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「「「えっ‼︎えーーっ‼︎」」」
「つ、強すぎる。まだ5歳の子どもだぞ。」
ステータスの数値は、成人(20歳)男性の平均を100、兵士が250、としてできている。また、伝説の勇者は1000だったと言われている。しかし、セインのステータスは最低でも200あるのだ。最高に至っては勇者の半分の500もある。それでレベル3ときた。成人男性のレベル平均は25だ。このままいけばセインは、成人の時までに勇者のステータスを超えることになってしまう。これは国も脅かされるレベルなのだ。そしてこのスキルの数。スキルのレベルはほぼ1だが数が以上だ。
「セイン。魔力操作のレベルが5なのは何故かな。」
スキルレベルは、1〜3が初心者クラス、4〜6が中級者クラス、7〜9が上級者クラス、そして10がMAXで極級者クラスだ。つまり、セインの魔力操作はもう中級者クラスになっているということだ。しかも、魔力操作のスキルレベルは上がりにくくて評判なのにかかわらずだ。
「ちっさい頃、何もする事がなくて暇だったから、モヤモヤするものを頑張って動かしていたんだ。もしかするとそれが原因かも。」
誤魔化せただろうか。今世はなんとしてでもスローライフを送りたいんだ。ほとんどのスキルのレベルが1で助かったが、これでレベルが6とか8とか10だったら言い訳ができなっかたよ。本当に!
「そうなのか。うーん。」
それにしてもおかしいと思うが・・・
「まあまあ。あなた。さすが私たちの子供ということにしましょうよ。ちょっと強すぎる私たちの子供。」
「うーん。まあ、そうだな。」
やったぞ。誤魔化せた。
「しかし、これは陛下には伝えなくてはな。流石に強すぎる。もう勝てるのはSランク冒険者か、副団長と団長クラスだけなんじゃないか。」
誤魔化せたけど、誤魔化しきれてない。
「そうね。」
「神官殿。子のことは他言無用だ。もし口を滑らした場合は死刑になることも考えなければならない。分かったな。」
「はい。承知しております。マートサンス公爵様。」
「よし。では早速王都へ行きたいところだが、確か1ヶ月後に第2王女殿下の5歳の誕生日パーティーがあったはずだ。その時に合わせていこう。セイン。半月後には家を出るぞ。準備しておけ。」
「わかりました。父上。」
・・・半月後・・・
「それでは出発だ。準備はいいなセイン。」
「はい!父上。」
「それでは出発させていただきます。」
「ヒヒーン」
「王都までは、約10日かかる。セインは馬車に乗り慣れていなくてしんどいかもしれないが頑張ってくれ。」
「はい。」
街道だから魔物が出る心配はないと思うが、一応索敵しておこう。
『スキル索敵』
・・・ピン!
「父上。1キロ離れた所で魔物に襲われている人がいます。どうしますか。」
「うむ。助けに行こう。急いでくれ。」
これじゃ間に合わない。しかし、助けに行くとスローライフが危うくなってしまう。何故なら、弱い魔物ではないから、と数がいるからだ。例えば、『スライム』2体いたとして、それを助けに行ったところで、誰も目立たないだろう。『スライム』は、ステータスを貰えば誰でも倒せる魔物だからな。でも、それが『オーガ』だったら別の話になる。『オーガ』は、レベル25の大人が3人がかりでやっと倒せる魔物だ。しかも、50体はいる。ここで助けに行くと、最強がばれる可能性がある。しかし、人は助けたい。どうすれば・・・
「父上。助けに行ってきてもいいですか。」
「しかし、危ない上に馬車より早く行くなど無理ではないか。」
「そこは問題ありません。無魔法で身体強化を発動します。」
「危なくはないのか。」
「大丈夫です。父上。」
「そこまではっきり言えるか。うむ。ならば行ってこい。絶対に助けるのだぞ。」
「任せてください。父上。行ってまいります。」
ビューン
「すごい速度だ。セインなら助けられるかもしれない。死ぬなセイン。」
そこか
「大丈夫ですか。加勢します。」
「子供じゃないか。危ないぞ。下がれ。」
「いいえ、ここからは俺が相手をします。その前に、光魔法を使ってもいいですか。みなさん怪我をしているので治療をしたいのですが。」
「できるのか!ぜひお願いしたい。」
「『光魔法レージヒール』」
「これは広範囲魔法。その年でそこまでできるのか。」
「では俺は魔物を倒します。」
「ありがとう少年。」
「ここからは俺が相手だ。『オーガ』」
「ガォーオ‼︎」
「『火魔法ファイヤーボール×50』」
「ガォーォ」
「「「「「えっ。えーーっ‼︎」」」」」