テラーノベル
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これは、二国の歪んだ愛の続き。
俺は、何か大切なことを忘れている気がする。
何故か、███を見ると心がチクリと痛む。
███じゃないと、埋められない心の穴。
???「おい、ロシア。聞いてるのか」
ロシア「あ、ごめん」
懐かしいような、もう聞きたくないような声。
???「はぁ、まぁいいんだが…」
ロシア「なぁ、ドイツ」
思い切って、聞くことにした。
ドイツ「なんだ?」
ロシア「俺ら、前どこかで会ったか?」
なんだろうな。
自分の事だが、俺でも分からない。
███と喋ると、なんかよく分からない気持ちになる。
決して、███が嫌いな訳では無い。
ドイツ「おい、ロシア。聞いているのか」
いつも、顔が無表情で聞いているのか分からない。”似ているな”
……誰と似ているんだ?
ロシア「あ、ごめん」
ドイツ「はぁ、まぁいいんだが…」
ロシア「なぁ、ドイツ」
少し、緊張しているような顔で話しかけてきた。
ドイツ「なんだ?」
心臓からドクンと大きな音がする。
ロシア「俺ら、どこがで会ったか?」
世界から、音が消えたように感じた。
なんだ、この違和感。
ドイツ「い、いや。それは無いな。」
ロシア「なんで」
ドイツ「俺たちが、初めて会ったのはこの会社だろ?」
ロシア「そうだけど、なんか会った気がするんだよ」
ドイツ「そ、そうか?違う国じゃないか? 」
ロシア「…」
ドイツ「どうした?急に黙って」
ドイツ「どうした?急に黙って」
ギザ歯…。昔、笑った時に見えた気がする。
いや、…??ギザ歯はドイツしかいない。
ドイツ「お、おい?無言で近ずいてくるな。怖いだろ」
ギュ
ドイツ「へぁっ///」
よく、俺も分からないがドイツを抱きしめた。
あ…そういうことか。
ドイツ「も、もういいだろ」
ロシア「あぁ、ありがとう。じゃあな」
ロシアが抱きしめてきた。
ドイツ「へぁっ///」
恥ずかしいという感情と、何故か懐かしいという感情がある。
“××もこんなような匂いだった…”
…………待て、思い出した
ドイツ「も、もういいだろ」
ロシア「あぁ、ありがとう。じゃあな」
俺は、仕事が終わり次第走って家に帰った。
ドイツ「はぁはぁ、倉庫に無かったか…?」
俺は、急いで倉庫に行き倉庫内を漁った。
これは、この国がドイツになる前の先祖たちのものがしまってある倉庫だ。
ドイツ「俺の前は、確かナチス・ドイツだった気が」
ナチス・ドイツのものであろう箱を見つけた。
箱を開けると、アルバムが出てきた。
ソ連という国がよく写真に写っていた。
ロシアの前の国か。恋仲だったのか…?
俺と、ナチスはギザ歯が似ている。ソ連という方は、目元が…
ドイツ「ロシアと似てる…」
アルバムをざっと見終わった俺は、また箱の中を漁った。少しして、日記帳が出てきた。勝手に、日記を見るのは気が引けるが、見ることにした。 特に、何も書いているようには見えないので日記を閉じようかと思ったら最後のページに書いてあった。
“Ich liebe dich. Ich bin auf dem Weg.”
思い出した。俺の前の国はソ連だ。
どこかで会ったと、思っていたのは半分正解だった。
ロシア「ははっ、やっぱり思いが強いと次の代までその思いは受け継がれるんだな。」
ナチス・ドイツ
俺の先祖が愛した1つの国。
だけど、俺はドイツのことが好きなのかは分からない。そう考えていると、ドイツから電話がかかってきた。
ドイツ『お前今から会えるか』
ロシア『あぁ、会えるよ』
ドイツ『なら良かった。俺の家来れるか』
ロシア『行ける』
ドイツ『わかった、電話切るぞ』
ロシア『ん』
…やっぱり、分からないな。
でも、なんでソ連の記憶があるんだ…
そんだけ思いが強かった…ある意味すごいな。
色々、考えてたらドイツの家に着いた。
ドイツの家のチャイムを鳴らす。
ドイツ「やっと来たか」
俺は、ソファから腰を上げ玄関に向かう。
ロシア「よぉ、さっきぶりだな」
やっぱり、ソ連とよく似ているな。
ドイツ「ほら、上がれ」
ロシア「どーも」
ドイツ「そこの、ソファに座っててくれ。なんか飲み物いるか」
ロシア「ウォッカ」
ドイツ「無い」
ロシア「じゃあ、コーヒー」
ドイツ「わかった」
ロシア「で、呼び出した理由は?」
俺は、ロシアに倉庫で見つけたアルバムと日記帳を渡す。
ドイツ「見てみろ」
ロシアは、パラパラとアルバムを見た。
ロシア「ははっ、驚いた。こんなに仲良かったんだな」
ドイツ「その時”は”仲良ったんだ。」
ロシア「その後は、仲が悪くなったのか?」
ドイツ「戦争が始まったんだ」
ロシア「確か…独ソ戦だったか」
ドイツ「あぁ、多分その時ぐらいからだろうな」
ロシア「それにしてもお前、勝手に日記読んだのかよ」
ドイツ「まぁ、しょうがないだろ」
ロシア「何も書いてないぞ」
ドイツ「最後のページ見てみろ」
ロシア「これ、なんて書いてあるんだ?」
ドイツ「『愛している。今から行くから』だと思う」
ロシア「ソ連は、ナチスに負けたのか?」
実のところ、俺は全てを思い出した。だからどんなに、この戦いのことを調べても詳細が出てこないわけだ。
ロシア「後追い自殺か…?」
ドイツ「ナチスが、ソ連を食ったと言ったら?」
この話、終わりだと思った?思ったよね?
嘘です。ふざけました。普通にまた書きたくなった。(ノ≧ڡ≦)☆テヘッ
ドイツ語の翻訳、間違ってるかもしれないけど許して。ではまた!
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