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#憑依
成瀬りん
633
#家族
たつ
53
#日常
ももは
551
怒り。
悔しさ。
その感情が、三人の胸の奥で爆発した。
その瞬間だった。
まるで呼応するかのように、ネオコードが激しく脈動する。
ドクン――
ドクン――
体内から奔流のような力が溢れ出した。
「なっ……!?」
ジュリーがモニターの前で目を見開く。
「これは……!」
三人の身体を包む光。
それは、ただのエネルギーではない。
仲間を想う心。
未来を守りたいという願い。
決して折れない意志。
そのすべてが形となり、光となって溢れ出していた。
赤。
青。
黄。
三色の輝きが闇を切り裂き、戦場を照らす。
公太の炎は灼熱を超えた。
爆炎となって渦を巻き、周囲の空気さえ燃やし尽くす。
唯我の龍焉刀 は青白い光をまとい、まるで龍が咆哮しているかのような神々しい輝きを放つ。
一祟の神威撃には稲妻が宿る。
疾風と雷鳴が一つとなり、嵐そのものへと進化していた。
「こ、これは……!」
ジュリーの指が震える。
「出力が数段階……
いや、それ以上に跳ね上がっている!」
分析が追いつかない。
それほどまでに三人の力は常識を超えていた。
赤き炎をまとった公太が一歩踏み出す。
「行くぞ……
これが俺たちの意志だ!」
青き光を背負い、唯我が静かに龍焉刀 を構える。
「……終わらせる。
お前の暴走を。」
黄色い稲妻をまとった一祟が力強く叫ぶ。
「僕たちが……
未来を守るんです!!」
鷹野は、その姿を見ても笑っていた。
「フン……」
「いいじゃねぇか。」
口元がゆっくりと吊り上がる。
「見せてみろよ。」
「”仲間”の力ってやつをなァッ!!」
ドォォォォン!!
互いの圧力が激突する。
その衝撃だけで、大地に無数の亀裂が走った。
荒れ果てた大地の中央。
異形へと変貌した鷹野修司が立っていた。
灰色の皮膚には黒い亀裂が走り、
紅く染まった瞳には理性の欠片も残っていない。
背後からは漆黒のエネルギーが噴き上がり、
空さえ赤黒く染め上げていく。
まるで世界そのものが悲鳴を上げているようだった。
鷹野は両腕を広げ、狂気の笑みを浮かべる。
「これが……!」
「僕が求め続けた力だァッ!!」
「破壊こそが……
この世で唯一の正義だぁぁぁッ!!」
ゴォォォォォッ!!
振り下ろした腕から放たれたエネルギーが街を飲み込む。
ビルが崩れ、
道路が砕け、
地平線の彼方まで瓦礫へと変わっていく。
爆風に押され、公太たちは後退する。
唯我が歯を食いしばる。
「……っ!
攻撃の余波だけで、この威力か……!」
一祟も険しい表情を浮かべる。
「正面から受ければ……
ひとたまりもありません……!」
それでも公太は前を向いた。
「だからって逃げられるかよ!」
「俺たちが……
ここで止めるしかねぇんだッ!!」
その時だった。
三人の胸で輝くネオコードが、
心臓の鼓動と完全に重なった。
ドクン――
ドクン――
ドクン――
次の瞬間。
三つの光が共鳴する。
赤。
青。
黄。
三色の輝きは一つとなり、
戦場全体を包み込むほどの閃光へと変わった。
ジュリーが思わず立ち上がる。
「これは……!?」
「ネオコードが……
限界を超えて共振している……!」
その光景を、
それぞれの場所で見守る者たちがいた。
ORVASの仲間たちは拳を握り締める。
救われた人々は涙を流しながら祈る。
「お願い……
勝って……!」
「みんなを守って……!」
その想いは一つになり、
三人へと届いていく。
願い。
絆。
希望。
すべてを受け止めたネオコードは、
かつてない輝きを放ち始めた。
公太。
唯我。
一祟。
三人の力は今――
新たな境地へと進化した。
コメント
1件
いやもうどエモすぎんだろこれ…!🔥 怒りと悔しさからネオコードが共鳴して新境地に至る展開、めちゃくちゃアツいわ。三人の想いが色になって重なる演出、想像しただけで鳥肌立った。特に公太の「これが俺たちの意志だ」からの一祟の叫び、脳裏にシーンが浮かぶ。 鷹野さんも含めてキャラのテンションが全員全開で、読んでるこっちの心拍数もガン上がり。 83話でここまで持ってくる構成、マジで巧いっすわ…!次が待ち遠しい笑。