テラーノベル
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咲さんからメイク用品と女装用品がどかどか届いた。そう言う訳で俺は、昼間は仕事、夜は女装を勉強している。
今、ZOOMで咲さんに化粧を習っているのだが、だいぶ熱血な指示が飛ぶ。
「もっとアイラインのエッジ効かせて! ミスっても綿棒でこすってファンデ乗せれば修正効きますから!」
「む、難しい……」
「ハイライトももっと入れていいです。いいですか、顔面はキャンバスです、自分の顔のいいところを活かすのは必要ですがそれ以外は盛っていかないと!」
「はい……」
しかも、声を高くする練習もしなきゃいけないのである。メラニー法というのを朝日さんに教えてもらったが、喉仏を震わせずに声出すってどうしろっていうんだ……。
千歳は大人しく組紐を作っていたが、メイクした俺の顔を見て笑った。
『ははは、結構女顔になってるぞ、これでカツラかぶれば完璧だ』
「カツラも送ってもらってるよ……」
とりあえずメイクを終え、咲さんに勧められるままにカツラを被って櫛で整え、女装向けのロングワンピースを着て、見た目だけはそれなりの女性になった。
咲さんが画面の向こうで拍手した。
「上出来です!初めての女装メイクでこれはすごい!」
「これで、声出さなければ女の人と思ってもらえますかね?」
「大人しく静かに微笑んでいれば」
「大変そうですね……」
「んー、でも全身見てみたら胸盛ったほうがいいかもって思っちゃいました。ブラと詰め物追加で送ります」
「ブラ!?」
そんなもん女の人からもらっていいの!?
咲さんは何でもない顔で言った。
「支えるものがないと詰め物ずり落ちますよ」
「そ、それは……そうかもしれませんが……」
下着まで女物か……いや、身の安全のためには本格的にやらないといけないわけだが……。
「えっとその、申し訳ありませんが、送っていただいてよろしいでしょうか……?」
「オッケーです、明日には送ります」
そういう訳でメイク講習が終わり、俺は疲れた。
「とりあえず見た目はなんとかなったから、声出さないで外に出てみるのありかなあ」
『ワシも乳の詰め物したほうが女っぽいと思うから、それができてからにしろ』
「そっかあ」
九さんが宇迦之御魂神様の言葉を各家に伝えてくれた。近々緑さんが川崎で和束ハルについて調べたことを共有する会を開くそうで、とりあえず、それに参加してみないかとのこと。結構多くの人が参加するとのことなので、俺はその中で謎の無言女をやらなければならない……。
でも、ずっと無言だと絶対に不便だから、高い声出す練習もしないと。がんばらなきゃな。
コメント
1件
読了しました〜!今回も咲さんの熱血指導がすごくて笑っちゃいました😂「顔面はキャンバス」って名言すぎる…!初めての女装メイクでここまでやるの、めっちゃ努力家だなあって思います。千歳さんが笑ってるのもほっこりするし、ブラのくだりは「えっ!?」ってなりました(笑)声の練習もまだまだこれから、無言女ミッションも気になる…!応援してます📣
#幽霊
凛道桜嵐 新
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#日常
がくじゅつてき・あかげ
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わーい
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