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「技…ってなんですか?」
私は頭はハテナの渋滞だった。
「技というのは技だよ。」
「いや、それくらい分かってんですけど具体的な例を言ってくれないと…」
「魔王を倒す技といえば、こんなのがある これは歴史的に見てな?」
「歴史?」
私のハテナの渋滞は止まらない
「魔王が来るって言うのはかいやまりでは何百、何千年前からある話なんじゃよ」
「地球にとっては非現実的ですね」
私は下を向いて言う。
地球でのありえないことはかいやまりでは数百年に一度はおこる…。
星の違いに改めて震えさせられた。
「歴代の魔王を倒すにはこんな技があるんだよ。雪・月・料理・風・貝・光・金…どれかひとつ決めてわたくしに声をかけることで技を定着させることが出来るのじゃ」
「すごー」
私が関心してるとパールが横からひょいっと出てきた。
「このははなんの技がいいかな?」
パールは腕を組み考えてる。
「この診断をやってみなさい」
おじさんはでっかいタブレットを私の目の前に持ってきた。
「やってみるね…」
私は手を差し伸べた。
Q1.一人でいるのは平気な方だ。
Yes or no
んー、私はいつも学校ではぼっちだし…平気よりかな?
私はYesを押した。
Q2.友達が密かに泣いているのを目撃した。どうする?最も近いのは?
A.見て見ぬふり
B.ハンカチだけ渡す
C.隣で話を聞く
友達…居ないけど、もし居たら 隣で話を聞いてあげたいな…。
私はCを押した。
Q3.得意教科を入力してください
得意教科か…。う…うーん、道徳かな…。
Q4.最後の問いです。あなたの性格で最も近いのは?なるべく客観的に知りたいため周りの人に聞いてみてください。
A.優しくて穏やか
B.クールで冷たい
C.いたずら大好き、根はいい人
D.みんなを笑顔にする
「パール、おじさん。私ってどれが近いかな 」
自分で選ぶとあまりにも自己肯定感が高いヤツすぎて無理。客観的な意見が欲しい。
「このはは決まってAだと思うよ!ドジが選択肢にないのは残念だけど…」
私はその言葉に顔を赤く染めた。
「…そ、そう?…おじさんはどう思いますか?」
私はおじさんの方に視線を動かすと無言で頷きこう答える。
「パールくんとおなじ意見だよ、このはさんは優しい感じがするからなぁ、」
2人の言葉につい嬉しくなってしまった。
「じゃ、じゃあ,aを押すね… 」
私は照れながらもAを押すと画面が切り替わった。
「どれどれ…」
私たちはタブレットに顔を寄せた。
「風タイプかぁ、」
性格も当たってて目が追いつけない。
技もかっこよそうでワクワクする。
「このはさんは、風タイプだろうと思ったよ」
おじさんは自慢げな顔を見せた。
「このはにぴったりだね」
パールも顔を見て言った。
「では、技を読み込んでみるか。」
「…!」
私はドキドキさせた。
すると、おじさんは可愛くかっこいいステッキを出した。
「すごい…」
「これは、わたくしが何度も研究を重ねて作ったステッキだ。たくさんの種類があるんじゃよ。見てみるか?」
「はい!」
どうやらおじさんはステッキの研究部屋に連れてってくれた。
「わ~すごい!沢山ある〜」
数え切るなんて不可能なら数だった。
壁に埋め尽くされてる。
「どれが、このはさんに最適かな?」
おじさんは両手に何個かのステッキを取りだして私に見せてくれた。
「これらは風タイプ専用のステッキなんじゃよ、どれがいいかな?」
「ぅ〜ん…デザインで決めちゃうならこれ」
私が指を刺したのは可愛くリボンがあってその真ん中にハートがどどん。優しい緑色で風をイメージしていていいと思った。
「これな、了解じゃ。中身はみんな一緒だからデザインで決めていいんだよ」
おじさんはぱぱっと笑って私にステッキをくれた。するとパールがいつの間にか来てた。
「このははこれ?」
「うんっ」
「可愛いの選んだね~」
パールは目を輝かせ顎の下でポーズを決めてる。
「パールはどんなステッキ?」
「えっとね…」
パールは手に持ってたバッグを明後日取りだした。
「これが私の!」
黄金に輝く、貝の形をしていて、泡もついている。私と同じように大きなリボンがついていた。思わず見とれてしまった。
「すごいね…ってことはパールは貝タイプってこと?」
「そうそう、まあかいやまり人のほとんどが貝タイプなんだよ」
「へぇ…」
私がステッキのことを話してるといつのまにか時間が過ぎてた。
「そろそろ、帰らないとだね」
「おじさん、ありがとうございました」
私がペこっとお辞儀をするとおじさんはにっこりとした。
「こちらこそだよ、またなにか質問があったり戦いの報告があったらぜひうちに来て欲しいのじゃ、またな!」
おじさんは笑顔で手を振り私たちの背中を見送ってくれた。
「わ~楽しかった」
家につき、私は伸びをしながら言う。
「ほんと?おじさんいい人だったでしょ」
「うんっ、めっちゃいい人!」
「また何かあったらおじさんの元へれっつごーしようね!」
パールは楽しそうな無邪気な笑顔で言った。
やっぱりパールは悪い人なんかじゃなかった。本当に救ってほしい人だったんだ。
「ところで話変わるけどさ、私たち二人で魔王まで行くって言うのは苦痛なんだよね」
私はなにかを感じびくっとする。
「確かにぃ〜厳しいよね~」
ヒヤヒヤする背中…そんな中パールの話を恐る恐る耳を傾ける。
「だから…地球人の仲間を増やしてほしいの!」
やっぱり───。私はギクッと体を凍らせた。
「全然、このはのお友達でいいんたよ!でも個性的でこのはと 強い友情がある人がいいな!」
私はパールの言葉にぐさつとダメージを食らう。
だって…私…