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人数が多い事も幸いして、また俺が勉強してる時はみんな放っておいてくれるので、あれからめめとは目も合わせていないし話していないけど違和感を感じるメンバーはいなかった。



少しして、収録の合間に照に呼ばれた。


💛「目黒に話してみてくれない?翔太が目黒に避けられてるって泣くんだよ」

💚「翔太が」

💛「ほら、目黒さ、翔太のこと好きだったじゃん?だから気を遣ってるんだろうけど、気にしないで今まで通りでいいよって。俺から話すのも変だし」


手が震える。


💚「…それを、俺に言えって?」

💛「阿部の話なら素直に聞くだろうから」


佐久間やラウールでは冗談で流されてしまいそうだから、と言う。

だんだん目の前の照の声が遠くなる。


💚「…それは無理」

💛「え?」

💚「めめ、気を遣ってるんじゃなくて、すごく傷付いてたから」


好きだった人の恋人の機嫌を取るために、あんなにショックを受けていたのを知っていてめめに『今まで通りにしてって言ってたよ』って言うなんて。


💚「そんなの、俺できない」

💛「そこを何とか…お前にしか頼めなくて」

💚「照、変わったね。俺が気付いてなかっただけなのかな」

💛「何が」


もう止まらなかった。

ずっと抱いてきた想いも、切り替えて心にはめていた蓋も、全部ここで壊れるんだ。


💚「俺の好きな照は、自分の特別な誰かだけじゃなくて、メンバーみんなの事を平等に考えられる人だったよ?」

💛「阿部」

💚「俺、照が好きだった。だから俺も失恋してるの。メンバーの輪を乱したくなくてずっと我慢してたけど、こうして話してるのを翔太がヤキモチ妬いて見てるのも、それを喜んでる照も、全部全部辛いよ」


照の反応を見るに、こんなに仲が良いから付き合えそうと思っていたのは俺だけだ。


💚「ごめんね、こんな話して。でも翔太のために俺は動けない。わかって欲しい」

💛「そっか…ごめん、俺何も知らないで」

💚「それはいい、この話は終わり。翔太のこと、大事にして」


『何も知らなくて』なんて、これ以上ない振られ方だ。


その日は家にビールをたくさん買って帰って、浴びるほど飲んだ。

いずれ🖤💚になる💚→💛💙←🖤のはなし

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