで気づいてやれなかったんだよ、ッ!」
📢「ぁ、、」
未熟だったんだ
許されることじゃない
でも、どうしても誰かに責任をなすりつけたかった
自分が🍍を守れなかったと言う
そんな苦しみを誰かになすりつけたかった
最低だ
まだまだ成長途中の青年に
そんな大きなものをなすりつけるなんて
今考えれば🍍のいじめのことについて、あの子が知らないのは当たり前のことだったのに
🍍の身体を見ていなかったのなら健全なお付き合いをしていたこと
そもそも、ずっと家にいる俺が1番気づいてやらないといけなかった
俺が悪い
全部全部、俺が悪い
だから、、今度は守らないといけない
いけないのに、、
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