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部屋のカーテンは閉め切られている。
テーブルの上には、まだ開けていないペットボトル。
ソファに腰かけているのは
渡辺翔太。
その横に座っているのは
向井康二。
渡辺の家ーー
🧡「……見ちゃったんだ」
康二の声は震えている。
駅前。
彼が、知らない誰かと並んで歩いていた。
距離が近すぎた。
笑っていた。
自分には向けない顔で。
涙が、ぽろりと落ちる。
翔太はため息をつく。
💙「だから言ったじゃん」
冷たい声。
💙「帰り遅いとか、連絡減ったとかさ、怪しいって」
康二が俯く。
🧡「でも、仕事やって……」
💙「信じたいなら信じれば?」
突き放すように言う。
でもその視線は、ちゃんと康二を見ている。
涙が止まらない。
翔太は立ち上がる。
ティッシュを雑に差し出す。
💙「泣くなって」
ぶっきらぼうに。
🧡「俺、どうしたらええんやろ」
小さな問い。
翔太は少し間を置く。
💙「まず、ちゃんと話し合えよ」
💙「曖昧なままにしてるから、曖昧な関係になる」
康二が顔を上げる。
その目が、赤い。
翔太は目を逸らさない。
💙「大丈夫だから」
渡辺はそっと向井の肩を抱く。
💙「でも、もう辛くて耐えられないなら」
💙「早く別れろ」
💙「幸せじゃない恋愛にしがみつくな」
言葉は厳しい。
でも優しい。
💙「俺はお前に幸せになってほしい」
🧡「しょっぴー…」
翔太はソファに座り直す。
💙「……俺さ」
珍しく言葉を探す。
💙「康二といる時間、好きなんだよね」
空気が止まる。
康二が瞬きをする。
🧡「それは、友達として?」
翔太は鼻で笑う。
💙「どう思う?」
曖昧。
でも逃げてはいない。
💙「俺は甘やかさないよ」
視線はまっすぐ。
💙「でも、味方ではいる」
康二の涙が、少し止まる。
翔太は立ち上がり、キッチンへ向かう。
💙「珈琲煎れるわ」
背中越しに言う。
💙「今日はここにいろ」
投げるような言い方。
康二が小さく笑う。
🧡「しょっぴーはやっぱ優しいな」
💙「冷たいほうが良かった?」
🧡「いやや!!」
そう言って思っきり笑う。
💙「ふっ…」
💙「やっぱその笑顔…好きだわ」
その声は本物だった。
つづく。Next🧡❤