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fwak   手放さない、絶対

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fwak 手放さない、絶対

1 - 第1話 絶対離さない

♥

645

2024年03月01日

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こんにちは。なつです。なんか唐突に書きたくなりました。

akfwの構想練ってたのにいつの間にか知らんうちにfwakになっててかなり恐怖しました。どうやら私はfwakが好きなようです✌️


今回はfwakの幼なじみ、ヤンデレです。不穏です。

fw『』

ak「」

他《》



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー








……、…ただ、好きだった。………ただ、愛していた…だけ、……
























ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




不破湊、15歳。

中学最後のクラス、しかも卒業1か月前だというのに、ここまでクラスメイトと話さないことがあるのかという程に喋らない。

でも全然平気や。



「ふわっちぃ!!」

「さっき高瀬に聞いたんだけどさ、学校の裏に新しいクレープ屋出来たって!帰りに行こ!!」


大切な、大好きな幼なじみがいるから。


『急やなあ……いいけどぉ、俺あんま金ないし多分1番やっすいやつしか買えんで??』

「いやいや俺奢るよ!?めちゃいきなり誘ったし!」

『お、まじすか!?』

「そそ!!何でも頼んじゃって!!」

『なんでもいいんすか!?』

「あ、いややっぱあんま高いのは……」


なんでも、という言葉に反応した俺の返しに焦りを見せる明那に思わず笑みがこぼれる。

なんか今どっかからきゃあとかいう悲鳴聞こえたな。まあいいや。


『ふっ……ww…さすがになんでもはやめとくか。奢りは嬉しいで、ほんま。今度代わりになんか奢るな。』

「もおふわっち!!今絶対からかったでしょ!てかわざと言ったでしょ!!」

『にゃはは、ごめん明那ぁ?怒らんで?🥺』

「ぅぐ、っ………ふわっちその顔ずっる…くないか……」

mb《おい、なんか女子倒れたぞ!!》

mb《いつもだろ》

mb《不破って顔無駄に綺麗なのに明那以外に話しかけようとしないからもはや観賞用になってるよな…》


…てか多分、高瀬は明那を誘うつもりでその話したんやと思うんやけど、…別にええか。何より俺と一緒に行くのを優先してくれたことが嬉しい。

明那が大切。大好き。世界で1番大好きな、………”親友”だ。




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



《だぁから!!不破くんは!!もっと!!磨くべきなの!!!まじで!!!!》

『……ぇ、俺そんな歯やばいすか……?てかごめん、あの、だれ……?』


放課後になって、委員会があることを思い出した明那を教室で待っていると、知らない女子に捕まった。


《んんん、2年連続!同じ、クラスの!!高瀬!!》


なんか聞いたことがある、というか直近で耳にした、ような、、

……ああ、


『明那にクレープ屋のこと教えた人?すか、』

《……どういう覚え方、まあいいや…》

《そんな事はもういいの。別に、明那くん誘おうと思ったのにさっさと不破くんのとこ行っちゃってイラついてなんかないし!!》



予想通りではあったが、隠せていない、というかもはや自白に近いその発言に少々驚いた。結構ガチだったから。明那モテるなやっぱ。

俺が知らんだけで女の子と2人だけで遊びに行くこともあるんかな、…あるよなぁ……

嫌やなあ、…


《……、……!!…っと、ちょっと、聞いてる???》

『ぁ、えっとすみませんなんも聞いてませんした』

《……………》

《……あのね、私は、不破くんは原石だと思うの》

『…なんかの勧誘すか?てか原石って、言い方厨二っぽい…すみませんした 』

こええ。睨み方が半端じゃないやん。

《女子だろうが男子だろうが、話そうとも目を合わせようともしない真の厨二がなんか言った?》

《てか最初の、磨くべきっていうのも、あれ歯に対して言ってないし》

歯磨きじゃなかったんや、

《つまりね、私に不破くんを変えさせて欲しいの。》

『んっと、変える、って?』

《そのままでしょ、見た目を変えるのよ》

《美容院、化粧、服、爪の先まで身だしなみ、所作、表情に気を使う、って感じ?かしら》

《もちろんこっちが頼んでるわけだから、そうね、総額の1割払うわ。》


…………


《何よその顔。色々してあげるわけだし、こんぐらいでしょ。そっちに得しかないでしょ?ねぇ?》


めっちゃ肩揺すってくる。あとこの人の無駄にでかい目のせいで圧がすごい。

やばい人か、?逃げた方がええかな……




「ふわっちー!!ごめん超長引いた!!なんか先生のうんちくが始まってさあ…、あれ、」


、!!明那、


別に見られてやましいことはない、どころか高瀬にはそこまで好かれていないっぽい。

でもこの場面を、見られたくない。絶対変な誤解される。


「えっ、なになになに!?!?2人とも、まさかそういう関係…ってコト!?!?」

……やっぱり…

《ちがッ…!! 誰がこんなっ…、た、ただちょっと雑談してただけ!》


あ、今多分、明那と俺が仲良いの知ってるから一応言葉選んだな


『そ、そう、たまたま2人になっただけっ、で…』


いや、やば、なんかうまく口まわらん。

頭はわりと冷静なのに、言葉にすると、うまく、……や、なんか、これ以上言葉を発したら失言しそうや、これ。


『~~~ッ、明那、クレープ!!行くんやろ、はよ帰ろ!!』


結局発された言葉は、めちゃくちゃ2人でなんかありましたみたいなムーブをかましてしまい、高瀬から嘘だろお前それはキモイふざけんなと言う視線を浴びせられながら教室を出た。目ガン開きやったあの人。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



〔明那目線〕

「んね、ふわっちほんとになんもなかったの?? 」

「高瀬って、男子うっざ!!派なのに放課後に2人とか怪しくね???」


どうもこんにちは、三枝明那(15)です。ショタが大好きな健全な中学生やってます。

お前もショタだろとよく言われます。分かる。

一緒に歩く彼は、不破湊、通称(というか俺だけそう呼んでる)ふわっち。大好きな幼なじみ、親友です。

恋愛話に興味津々な年頃である俺は今、幼なじみの恋バナというめちゃくちゃ興味深すぎる話への期待が脳の10割を占めてます。超気になる。



ふわっちはもともと俺より喋る方だった。だからいつも、俺がふわっちについてまわっていた。

誰とでも平等に喋れるふわっちへの憧れ、置いてかれたくないという焦りから、俺も他の人との交流を深めていき、もう無理しなくても普通に人と楽しく話せるレベルになった。

が、ふわっちは逆に、人と喋らなくなった。きっかけとなった時期に心当たりはあるが、詳しいことは知らない。本人が話すまで待つつもりだ。


…そんな感じで10年以上一緒にいる幼なじみの恋バナ、こんなんさすがに聞きたいやろって。

てかふわっちイケメンだししょっちゅう女子に、いやたまに男子にもあっつい視線送られてるから、今までそういう話が出なかった方が謎だけど。


『なんもないってえ、』

『適当に話してただけや』

「えー……納得できない……」

『もお、明那これ以上はほんとになんもないから、考えても無駄やで』


……ここまで隠すか。

いや、もしかして本当になんもなくて、俺がせっかく仲良くなりそうだった2人を掻き乱した可能性もある…?

うわ、俺やらかした?


「……ごめん、ふわっち」

『んぇ、?急にいい子やん…笑、別にいいよお?そもそも怒ってないしな笑』

…ふわっちは本当に高瀬のことをなんとも思って無さそうだ。


あーあ。そこの2人の恋愛話はちょっと、いやかなり面白そうだと思ったのにな~……


ま、本人が違うって言うなら、それでいっか。


「ま、気を取り直してクレープ食べ行こ~!」

『お、ゴチになります!!』




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



〔不破視点〕

っ、はぁ~……なんか今日は疲れたな、

家に着くなりベッドにダイブする。

ぁ、着替えんと…てか風呂……


クレープは普通に美味しかった。高瀬には申し訳ないけど、感謝やな。


……、明那、俺の恋愛話に興味津々やったな…俺に彼女出来たら、喜ぶんやろなぁ…



…あんま嬉しくないわ。





………俺は、明那が好きだ。


気づいたのは何年か前。


俺がまだ普通に人と接していた時のこと。

明那と別れて家まで帰っていると、知らないおじさんに声かけられて、警戒心が全くなかった俺はついて行ってしまった。

そのあと性犯罪もどきのようなことをされて、怖くなって逃げ出した。追っては来なかったからよかったが、そんなことをされたなんて周りに知られたくなかったから家族にも、明那にも、誰にも言わなかった。


でも、明那は気づいた。

今考えても、そんな素振りを見せた気は全くしない。なのに、なんかあったのか、大丈夫か、と言われた時、泣きそうになった。

気にせんで、ちょっと嫌なことあっただけや、と伝えると、一瞬悲しそうな顔をされたが、すぐ笑顔に戻った。その時言われた、あの言葉。

「何があっても俺はふわっちと一緒にいる、吐き出してしまいたいことがあったら、電話でもいい、いつでも言ってよ。俺はふわっちが1番大切。絶対離れん。絶対やぞ」


…これで好きにならないことあるか?

言われた直後は、色々な感情が混ざって家で泣いたけど、次の日、学校に行くとき明那の顔が見れんかった。そんとき、あ、好きだ、って唐突に思った。



表面上はもちろん幼なじみ兼親友として振舞っている。

が、どうにも最近感情が抑えにくくなっている。


教室で明那に高瀬とそういう関係か、と疑われた時も、俺が好きなのは明那だ、という思いが溢れそうになった。めちゃくちゃ危なかった。


これ以上を求めるなんて、と自分でも思うが、このままではいつか感情が理性を上回りそうな気がする。


明那は友達として接していてもかなり距離が近い。つまり他の奴とも俺と同じくらいの距離感である。相手もその距離感を悪く思っておらず、特に何も言わないので、俺としてはめちゃくちゃ面白くない。


ただそれはしょうがない事だとわかってもいる。


明那は良い奴だ。誰にでも平等に接し、常に笑顔。怒ったところなんて見たことないし、そもそも明那を怒らせるようなことをする人間が居ない。


信頼されているし、好かれている。



そんな奴を、俺みたいなのが独占していいのだろうか、


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


色々考えてたら寝れなかった。新作のゲームが出たわけでも、テスト前というわけでもないのに徹夜してしまった。


そんなこんなで深夜の3時半まで考え続け、眠気も出てきたが、今から寝たら確実に遅刻すると思ったため、めちゃくちゃ早くに学校に行って寝ることにした。


『…ふぁ、ねっむ……』

《……おはよう》

『、ぅわびっくりしたぁ、…おはよお』


……なんで高瀬がおるんか、と一瞬考えたが、ぶっちゃけくそ眠いから気にせず寝ようとした、が、昨日の話を思い出した。



…、もしかして、あの話、使えるんやないか?




『…あんさぁ、』

《ん、なに》

『昨日の話でさ、俺が原石だとかなんとか言っとったやんか』

《……急になに?その通りだけど》

『やってくれん?』

《………は??》

『変えてくれん?俺を、なんてゆうか、んんと、いい感じにしてよ』

《え、本気で言ってる?》


心底驚いた、という顔を見せる。当然か、昨日までずっと乗り気やなかったもんなあ、


《え、ちょっと待って、いきなりすぎない?あんなにどうでも良さそうだったのに………》

《いや、不破くんが心変わりしないうちに…うん、そうね、今日の放課後計画立てるわよ、》


空けといてね、と言い、考える仕草を見せながらスマホを触りだした。

めっちゃ堂々とスマホいじるやん、ここ一応学校やで、、



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



〔明那目線〕


…ん~!!疲れたぁ、…放課後どしよっかな、あ!!親戚に貰ったゲーム、ふわっちとしよっかなぁ~

「ふわっち!!帰ろ!!あんさ、今日俺ん家で…」

『あー…ごめん!!、明那、今日ちょっと用事あってぇ、先帰っとってもらってええ?』

「……えっ、」

mb《え、2人今日一緒に帰らねえの?じゃあ明那俺らと帰ろ~》

mb《明那と帰るのめっちゃレアだな》

「…………ぇ、っと、分かった…ふわっち、明日は一緒帰ろうね!」



驚いた。


今までずっとふわっちと帰っていたから、当然のように今日も一緒に帰るつもりだったのに。


まさか断られるとは…


いつも用事があってもお互い終わるまで待ってるけど、先に帰っててと言われた挙句、ほかの友達に誘われもしたので、待ってるとも言いにくい。



えぇ~………ふわっちと帰りたかったなぁ…




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



〔不破目線〕


……明那からの誘いを、初めて自分の意思で断ってしまった。


…いややぁ……一緒に帰りたかった…


《……おい、…おい?不破くん聞いてる??》

『…あ、…ごめんなんも聞いとらんかったわ』

《ナメてる?》

『ナメとらんよぉ、んで、何の話しとったっけ??』

《……ムカつくな…》

《………あのね、この店でまず髪整えて、その後服買いに行くの。化粧は一旦私が持ってるやつで色々試してみるから、買うのはそれからね。あと不破くんの雰囲気的にこの香水が合うと思うから……》

『………総額やばそうやな…』

《当たり前でしょ、美容はお金がかかるのよ》



これえぐいな。思ってた以上に高くなりそうや。


《……しょうがないわね、じゃあ私が3割払ってあげ…》

『あ、いやええよ、』

《えっ》

『俺がしたいことやし、さすがに自分で払うわ。むしろ付き合わせて申し訳ないまであるぞ?』

《あなた誰?》

『不破湊です』

《もっとひねくれてなかった?……いや、うん、そうよね、たしかに普通に考えて私がお金を払う義理はないわね、はああっぶな!詐欺られるところだったわ!》


酷い言われようやけど、まあ正論でもあるか。


《てかなんで急に乗り気になったの?》

『あー、俺なあ、明那のこと好きなんよな』

《…でしょうね?そんくらいみんな知ってるでしょ、あなたたち仲良いし。これが親友ってやつか、って思うけど》

『恋愛の方』

《…………は?、ぇ、…?…………まじ?》

『そやねぇ、』

『俺こんなんやん?このままやったら明那と一緒にいるのもちょーっと周りから反感買いそうやなーって』

《……だから私に頼んできたの?》


ん、理解早いな、やっぱ


『そゆことやな』

《……ッ、私、がさぁ、……明那くんのこと好き、なのわかった上で、言ってるわよね、おそらく》

『うん、そやね。これからしばらく、よろしくな?』

《…………ッ、、、っ、もう、いいわ》

《……変わることは、手伝ってあげる。…でもこれは明那くんを諦めた訳じゃないから》


敵に塩を送ってる状況、なのに諦めないらしい。矛盾している、と思ったが、こうなるとも思っていた。


この子は多分、正義感が人より強い。自分から言い出したことは最後までやりきるつもりなんやろな。


……めっちゃ健気や。対象が明那やなかったら普通に幸せになって欲しい。

『ずるいな、俺』

《、…そうよ》




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



《……うん、このくらいかしら。あ、あなたLINEしてる?後で一応計画送っとくわよ》

『ん、交換するか』

《…あ、てかさっき聞き忘れたけど、目的ってさ、…明那くんに好きになってもらうこと?》

『……んー、まあそやねぇ』


投げかけられた疑問を適当に濁しておく。


目的、?そんなもの決まっとるやろ?










明那を、俺だけのものにしたい。他の人と話させたくない。触れるなんて論外。俺のことしか考えられなくなるようにしたい。笑いかけるのは、俺にだけであってほしい。友達と、いや家族とさえも連絡を取らんでほしい。夜まで電話したときの、少し低い声、眠そうなのに、まだ起きるよふわっちと喋ってたい、というあの言葉。俺以外にも言っているのかもしれないと考えるだけで、吐き気がする。…俺に依存してほしい。明那は働かなくていい。ずっと俺の家にいてほしいから。俺が養ってあげたい。明那が欲しいもの、なんだってあげる。外の世界なんて、これ以上知らなくていい。他人と関わらないで。俺とだけ喋っていてよ。家の中でできることなら、なんだってしてあげる。徹夜でゲームしたいならずっと付き合うし、映画が見たいならプロジェクターで映し出して、お菓子もジュースも、酒も沢山買って飽きるまで一緒に見よう。だから、一生俺から離れないで。





……死ぬ時は一緒に、な。



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