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小説 : rdo

2 - nrs × rdo

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2025年05月04日

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nrs × rdo / 葵の正体





☆☆☆


この街、ロスサントスは、昼夜を問わずネオンの光と犯罪のざわめきが響き合う場所だ。ビル群の隙間を縫うように警報音が鳴り、路地裏では闇取引の囁きが絶えない。そんな混沌の中で、″ 青井らだお ″ は冷静沈着で、どんな凶悪事件も的確に処理する姿は、部下たちの信頼を集めていた。


だが、俺には誰にも明かせない秘密があった。女装の趣味だ。夜な夜な「葵」という名前でTwixに女装姿を投稿し、街の注目を集めることが、俺の密かな喜びだった。ウィッグを被り、ドレスをまとい、鏡の前でメイクを施す瞬間、俺はこの街の喧騒から解放される。葵としての自分は、警察官の堅苦しい鎧を脱ぎ捨て、自由に輝ける存在だった。


「こんな美人がこの街にいたのか」「可愛すぎる」と、葵の投稿は瞬く間に拡散。Twixのコメント欄は称賛で溢れ、俺は内心、嬉しくてたまらなかった。投稿は俺の日課となり、葵はロスサントスの夜を彩る謎の存在として、街の話題をさらっていた。




★☆☆


ある日、署内の休憩室で、ひのらんが興奮気味にスマホを手に俺に駆け寄ってきた。この街はいつも事件で騒がしいが、この日は珍しく平穏で、署内の空気も緩んでいた。



hnrn ) らだちゃん先輩! この葵って人、知ってます!? めっちゃ美人で、Twixでバズってるんですよ!



俺は心臓が跳ね上がるのを感じた。葵の名前が署内で出るとは思わなかった。だが、平静を装い、コーヒーカップを手に持ったまま答える。



rdo ) あー、うん、話題になってるよな


hnrn ) こんなキラキラした人がこの街にいるなんて!



ひのらんは目を輝かせ、スマホの画面を俺に突きつけてくる。そこには、葵の最新投稿 (昨日、夜中に投稿したドレッシーな姿) が映っていた。俺は内心ヒヤヒヤしながら、適当に相槌を打つ。



hnrn ) らだちゃん先輩、絶対ファンでしょ! フォローしてる?


rdo ) いや、俺は忙しくてTwixとかあんま見ないよ



笑って誤魔化したが、ひのらんの熱量に押され、俺は少し汗ばむのを感じた。この街では、秘密を守るのは簡単じゃない。ましてや警察署みたいな噂の温床ではなおさらだ。



その夜、街の犯罪が一段落し、署内の空気がさらに緩んだ頃、後輩の成瀬が俺に声をかけてきた。



nrs ) なあ、らだおさん。今日、家行っていい?



俺は最近、女装の趣味を心置きなく楽しむために、街の郊外に一軒家を買ったばかりだった。つい先日、成瀬と飲んだ時にその話 (女装の話は省いて) を自慢げにしてしまったことを思い出し、冷や汗が滲む。


家には葵用のウィッグ、ドレス、化粧道具が散乱している。とてもじゃないが、人を入れる状態じゃない。



rdo ) っ今日!? …今日は無理!



焦りを隠せず、声が少し上ずる。成瀬はニヤリと笑い、からかうような目で俺を見る。



nrs ) え、女でも連れ込む予定あんの?


rdo ) ある訳ねえだろ! とりあえず今日はマジで無理だから!



少し強めに返すと、成瀬は軽く手を挙げて笑う。



nrs ) はいはい、了解。じゃあ、また今度な



成瀬はそう言ってその場を去ったが、俺はなぜか嫌な予感が拭えなかった。この街の夜は、いつも何かしらのトラブルを孕んでいる。




続___




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