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コメント
1件
素敵な作品すぎて 続きが楽しみすぎます! 指くわえて待ってますね🫡 いいねも500にします!
物語が始まる前に書き忘れてた設定。
人間世界とカンヒュ世界は別だけど両方存在する。
現国は今の人間世界のその国の軍事力に比例する強さ。
旧国は人間世界の最盛期だった頃の軍事力の半分の強さ。旧国は鍛えたら更に強くなる。
人間世界とカンヒュ世界は影響し合っている。
大戦とは旧国現国関係なく世界を巻き込む戦争のこと。
大体の歴史はソ連以外現実と同じだと思う。
日帝side
痛い。痛い。辛い。怖い。
二人は「日帝が否定するから仕方なく」と言って楽しそうに俺を殴る。蹴る。
手足を撃たれる。
猫耳がちぎられる。
眼球を取られる。
血が常に足りない。
毎日どこかが抉られる。壊れる。取られる。
飢餓で頭が回らない。
どうすれば此処から逃げ出せるのか考えられない。
再生なんかしないで欲しい。
こんな地獄にいるくらいなら、このまま壊れてしまいたい。でも二人はそれを許さない。
痛い。痛い。考えられない。
あれ?なんで戦争って駄目なんだっけ?
俺はなんで戦争を否定しているんだ?
忘れた。思い出すのも面倒だ。
ここで俺が「戦争をする」と言うだけでこの地獄から解放されるんだよな…
…耐える理由を忘れたなら、もう頑張る必要なんて無くないか?
…もう15日も耐えたんだ。
1日が終わっても、また次の日が来る。
終わりが見えない毎日が続く。
楽になりたい。
俺に平和に過ごす権利はなくとも、地獄を味わう義務もない筈だ。
決めた…
日帝「なぁ、二人とも…」
さっきまで俺の一部だった目玉を持った二人に話しかける。
イタ王「どうしたんね?」
イタ王が少し嬉しそうに聞き返す。
日帝「また、同盟を結んでくれないか?」
片方しかない目で二人の顔を見て言った。
決めた。この世界の平和なんてどうでもいい。
この地獄から抜け出す為なら俺は何だってする。
ナチスとイタ王の表情が明るくなる。
ナチス「嗚呼、勿論だ」
イタ王「よろしくなんね!」
二人がいつもの二人に戻った。
怖く無い。いつもの楽しい枢軸に。
最初からこうすれば良かったんだ。
やっと俺は自分の平和を手に入れる。
日帝「今度は裏切るなよ?」
イタ王「流石にもう裏切んないんね」
ナチス「次裏切ったら殺すからな?」
イタ王「冗談に聞こえないんねぇ…」
嗚呼、平和だ。
やっと楽しい枢軸が戻って来た。
ナチス「日帝。おかえり」
日帝「ただいまです。先輩」ニコッ
日独伊同盟再締結から2日が経った。
世間には知られていないから非公式だがな。
それに俺達は旧国だし。
最近は二人が「普通」について教えてくれる。
前の俺は異常だったから、とてもありがたい。
二人が教えてくれる事は大体こうだ。
「連合は悪」
「戦争は楽しい」
「二人の命令は絶対」
俺は二人の言う事は、全て正しいと思う。
何故過去の俺が否定していたか分からない。
確かに否定していた頃は痛いし怖かった。
二人が殴って、蹴って、抉って、壊して…
だが、それは異常だった俺を正常に治す為に、仕方なくしていたんだ。
その証拠に、正常になった俺には前の楽しかった枢軸のように優しく接してくれる。
本当に戦争を否定した頃の俺が理解出来ない。
枢軸は戦争する為に締結された同盟だ。だから枢軸で楽しい日常を過ごすには戦争が大前提。
それに戦争で勝てば、枢軸の二人が喜んでくれる。
しかも戦争をする事で大嫌いな鬼畜米英達を甚振れるんだ。
戦争は俺自身も戦えて、楽しいし。
戦争とは、とても素晴らしいものだと思う。
二人のお陰で普通に戻れた。
本当に感謝している。
イタ王「日帝、戦うことは好きなんね?」
イタ王に突然聞かれた。
答えなんて一つしかない。すぐに答えた。
日帝「嗚呼、勿論だ」
イタ王「そっかぁ」
イタ王「よかった」
ナチス「成功だな」ボソッ
片方しかない俺の耳にはナチスの独り言が届かなかった。
ナチス「あ、そうだ」
ナチス「明日のG7の会議に乗り込んで宣戦布告するぞ」
日帝「分かった」
イタ王「第三次世界大戦の始まりなんね!」