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キーンコーンカーンコーン…..
「席に着けー」
聞きなれた声が、チャイムと同時に入ってきた。
すると騒がしかった教室も、しんと静まりやがて先生の話が始まる。今日はどうやら、いつもと違うらしい。右耳から左耳へと抜け落ちていた話だったが、「転校生」という言葉が聞こえた。
その数秒後、教室の扉が開き髪の長い、なんというか…神秘的…(?)な少女が入ってきた。その少女は普通では無いことが見て取れた。
まず、腰あたりまである長い髪が、真っ白であること。そして彼女の瞳は、吸い込まれるようで綺麗な深い青色。外国人だろうか…しかし、彫りが深い訳では無い。おそらく日本人だと思うが…。
考えてもキリがないと感じたので、何も考えないようにしよう。
「じゃあ、~~は〇〇の隣の席な」
おっと、まさか僕の隣だとは…。新学期が始まりずっと空席だったのはこういうことだったのか。
そして先生からそう言われた彼女は、言う通りに僕の隣の席へと腰掛けた。そんな彼女を目で追ってしまい、気づけば、
「君の名前は…?僕は霧矢だ」
と、声をかけてしまった。そして彼女は
「自己紹介聞いてなかったの?」
と、少し笑いながら
「私の名前は 光月(みつき)だよ」
と言った。