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あのとき、メンバーは何をみて涙を流したのか。
おんめんが最後に伝えたかったことが、今明かされる__。
「キズナのため、決意を胸に。」遺言編、スタート
※次の解説編で最後です。次投稿したらしばらく投稿ありません
ドズルさん、ぼんさん、おらふくんへ
急に2人とも消えてしまってすみません。
でも、俺たちは3人には絶対に生きてほしかった。
“キズナ”を守るためには、こうするしかなかった。
わかってくれると嬉しいです。
それに、俺たちはずっと死を望んでいた。
裏社会で生きることになってしまった時から、ずっとずっと。
でも、おんりーか俺か、どちらかが死ねばもう片方も死ぬ約束だった。
それに、3人に心配かけるし、いくら裏社会から消えたくても、5人でいるのは楽しかった。
だから、死にたくても死ねなかった。
そんな時に、あの手紙が来ました。
俺たちが死ななければ、全員死ぬ。
たとえ俺たちが応戦したとしても、このままの関係ではいられないでしょう。
それに、なにしろ相手は数が多い。誰が犠牲になってもおかしくありません。
それなら、俺たちが犠牲になった方がいいと、2人の中で同じ結論が出たんです。
だから、責任を感じたり、しないでくださいね
最後に、俺らの正体を話します。
俺らは、殺し屋だ。
裏社会で最強と謳われているくらいの実力は持っています。
俺らが殺し屋になったのは、ドズル社に入る前。まだ子供だった。
親がいない俺は、孤児院に入れられてた。そこで、おんりーと出会った。
でもその孤児院は、子どもを労働力として使うくそみたいなところだ。
だから、仲の良かったおんりーと2人で抜け出したんだ。
でも、もちろん行くあてもなく、お金もない。
2人であの海岸にいた時、殺し屋に拾われた。
だから、殺し屋になるしかなかった。
そうしないと、飢え死にしてしまうから。
ドズルさんたちに会ったのは、殺し屋として一人前になり、自分の家が持てるようになったころ。
みんなは、殺し屋を辞めたくて辞めたくて、生きる意味を見いだせなかった俺らに、居場所を与えてくれた。
たとえありのままの自分たちを秘密にしなくちゃいけなかったとしても、みんなのおかげで楽しさを感じられていた。
本当に、ありがとうございました
この話は、本来極秘情報です。
殺し屋の素性がバレたら、バラした人も知ってしまった人も殺されます。
だから、みんなは決してこの情報を知っていると他の人に言わないでくださいね
あの手紙を置いたのは、おそらく俺たちの組織の敵対組織。
主戦力の俺たちを潰したかったんでしょうね。
でも、おそらく向こうは俺たちのことをよく知りません。
文面的にドズル社に潜む殺し屋は1人だと思っていそうでしたし、誰かわかっていないからあんな手紙を出したのだと思います。
文面的に1人っぽかったのに2人ともいなくなって、驚かせたかもしれません。
なにしろ、俺たちは同じ名前で活動して、素性がバレないようにしているんです。
きっとニュースで聞いたことがあるであろう、「ディアブル」。それが俺たちです。
これでわかってくれたと思いますが、俺たちはもう数え切れないほどの罪を犯してきた。
もちろん、たくさんの命も奪った。
そんな俺たちがみんなと並ぶなんて、不釣り合いだったんです。
俺たちのことは凶悪な殺人犯だと見放してください。
俺たちのことを忘れて、長生きしてください。
それが俺たちの最後の願いです。
では、最後に。
俺たちを仲間に入れてくれて、ありがとうございました
みんなとの思い出は決して忘れません。
これが正解じゃないのはわかってます
でもせめて、形が変わってしまったとしても、絆を守りたかった。
これで、ドズル社を守れたといいな
みんなは俺たちの居場所だった。
これからもずっと、長生きしてね
___________おんりー、Menより