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日帝side
日帝「ぁ?」
身体中の痛みで目が覚めた。
日帝「は?どこだ…ここ…」
知らない場所で何故か座って寝ていた。
起きたばかりで記憶が混乱する。
何故ここにいるのか何も覚えていない。
日帝「はッ?」
日帝「ぃやッ…軍服…」
なんでなんでなんで
俺は軍服を着ていた。
丁寧に軍帽まで近くに置いてある。
和服に着替えたい。軍服なんか着たく無い。
罪悪感で壊れそうだ。
日帝「誰が…」
誰がやったのか分からない。覚えていない。
日帝「…とにかく逃げないと」
こんなことした犯人が気になるが刀を持っていない今の俺ではどうせ勝てないだろう。
今は逃げることが最優先だ。
逃げる為、立とうとする。
ガシャッ
日帝「はッ…」
一気に血の気が引く。
自分に手枷と足枷が付いていた。
日帝「刑務所にでも入れられたのか?」笑
自嘲気味に笑う。
本当に覚えてない。
日帝「それとも…」
「監禁」という最悪な二文字が頭をよぎる。
日帝「監..禁…?」
ナチス「監禁なんて人聞きが悪い」
イタ王「教育のためなんね!」
日帝「うわっ!?」
急に出てこられてびっくりした。
でも元同盟国がいて安心する。
二人の言葉に引っかかったが、そんなわけないとその考えを捨てた。
日帝「驚かせないでくださいよ、せんぱ…」
思い出した。
日帝「ぁッ…」
安心が一瞬で絶望に変わり、瞳孔が開く。
恐怖に満ちた目で二人を見る。
ナチス「思い出したか?日帝♡」
日帝「嗚呼…」
相手を優位に立たせない為、冷静を装う。
心臓の音がうるさい。怖い。
イタ王「今の気分はどうなんね?」
日帝「…最悪だ」
日帝「貴様等、何のつもりだ?」
怒りを露わにしながら聞いた。
ナチス「口の聞き方に気を付けろよ?日帝」
低い声でナチスが言った。
日帝「貴様等なんぞに敬意を払う必要はない」
勿論二人に対する感情は恐怖だ。
でもそれを憎悪に変換しなければ、自分が壊れてしまいそうだった。怖かった。
無理矢理に恐怖を押し殺し、元同盟国に敵意を向ける。
イタ王「あはは、必死な日帝も可愛い♡」
怖い。怖い。
恐怖しているのがバレている。
恐怖すると加虐心を煽り、敵意を向けても可愛いと言われる。
何をすれば此奴等は俺から目を離してくれるんだ?
イタ王「日帝」
イタ王「もう一回聞くね?」
イタ王「日帝はio達と一緒に戦争する気はない?」
怖い。怖い。
でも答えは決まっているのだ。変わらない。
日帝「無い」
恐怖で少し声が震えた。
でももう決めたんだ。
あの日から戦争はしないと誓った。
ナチス「やはり最初からだな」
イタ王「なんね」
…
怖い。
怖い。
怖い。
二人がこちらを見て不気味に笑う。
イタ王「あ、そういえば日本達は助けに来ないんよ」
ナチス「嗚呼、置き手紙をしといたからな」
日帝「ッ…」
希望など何も無いと理解した。
此奴等は今俺が一番望まないことをする。
助けが来ないと分かっても、存在しない希望の為に俺はこれからの地獄を耐えるのだ。
どうせ限界は来る。
それでも抵抗しなければならない。
存在しない希望の為。
嗚呼、怖いな。
二人がこちらを見て笑っている。
イタ王「日帝ー」
ナチス「日帝の目って綺麗だよなァ」
イタ王「猫耳も可愛いんね!」
ナチス「両方2つずつもあるんだ。」
ナチス「片方無くなっても困らないよなァ?」
日帝「ぁ……」
嗚呼、二人がする事が分かった。
怖い。怖い。怖い。
誰か助けてくれ…
おまけ
イタ王side(前回の最後?)
イタ王「大好きなんね♡日帝♡」
日帝が気を失った。可愛い。
あんなに怯えてる姿初めて見た。
すっごい可愛かった。
ナチス「後は軍服を回収するだけだな」
イタ王「日帝がいなくなったらすぐバレちゃうし、置き手紙でも書いとこうなんね」
ナチス「そうだな」
ナチス「俺は軍服取ってくるから、イタ王は置き手紙書いといてくれ」
イタ王「分かったんねー」
日帝の筆跡を真似て手紙を書く。
手紙を書いている間も、日帝のあの顔が忘れられない。
信じてた元同盟国に裏切られて恐怖と絶望に染まったあの顔、可愛かったなぁ♡
でもやっぱり日帝は恐怖とか平和より、憎悪の方が似合うんね!♡
日帝に平和主義なんて似合わない。
io達は戦闘狂で、強い日帝が一番好きなんね♡
だから、io達は第三次世界大戦を起こす。
世界の敵側として。
日帝♡大好きなんよ♡
ナチス「軍服と軍帽見つけたぞ」
軍服と軍帽を持ったナチが帰ってきた。
イタ王「ioも置き手紙書けたんね」
ナチス「筆跡とかまんま日帝だな」
イタ王「ナチこそ日帝の文字書けるでしょ」
ナチス「まぁな」
イタ王「日本達が帰ってくるといけないし、早く日帝持って逃げるんね」
ナチス「そうだな」
コメント
1件
やばい。(語彙力皆無)