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この作品は、実際の団体や政治とは一切関係ありません。ヘタリアやカントリーヒューマンズからかなりの影響を受けています。なのでかなり似ている点はありますがご了承ください。
この世界には、不死身かと思えばいつの間にか消え、伝説になったり、日常会話に普通に出てきたりする、不思議な存在たちがいる。会議室の扉の前に、ひとり黒髪の青年が立っていた。
「……よし」
小さく呟き、彼は決意を固めて扉を開ける。
ガチャ。
「おっ! 日本じゃないか! 久しぶりだな!!」
扉を開けた瞬間、とてつもない速さで駆け寄ってきたのは、金髪にサングラスをかけた青年――アメリカだった。とても陽気で、いつもヘラヘラしている。
🇯🇵「おはようございます、アメリカさん」
🇺🇸「相変わらずお堅いな」
🇯🇵「年上ですからね、アメリカさんの方が」
🇺🇸「……あれ? そうだっけ?」
「そうですよ。もう少し他国の歴史にも興味を持ちなさい」
🇺🇸「ちっ、うるせぇなぁ」
そこへ、とても高いシルクハットを被り、片手に紅茶を持った男性が苦笑しながら近づいてくる。彼の名はイギリス。皮肉と紅茶をこよなく愛する、少し変わった英国紳士である。
🇬🇧「日本は昔から国の入れ替わりが激しい。現代の日本がアメリカより年下なのは、前にも教えたでしょう?」
🇺🇸「へーへー、忘れてましたすみませんでした〜と。……あ、そうだ日本、イタリア見なかったか?」
🇬🇧「またそうやって話を逸らす……」
🇯🇵「イタリアさん、まだいらしていないのですか? ……心配ですね」
🇺🇸「まあ死ぬことはねぇし、そばにはドイツがいるだろ。あいつ真面目だし、大丈夫だって」
廊下の方から、叱るような声が聞こえてきた。
🇺🇸「ほら、ラブラブ幼なじみの登場だ」
「なぜ水の少ないはずの場所で、また川に落ちたんだ?」 「さ、魚を見たくて……ごめん、ドイツ……」
叱っている少年の名はドイツ。いつも真面目で、イタリアの世話役のような存在だ。
🇩🇪「それでも、あそこまで流されるのはおかしいだろ……」 「だって、川が深かったんだもん……」
言い訳をする少年はイタリア。さまざまな過去を抱えながらも、明るく、よく川に落ちる。
🇺🇸「今日も相変わらずラブラブだな」
🇩🇪「……どこがだ」
🇺🇸「まぁまぁ照れるなって」
🇮🇹「IOとドイツ、ラブラブしてたの?! えへへ! あ、付き合ってないよ!!」
🇮🇹「日本、久しぶり! 日本の家に来るのも久しぶりだね! 相変わらずいい所だよ!」
🇯🇵「そう言っていただけると嬉しいです」
🇮🇹「外国人観光客、前より増えたよね。いいこともあるけど、大変そう……」
🇯🇵「ええ、まあ……なんとかやっています」
🇮🇹「困ったら言ってね」
🇯🇵「はい、その時はお願いします」
🇮🇹「えへへへ」
そして、会議が始まった。
――数分後。
ゴゴゴゴゴ……
地鳴りとともに、床が揺れる。
天井の照明が大きく揺れ、書類が床に散らばった。
🇯🇵「地震です! 皆さん、机の下へ!」
会議に出席していた国々は、ひとりを除いて机の下に潜った。
🇯🇵「イタリアさんも、早く!」
🇮🇹「い、嫌だ……暗いところ、怖い……」
イタリアは首を横に振り、ぶるぶると震えていた。
🇺🇸「おいおい、こんな時にわがままかよ……」
🇬🇧「アメリカ、言い方ってものがあるでしょう!」
🇯🇵「今回の地震は大きいです! 物が倒れてくると危険です!」
ガタン!
イタリアの背後にあったホワイトボードが傾いた。
🇯🇵「イタリアさん、後ろ!!」
🇮🇹「えっ」
ドンッ。
誰かに押され、イタリアは床に倒れ込んだ。
バタン!
ホワイトボードが大きな音を立てて倒れる。
🇩🇪「……怪我はないか?」
🇮🇹「ド、ドイツ……ありがとう」
🇩🇪「立てるか?」
🇮🇹「うん……」
机の下から日本が駆け寄る。
🇯🇵「お二人とも、大丈夫ですか?」
🇩🇪「……ああ」
🇮🇹「ごめんね……暗いところ、怖くて……」
🇯🇵「そうだったんですね。知らずに急かしてしまって、すみません」
🇮🇹「大丈夫だよ! 心配してくれてありがとう!」
その後、会議は何事もなく終わった。
おわり