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びび
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ちょっといつもと始まりが違います、その後は柔目線です
人魚…海に棲む哺乳類のこと。雌雄別体で胎生である。
外見…上半身は人間と同じようなものを持つが、下半身はヒレになっている。鱗を持つものと持たないものがおり、我が国の近海には鱗のないものが生息している。
生態…家族単位の群れを形成する。また、透き通るような声帯を持ち、夜に海から聞こえてくる歌声は人魚のものとされる。また、人間より長い寿命を持ち、人の四倍程度の遅さで成長・老化する。
用途…人魚の肉を食べると不老不死になるという言い伝えがあったように、食用としても用いられる。現在の主な用途は愛玩用である。市場に出回るものは多くが雌とされる。
舜太を自分のベッドで寝かせたあと、図鑑を開いて、人魚の項目を開いた。事細かに書かれており、さまざまなことを知ることができた。大収穫だ。
おそらく、舜太は俺よりはるかに長い年月を生きている。見た目こそ年は大して変わらないように見えるが、それこそ百年くらい生きてきたのだろう。
そして、これを読んでいて頭の中をよぎったことがある。
舜太の歌を、聴いてみたい。
透き通るような声、と称される喉を、是非とも自らの耳で確かめたい。いつもの声も愛らしいのに、これ以上が存在するのかと思う。
ベッドで寝ている舜太の寝顔を覗き込む。かわいらしい寝息をたてている。頭を撫でてみると、もぞもぞと動いた。
「舜太の全部が欲しい、ね。」
なんて大きな独り言だ。
コメント
1件
うわ、この回めっちゃ良かった…!図鑑の淡々とした説明から一転、柔が舜太の歌を聴きたいって思う流れ、すごく自然でさ。最後の「舜太の全部が欲しい」って独り言、重すぎず軽すぎず、でも確かに彼の本音が出ててゾクッとしたわ。人間と人魚の時間感覚の差に気づいてなお「全部」って言えるの、愛おしさと執着の絶妙なラインだな〜🔥